年始には「今年は○○万円貯金するぞ!」だとか「毎月○○円ずつお金を貯めるぞ!」と意気込んでいたはずなのに、「あれ?思ったより貯金できない」だなんて経験はありませんか?

だから家計簿をつけてみようかなと思ってはみたものの、気付けば3日坊主になってしまうこともよくある話。そこで今回は、初心者でも簡単に始められる家計簿の書き方を紹介します。

何のために家計簿を書くの?

そもそも「家計簿を書きたい」と思ったのはなぜですか?

きっと多くの方は、「お金を貯めたい」「節約したい」と思ったのをきっかけにお金の流れを把握したい、無駄なお金がないかを可視化したいと思ったのではないでしょうか?

実際に、家計簿を付けることで何にお金を使いすぎているのかというのを見える化できます。お金の流れを見える化することで「あれ?思った以上にお菓子を買いすぎかも」「こんなに外食しているのか」ということを把握することができれば、きっと日常生活の中でも節制を意識することができるはず。

日常生活での無駄を省く一歩として、まず始めてみてはいかがでしょうか?

お金の流れを知るために書くべきこととは

家計簿は日常生活でのお金の無駄を省く一歩と紹介しました。

また、それだけではなく、お金の流れを知ることもできます。例えば、当たり前のことではありますが家賃や水道光熱費の引き落としがいつあるかを記録しておくことで「○日の段階で口座にいくらなきゃいけない」ということを意識できるようになりますよね。

さらに1年間にわたってつけた場合、夏にエアコンを使いすぎてしまったときにでも「去年の同じ時期にはこのくらい電気代がかかったから、今年はきっとこれくらいだろう」という目安にもなります。

これは、日常生活においても言えること。交通費や食費など些細なことを記録しておくだけで、いくら使っているのかを見ることができます。例えば、なんとなく「月の食費は2万円」と自分の中で思っていても、実際にかかっている額は5万円で2万円にするのはかなり難しいということがわかります。

目標が絵に描いた餅状態になってしまうことも避けられるのです。

また、「自販機で使ったお金」などの些細なお金もしっかり記録しましょう。塵も積もれば山となるもの。自分の中では無意識だったけど、案外お金がかかっているかもしれませんからね。

つまり、お金の流れを知るためにも家計簿には日常生活でお金を支払ったり、お金を受け取ったりしたことすべてを書くようにしましょう。

どんな家計簿を選んだらいい?

ここまで読んで家計簿が書きたくなったら、いよいよ家計簿を選んでみましょう!家計簿を書く方法は大きく分けて4つ。まずはその1つ1つを紹介します!

本屋さんで売っている家計簿

本屋さんには「○○円ためる!家計簿」や、ブランドとコラボしたおしゃれな表紙の家計簿までさまざまな種類の家計簿が並んでいます。まずは、気になる家計簿があればそこから始めてみても良いかもしれませんね。

ただ、市販の家計簿はシンプルなものからしっかりと項目が細分化されたものまで多種多様。いきなり項目が細分化されたものをつかって、「トイレットペーパーは消耗品費?生活費?」「外食費と食費の違いは?」などと混乱しているうちに「あーもうめんどくさい!」となってしまうことも多いものです。

初心者の方は、ぜひ簡単でできるだけシンプルなところから始めるようにしてみましょう

100円ショップで手に入るシンプルな家計簿

100円ショップのノートコーナーに売ってある、自分で月と日付を記入するタイプの家計簿。なんといってもお値段がお手頃なので、挑戦しやすいのがポイントです♪

しかし、100円だからって侮ることなかれ!中身もしっかりと充実しているのです。

例えば、毎日のやりくりを記入するページ。収入、食費、衣服などと項目がわかりやすく分かれているので使いやすい!しかも、見開きで1週間タイプのため、1週間の使った金額を記入できるのも嬉しいポイント。

月に1回だけ振り返るとなると「使いすぎたな」と思っても、なかなかすぐに軌道修正するのは難しいもの。でも、毎週見直せるなら、自分の家計の無駄にすぐに気付くことができるのは嬉しいポイントですよね。

また、月の初めには毎月のやりくりを記入するページも!毎月定期的に出ていくお金を集計できるたり、今月の使えるお金をつき始めにしっかりと記入できるのはおすすめです!

家計簿の最初のページには使い方例も詳しく書いているのはありがたいポイント。ぜひ「家計簿付けてみようかな」と迷っている方は、100円ショップで手に入るシンプルな家計簿で気軽にチャレンジしてみてください。

大学ノートでOK!自分で項目を決めるオリジナル家計簿!

ここ数年、注目されているのが大学ノートで付ける家計簿。本屋さんで売られている家計簿は1000円~2000円代が多い中で、紙とペンさえあればどこででも始めることができるのがおすすめポイントです。

また、超ずぼらさんの場合はレシートを貼るだけでOK!1週間で見開き1ページと決めて項目別にじゃんじゃんレシートを貼っていきましょう。

そして毎週末に、それぞれのカテゴリーの金額を合算すればOK!それだけで何に何円使っているかということは把握できます。

実際に家計簿を書いてみよう!

家計簿を選んだら、早速書いてみましょう!ここでは、100円ショップの家計簿を例に、家計簿に書く例をご紹介いたします。

まず1年の目標を決める

まず、1年の目標を書きましょう。大それたことでなくてOKです。

「月に5万円貯金したい」「年間で100万円貯金したい」「海外旅行に行きたい」なんでも構いません。表紙のページに書き込んでみましょう!

月の予算を決める

次に、月の予算を決めましょう。月の予算を決める際にポイントとなるのは、1ヶ月のサイクルを給料日から翌月の給料日前日までに設定すること。逆に1日~月末までとしてしまうと、途中でお金の収入入ってきた時に、1ヶ月の予算を組みにくくなってしまいます。注意しましょう。

給料日が来たら、まずはカレンダー部分に日付を記入しましょう。日付を記入したら、次に今月の大型出費がある予定、結婚式や行事などを書きましょう。もちろん手帳を使っていない方は、通常の予定管理を一括で書いてもOKです!

予定を書き込んだら、次にこちらの家計簿の左ページを記入し、今月のお金について把握しましょう。

まずは収入について。今月の収入と前月からの生活費の繰り越しを記入します。ここで注意しなければならないことは、くりこし=貯金ではないということ。くりこしとは、あくまでも生活費として使うものなので、前月からのくりこしとして使える金額だけを書きましょう。

もしも家計簿で貯金を把握したいのであれば、貯金の項目を別で作ることをおすすめします。

次に今月の決まっている支出を記入しましょう。決まっている支出とは、水道、ガス、電気などの水道光熱費、携帯電話やインターネット代、貯金、保険、その他習い事などの引き落とし代などが当たります。普段自動で引き落としがされるからあまり詳しく見たことはない方は、これを機に見直してみても良いかもしれませんね。

決まっている支出が記入出来たら収入合計から決まっている支出合計を引き、今月の使えるお金を出します。

ここまでで終わってもオッケーですが、使いすぎてしまう癖がある方は今月の使えるお金の内いくらを食費に充てるか、娯楽代に充てるかなどを割り振るようにしましょう。

「一人暮らしの家計簿のつけ方!学生にもおすすめ」

日々の家計を記録する

ここまで出来たら、いよいよ日々の収支の記入です。

食費、衣服、教育・教養、医療・美容などさまざまな項目があるので、それに沿って記入してみましょう。でも家計簿が続かない原因として「この項目何?」と悩みすぎて、記入がめんどくさくなってしまうのも事実。そんな人は、収入・食費・生活費・衣服・娯楽・交通費の6つの項目に絞ってしまってよいかもしれません

特に日用品や消耗品などは棲み分けがあいまいになりがち。ぜひ一度試してみてくださいね。

また、ここで家計簿を続けるポイントを2つ。まず1つが毎日決まった時間につけること。というのも、レシートがたまると何に使ったかよくわからないお金、例えば自販機でジュースを買ったなどのお金がわからなくなり使途不明金が出てしまいがち。ぜひ、毎日5分だけでいいので時間を割くようにしましょう。

もう1つのポイントは、ある程度割り切ることが大切ということ。レシートをもらい忘れたり、自販機で買ったジュースのお金が思い出せなかったりするのは当然のこと。そういう場合は、だいたい100円単位だったと記録してみましょう。家計簿を付けるのは、1円単位で記録することではありません。

あくまでもお金の流れを記録し、お金の使い方を可視化すること。そこの意識を忘れないようにしましょう。

定期的に〆作業をする

毎月、毎週、〆作業をしましょう。毎日のやりくりをしっかりとまとめて記入しましょう。そうすることで、自分が何にどのくらいお金をかけているのかということを把握しやすくなります。そうすることで、自分の予算と実際にかかったお金の格差がどんどん減っていくでしょう。

さらに、前の年の記録をもとに、水道光熱費などを予想できるようになるので、そういう意味でも予算を組みやすくなります。ぜひ、定期的に〆作業をすることも怠らないようにしましょう。

まとめ

今回は初心者向けの家計簿の使い方について紹介しました。あくまでも家計簿をつけることではなく、お金の流れを知るために家計簿をつけてることを意識し、自分のできる範囲で毎日つけるように意識してみてくださいね。今年こそ貯金を成功させましょう!