
身近な金融機関として普段からゆうちょ銀行を利用している学生さんも多いと思いますが、借入をしたい場合、ゆうちょ銀行に学生向けのローンはあるのでしょうか。今回はゆうちょ銀行の個人向けローンの内容と、未成年を含め学生が借入をする方法について詳しくご紹介します。
ゆうちょ銀行のローンは学生でも利用できる?
ゆうちょ銀行にはスルガ銀行と提携して販売をしているカードローン「したく」と、パーソナルローン「夢航路」という2種類のフリーローンがあります。
カードローン「したく」 | |
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申込条件 | ・20歳以上、70歳以下の方 ・安定した収入がある方 ・指定保証会社の保証を受けられる方 |
資金の使い道 | 自由 |
限度額 | 10万円~500万円 |
金利 | 7.0%~14.9% |
毎月最低返済額 | 3,000円 |
保証人・担保 | 不要 |
パーソナルローン「夢航路」【目的型フリープラン】 | |
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申込条件 | ・20歳以上、70歳以下の方 ・安定した収入がある方 ・指定保証会社の保証を受けられる方 |
資金の使い道 | 自由 |
限度額 | 10万円~1,000万円 |
金利 | 8.0%~14.9% |
保証人・担保 | 不要 |
いずれも申込条件は20歳以上の安定した収入がある方なので、アルバイトをしている学生であれば申込みができるようにも思えますが、残念ながらゆうちょ銀行のローンは学生の申込みができず、利用できるのは社会人のみとなっています。
ゆうちょ銀行のフリーローンは新規受付を終了
カードローン「したく」とパーソナルローン「夢航路」はもともとスルガ銀行のローンで、ゆうちょ銀行はその代理店としてローンの申込を受け付けていました。
しかし、ゆうちょ銀行とスルガ銀行は個人ローン業務に関わる提携を解消したため、「したく」については2018年10月、「夢航路」については2019年6月28日をもって新規受付が終了となります。
学生がゆうちょ銀行で借入する方法
ここまでお伝えしたとおり、ゆうちょ銀行のローンは学生の申込みができないため、現在学生がゆうちょ銀行から借入をする方法は、以下の2つに限られます。
JP BANKのキャッシング機能を利用する
ゆうちょ銀行では「JP BANKカード」というクレジットカードを取り扱っており、JP BANKカードに付帯するキャッシング機能を利用すれば、学生でも借入が可能です。
特に18歳(高校生不可)~29歳を対象とした若者向けの「ALente(VISA)」と「EXTAGE(JCB)」については、入会後3ヵ月間ポイント獲得額が3倍になるなどのメリットがあり、EXTAGEは入会後5年間年会費が無料、ALenteは年1回のショッピング利用で年会費が永年無料となっています。
学生のキャッシング利用枠は最大で30万円ですが、アルバイトが主な収入源となる学生の場合、実際の利用枠は10万円以内になるケースが多いようです。また未成年の申込については親権者の同意が必要なので、親に内緒で借入をしたい方は注意してください。
貯金担保自動貸付
ゆうちょ銀行の総合口座に担保定額貯金や担保定期貯金を持っていると、それぞれの預入金額の90%(最大300万円)を限度に融資を受けられます。
カードローンのような申し込みは不要で、普通貯金の残高以上の出金があった場合に、足りない部分を定期から自動的に貸し付ける仕組みです。
たとえば普通貯金の残高が5万円の状態で10万円の出金をすると、定期から不足分の5万円が貸付けられ、通帳残高には-5万円と表示されます。
金利も以下のように非常に低いので、キャッシングをするより断然お得です。
- 担保定額貯金を担保にする場合
- 返済時の約定金利+0.25%
- 担保定期貯金を担保にする場合
- 預入時の約定金利+0.5%
学生が借入したい時におすすめの方法3つ
アルバイトで継続的な収入があれば、学生が借入をする方法はいくつかあります。ただし、ここで紹介している方法はすべて総量規制の対象なので、融資額は最大で年収の3分の1までです。
消費者金融
20歳以上の学生であれば、アコムやプロミスといった大手消費者金融を利用できます。仮に10万円を借りたい場合、年収は30万円以上必要になりますが、月収ベースで見ると25,000円の収入があればいいので、10万円ほどの借入なら学生でもそれほど難しくありません。
※申込時の年齢が成人以上の方が利用できます。(高校生不可)
※主婦・学生の方は満20歳以上で定期的な収入と返済能力を有する方でアイフルの基準を満たす方
※審査は申込の時間帯や曜日により翌日以降の取扱となる場合があります
※主婦・学生・バイト等の方は安定した収入がある場合に限ります
(※2)お手数ですが、お客さまの振込指定口座の金融機関が全銀システム稼働時間拡大に対応しているか否かにつきましては、ご自身で当該金融機関にご確認願います
(※3)年末年始・ゴールデンウィークなどの大型連休時や弊社システムメンテナンス発生時、また指定振込口座の金融機関によっては受付完了までにお時間がかかり、即時に入金が完了しない場合がございます
学生ローン
学生ローンは主に学生を対象に融資を行う消費者金融です。業者によっては18歳以上(高校生不可)から申込みができるので、大手消費者金融の年齢条件に当てはまらない方は学生ローンを検討してみましょう。
クレジットカードキャッシング
持っているクレジットカードにキャッシング機能があれば、新たに手続きをすることなくすぐにATMから借入ができます。
もしもお持ちのカードにキャッシング枠がない場合、もしくはクレジットカードを持っていない場合は新たに申込みが必要なので、手続きには1週間ほどかかります。
大手消費者金融のメリット・デメリット
大手消費者金融のメリットは、審査時間の早さと利便性の高さです。申込みから借入までは最短1時間となっており、ネットで契約から借入まで完結できる手軽さも魅力です。
一方、デメリットはカードローンの中でも特に金利が高いことがあげられます。銀行カードローンの上限金利は14.0%前後ですが、大手消費者金融の場合はおおむね18.0%となっています。
しかし、30日間の無利息期間がある業者も多いので、無利息期間中に完済すれば利息0円の無利息キャッシングが可能です。短期間の借入であれば銀行カードローンよりも利息がかからないケースもあるので、すぐに返せる方にはおすすめです。
学生ローンのメリット・デメリット
学生ローンの大きなメリットは未成年でも借入ができる上、大手消費者金融と比べ若干金利が低いという点です。学生ローンの上限金利は17.0%ほどのところが多く、大手よりも1%ほど低金利で借入ができます。また親バレの心配もなく、学生証と保険証があれば申込みができます。
以下に未成年でも借入ができる学生ローンをまとめました。
金利 | 限度額 | 注意事項 | |
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アイシーローン | 10.0%~20.0% | 50万円 | 首都圏在住の方のみ申込み可 |
フレンド田(DEN) | 15.0%~17.0% | 50万円 | 未成年は親権者の同意が必要 |
カレッヂ | 17.0% | 50万円 | 未成年は限度額10万円まで |
アイシーローンは首都圏在住の方しか申込みができず、フレンド田(DEN)については未成年の申込には親権者の同意が必要になるため、首都圏以外にお住いの方が親バレせずに借入をしたいならカレッヂがおすすめです。
学生ローンについてはアルバイト先への在席確認がない業者も多いので、バイト先に借入を知られる心配がないという点も安心材料の一つです。
一方、学生ローンのデメリットは借入や返済がしづらいことです。ネット申込みや振込キャッシングには対応していますが、大手のようにコンビニATMから借入や返済ができる業者は限られるため、ほとんどの場合は来店か振込による返済が必要です。
クレジットカードキャッシングのメリット・デメリット
クレジットカードキャッシングのメリットは、カードにキャッシング枠があれば審査不要ですぐに借入ができることです。借りられる金額はカードの契約内容によりますが5万円以内の借入なら対応できるケースがほとんどではないでしょうか。
ただし、クレジットカードキャッシングの金利は消費者金融とほぼ同じ水準なので、長期的な利用はあまりおすすめできません。
まとめ
残念ながらゆうちょ銀行の個人向けローンは学生の利用ができないので、借入をしたい場合は消費者金融やクレジットカードキャッシングを検討してみましょう。
どちらも金利はほぼ同じですが、1ヵ月以内に完済できる場合は、無利息期間がある消費者金融がおすすめです。もしも長期的な借入になる場合は、低金利な学生ローンを利用し、利息をできるだけ減らしましょう。