
セゾン自動車火災保険『おとなの自動車保険』は、その名の通り事故率が低い40代、50代の保険料が割安になる通販系の自動車保険です。逆を言えば、10代、20代、30代前半の保険料はそれほど安くありませんので、35歳以降の方のみ勧誘を検討すると良いでしょう。
それでは早速、おとなの自動車保険の特徴やメリットデメリット、元損保勤務の私が下したおとなの自動車保険の評価をチェックしていきましょう。
おとなの自動車保険の特徴
おとなの自動車保険といえば40代以降の保険料が安くなることで有名ですが、実はその陰に隠れて様々な魅力的な特徴があります。
まずは、自動車保険業界では画期的な「つながるボタンシステム」「ALSOKの現場駆けつけサービス」そして「損害保険ジャパンループのバックアップ」など数ある通販系損保でも抜きん出たサービスを提供しています。
走行距離による保険料の割引制度がありますが、実際に走った過去の走行距離計算するため、保険料に無駄がありません。
ロードサービスの拠点は、通販系最大クラスの13000ヶ所で、内容も充実しているので、保険料だけでなく事故時の対応や補償内容にも十分満足できる仕組みになっています。
安い保険料と充実した補償を求めている35歳以降の方にはぴったりの自動車保険です。
おとなの自動車保険のメリットデメリット
おとなの自動車保険のメリットデメリットを説明しますので、じっくり目を通してくださいね。
おとなの自動車保険のメリット
まずはメリットから説明します。
超画期的つながるボタンシステム
おとなの自動車保険には「つながるボタンシステム」という業界では類を見ない画期的なサービスがあります。
つながるボタンとは、おとなの自動車保険の契約者なら誰でも無料で配布される「ボタン」です。スマホアプリと連動させることで、ボタンを押すと、事故受付デスクに電話が繋がり、すぐに事故報告が可能。
事故受付の担当者はボタンを所有している人の情報や現在地を把握しているため、無駄なやりとりを省いて、迅速に事故報告が完了します。現在地を把握しているため、ALSOKもすぐに駆けつけてくれるのです。
これだけでも、非常にありがたいのですが、さらに「つながるボタン」には、「ドライブレポート機能」も搭載されています。スマホアプリと連動させると、契約者の運転の癖や危険な操作などを教えてもらえます。エコドライブ判定機能や、運転診断機能、そして、走行マップ表示機能があるので、生活ログにも最適。
危険な挙動が何回あったか、エコドライブのランクは?など、気になる運転技術が数値化されるので、ゲーム感覚で安全、エコ運転が身につく優れもの。
40代・50代の保険料が安い
おとなの自動車保険は、40代・50代の保険料が安くなる仕組みになっています。その理由は、40代・50代の事故率の低さです。
確かに、私が現役の示談担当者時代も40代・50代の事故は少なく、10代、20代、そして70代以降の事故が目につきました。おとなの自動車保険はそんな統計をもとに、40代・50代の保険料を優遇しているので、その年代の方には最適です。
ALSOKの現場かけつけサービス
おとなの自動車保険では、ALSOKが事故現場に駆けつけるサービスを提供しています。
事故の際は、ほとんどの人が動揺して不安になりますが、その際にALSOKがすぐやってきてくれたら、重い肩の荷も少し軽くなりますよね。
ALSOKは、ただそばにいてくれるだけではなく、契約者の安全確保や救急車の手配、事故報告のサポートなど様々な「事故処理」を手伝ってくれるので、事故時の負担は激減。しかも、事故現場のリアルな写真を撮影しておとなの自動車保険に送付するので、より実際の事故に近い形の写真を見ながら、交渉を進めることも可能です。
事故の相手に状況を「冷静に」「客観的に」確認してくれるので、情報が錯綜しがちな事故状況も、早い段階で整理整頓できます。
損害保険ジャパングループの拠点を活用した迅速な事故対応
おとなの自動車保険は、損害保険ジャパングループ「セゾン自動車火災保険」の通販系損保です。
だから、日本全国を網羅している同社の事故処理拠点を利用できるため、地域密着型の事故対応が可能です。
ロードサービスの拠点も通販系最大級ですし、腕が良い提携自動車工場数も多いので、事故の際に「通販系だから」と不便を感じることはありません。
おとなの自動車保険のデメリット
おとなの自動車保険のデメリットは、ロードサービスが「有料」という点です。
といっても、ロードサービスをつけても保険料は●円程度しかアップしませんが、各社が無料なので、ちょっと損した気分になりますよね。ただ、これは逆に言えばメリットにもなります。
JAFなどの有料ロードサービスや、クレジットカード等に付属しているレッカーサービスがある場合、わざわざ保険会社のサービスを利用する必要はないので、そういう方が保険料をさらに節約するチャンスです。
おとなの自動車保険の評判
ここでは、元保険会社勤務の私が見た、おとなの自動車保険の評判をご紹介します。インターネットの口コミとは異なり「同業者」から見た評判なので要チェックです。
担当者も契約者も頭が切れる
おとなの自動車保険は、40代・50代の契約者さんが多いため、かなり冷静に理論的に交渉を進める傾向にあります。
10代、20代、そして70代以降は理論的と言うよりも感情的になって示談交渉を進めることが多いですが、40代・50代の特に男性は理論重視です。そのせいか、おとなの自動車保険の担当者も、判例、理論重視で解決することが多いです。
もちろん、それは示談交渉の中では当たり前のことなのですが、実際には判例のように解決できないこともあります。
そこを、おとなの自動車保険の担当者さんと契約者さんはグイグイ押してくることが多いので、ちょっとタジタジになってしまう場面も。
通販系損保の中では補償内容が充実している契約者さんが多い
お互いに過失割合が発生する事故の場合、お互いに車両保険にいくら入っているかなどの情報を交換します。
その時、おとなの自動車保険の契約者さんは、他の通販系損保に比べると補償がたっぷりある印象。保険料が安い上に、金銭的に余裕が出てくる40代50代の契約者さんが多いからかもしれません。
おとなの自動車保険の評価
私がおとなの自動車保険の補償内容やサービスなどを徹底的に検証した結果下した、おとなの自動車保険の評価をご覧ください。
保険料 | |
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事故対応力 | |
補償内容 | |
ロードサービス |
全体的には、おとなの自動車保険の自動車保険の評価は高評価です。
ロードサービスは有料サービスであることを差し引いても、通販系損保の中ではサービス内容が充実していますので★4つにしました。35歳以降の保険料は格安ですし、補償内容も充実していて事故対応力も高いので、35歳以降の方には強くおすすめしたい自動車保険です。
おとなの自動車保険のおすすめ補償内容
おとなの自動車保険は、各種特約も充実していますので、おすすめ特約と、超豪華な有料ロードサービスについて説明したいと思います。最初に、私がお勧めする基本の補償を簡単にご紹介します。
- 対人対物無制限
- 人身傷害保険(契約自動車搭乗中のみ)
- 車両保険(車への思い入れによって検討)
この3点セットは、自動車保険の基本なので、できれば全部加入しておきましょう。
車が古くて、壊れても修理しない場合や思い入れがない場合は車両保険には加入しなくても問題ありません。この補償に特約をプラスして、自分にとって最適な補償内容を組み立てます。
私が事故対応をする中で、「この特約は絶対に必要」「この特約は便利だな」と感じたものをご紹介しますので、参考にしてくださいね。
まずは絶対に必要な特約です。
対物全損時修理差額費用特約
こちらの特約は、事故の相手が全損になった時、時価額と修理費用の差額を50万円を限度に支払う特約です。
この特約があるだけで、多くの被害者さんが救われますし、契約者さんも被害者さんに怒鳴り込まれる可能性が低くなるため、ぜひとも加入しておいてください。
次は入っておくと安心な特約です。
弁護士費用特約
もらい事故などで、相手と交渉するために弁護士に相談したり依頼したりした際の費用が支払われる特約です。1家族に1つあれば、全員に適用されますので、入っておくと安心です。
車両新価特約
車両新価特約とは、新車が加入できる特約で、保険金額の50%以上の損害が出た場合、新車を買う費用と、諸費用が支払われる保険です。
私が知る限り、多くの契約者さんが「新車がボロボロになったけどまた新車買えてよかった」と涙ながらに喜んでいる特約です。
ロードアシスタンス
おとなの自動車保険のロードアシスタンスは、特約扱いですが保険料はそれほど高額ではありません。
モデルケースでは1000円強のプラスなので、ほかにロードサービスを提供しているサービスに加入していない場合は、ぜひ加入してください。
補償内容は、非常に充実していて、臨時の帰宅費用や宿泊費用が支払われますし、ガス欠時のガソリン代が10リットルまで無料です。レッカー代は15万円分まで無料と業界でも最高クラス。
法律や健康相談サービスもありますので、30分程度であれば無料で弁護士や看護師などに悩みを相談が可能です。
おとなの自動車保険の見積もり方法
おとなの自動車保険の見積もりをしてみたいなと考えている方のために、見積もり方法をスクリーンショット付きで説明しますね。見積もりをスタートする前に、下記の書類を用意しておいてください。
- 運転免許証
- 車検証
- 現在の自動車保険の保険証券
車を運転する人の情報や使用目的など入力
まずは、車を主に運転する人の生年月日と免許証の色、現在自動車保険に加入しているかどうかを入力します。
車の使用目的、走行距離を選択
次は、車の使用目的と年間走行距離を入力します。使用目的は、1ヶ月の半分以上を使っている目的です。
例えば、月に15日以上通勤している場合は「通勤・通学」となります。走行距離は、過去の走行距離を申告するシステムです。
運転する範囲を決定する
車を運転する人を限定することで保険料が安くなるので、運転者限定はできればつけることをおすすめします。
ただし、運転者限定をつけた場合、限定外の人が運転した事故を起こしても補償されませんので、いつも運転する人が範囲内になるように設定してくださいね。
現在加入している自動車保険の内容を申告する
現在加入中の、自動車保険の証券を見ながら、現在の契約内容や等級等を入力していきましょう。
車の情報を入力する
次は、車検証を手元に用意して車の情報を入力します。
見積もり完成
おとなの自動車保険の見積もりはこれで完了です。
見積もり方法は他社よりもシンプルですし、所要時間も短めです。さすが、おとなの自動車保険というだけあって40歳で見積もりをしたところ、デフォルトのおすすめプランでも保険料が格安になりました。
おとなの自動車保険の見積もり後の注意点
おとなの自動車保険は、40代、50代の保険料が格安になっており、他者と比べるとデフォルトのおすすめ補償状態でも保険料が安いので、そのまま契約してしまいそうですが、不要な補償を削ることでさらに保険料を節約できるので、自分で補償内容を確認してから申し込みましょう。
また、早割は30日前までに申し込むことで適用されるので、満期日が近づいている方は早めに手続きをしましょうね。
ちなみに、私がデフォルトの補償内容からさらに、補償を最低限にすると、保険料がこれだけお得になりました。
おとなの自動車保険をお勧めする人
おとなの自動車保険は個人的には35歳以降のすべての大人にお勧めしたいですが、具体的にはこちらの方々におすすめします。
- 35歳以上の人
- 事故現場駆けつけサービスが欲しい人
- 安全運転診断や、ライフログに興味がある人
- ロードサービスは別で加入しているからその分保険料を節約したい人
- 大手損保の事故処理ネットワークで迅速に解決したい人
おとなの自動車保険のスペックまとめ
最後におとなの自動車保険のスペックをまとめておきましたので、保険選びの参考にしてください。
サービスセンター(事故処理拠点の数) | おとなの自動車保険サービスセンターと全国の損害保険ジャパングループの 事故処理拠点を利用可能 |
---|---|
現場駆けつけサービス | ALSOKが対応 |
事故受付時間 | 24時間365日 |
初期対応時間 | 土日祝日対応 |
レッカー距離 | 契約者指定工場15万円まで対応 |
パンク・バッテリー上がり | 対応 |
帰宅宿泊費用 | あり |
ガス欠時のガソリン代 | 10リットルまで無料 |
走行距離区分 | 5000km以下 5000km超10000km以下 10000km超15000km以下 15000km超 |
使用目的 | 日常使用・通勤通学使用・業務使用 |
年齢条件 | なし 主に使用する人の年齢で決定する保険料体系 |
運転免許証の色 | グリーン・ブルー・ゴールド |
割引制度 | インターネット割引・早割・電気自動車 ハイブリッド車割引・ゴールド免許・2台目割引 |