
「おまとめローンを利用したけど、おまとめ前よりも利息が増えてしまった・・・」。おまとめローンは借金が1つになる大変便利なローンですが、おまとめ先を間違えるとこのような状況になってしまうことがあります。
そうした事態を避けるには、なるべく低金利なおまとめローンを選らばなくてはいけません。そこでおすすめなのが銀行のおまとめローンです。銀行のおまとめローンは、消費者金融のおまとめローンよりも低金利になっています。今回はそんな銀行のおまとめローンの魅力についてお伝えしていきます。
銀行のおまとめローンの方が低金利!
借金を1つにするおまとめ専用のローンには、銀行と消費者金融系の2つのタイプがあります。この2つのうち低金利なのは圧倒的に銀行です。実際に金利がどれくらい違うのか比較してみましょう。
銀行のおまとめローンの金利一覧
ローン名 | 金利 |
---|---|
東京スター銀行 スターワンバンクローン | 5.8%~14.8% |
イオン銀行 イオンアシストプラン | 3.8%~13.5% |
消費者金融のおまとめローンの金利一覧
ローン名 | 金利 |
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プロミスおまとめローン | 6.3%~17.8% |
アイフルおまとめMAX | 3.0%~17.5% |
アコム借換え専用ローン | 7.7%~18.0% |
金利を比較してみると、銀行のおまとめローンのほうが消費者金融よりも低金利なのが分りますね。上限金利と下限金利ともに銀行のほうが明らかに低くなっています。
とくに上限金利が低いという点がメリット!
金利を比較するときはまず、上限金利で判断しなくてはいけません。
金利4.0%~14.0%とあれば14.0%のほうで判断するんですね。なぜかと言いますと、下限金利は最高限度額に設定されたときに適応される金利だからです。
現実的に考えて、最高限度額に設定される可能性は非常に低いです。そのため、下限金利ではなく、上限金利に注目しなくてはいけないのです。また、金利は審査が終了するまでいくらになるのか分りません。
こうしたことからも、なるべく上限金利の低いおまとめローンを選ぶ必要があるんですね。
銀行と消費者金融のおまとめローンの利息差を比較してみた!
「銀行のおまとめローンのほうが低金利なのは分った。でもどのくらいお得になるの?」
このような疑問を持っている方も多いかと思います。そこで両者の利息を計算して比較してみました。
今回は80万円を返済期間4年(1460日)で借入していると仮定しましょう。この時、「東京スター銀行 スターワンバンクローン(金利14.8%)」と「アコム借換え専用ローン(金利18.0%)」の利息差は、「借入額×金利÷365×返済期間」で計算すると以下のようになります。
東京スター銀行 スターワンバンクローン
アコム借換え専用ローン
東京スター銀行でおまとめローンを利用した場合、利息は47万3,600円。アコムでおまとめローンを利用した場合、利息は57万6,000円。その利息差は10万2,400円もついています。このように銀行のおまとめローンのほうが低金利な分、利息を大きくカットできるんですね。
そのため、消費者金融よりもずっとお得におまとめできるのです。
銀行VS消費者金融 各項目を徹底比較!
ここでは銀行のおまとめローンと、消費者金融のおまとめローンを項目ごとに比較してみました。「銀行は消費者金融と比較してどの部分が優れており、どの部分が劣っているのか知りたい!」そのような方は必読です。
金利
先にもお伝えしましたが金利は銀行のほうが優れています。
消費者金融のおまとめローンは上限金利が18.0%というところが多く、はっきり言って高金利です。それに対して、銀行のおまとめローンは15.0%以下が多く、消費者金融よりもずっと低金利です。
限度額
限度額は銀行のおまとめローンのほうが高く設定されています。実際に銀行と消費者金融の限度額を比較して見ましょう。
銀行のおまとめローンの限度額
ローン名 | 限度額 |
---|---|
東京スター銀行 スターワンバンクローン | 最大1,000万円 |
イオン銀行 イオンアシストプラン | 最大700万円 |
消費者金融のおまとめローンの限度額
ローン名 | 限度額 |
---|---|
プロミスおまとめローン | 最大300万円 |
アイフルおまとめMAX | 最大800万円 |
アコム借換え専用ローン | 最大300万円 |
比較してみると明らかに銀行のほうが限度額が高いですね。消費者金融のおまとめローンは多くても500万円ですが、銀行の場合、1,000万円までというおまとめローンもあります。
審査時間
審査時間に関しては消費者金融のほうが優れています。以下のように最短30分と非常にスピーディーです。
消費者金融のおまとめローンの審査時間
ローン名 | 審査時間 |
---|---|
プロミスおまとめローン | 最短20分 |
アコム借換え専用ローン | 最短30分 |
それに対して、銀行のおまとめローンは以下のように、消費者金融よりもやや時間がかかることが多くなります。
銀行のおまとめローンの審査時間
ローン名 | 審査時間 |
---|---|
東京スター銀行 スターワンバンクローン | 最短3日 |
イオン銀行 イオンアシストプラン | 2~3日程度 |
融資時間
融資までの時間は消費者金融のおまとめローンに軍配が上がります。消費者金融の場合、即日融資も可能です。一方、銀行の場合、時間がかかるケースが多くなります。
消費者金融のおまとめローンの融資時間
ローン名 | 融資時間 |
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プロミスおまとめローン | 最短即日 |
アコム借換え専用ローン | 最短即日 |
銀行のおまとめローンの融資時間
ローン名 | 融資時間 |
---|---|
東京スター銀行 スターワンバンクローン | 2週間程度 |
イオン銀行 イオンアシストプラン | 約1週間~2週間(イオン銀行の口座あり) 約2週間~3週間(イオン銀行の口座なし) |
審査の難易度
審査の難易度は消費者金融のおまとめローンのほうがやさしめです。
これは消費者金融のほうが高金利なためです。ローンの審査の難易度は低金利なほど上がっていきます。低金利で貸付するほど、ローン会社にとってリスクが上がるため、審査をより厳格化して、貸倒れや延滞の可能性のあるリスキーな客を省こうとするんですね。
このため、低金利な銀行よりも消費者金融のほうが審査がやさしい傾向にあります。
利用用途
利用用途に関しては銀行のおまとめローンのほうが優れています。
銀行のおまとめローンはカードローンだけでなく、クレジットカードや車のローン、住宅ローンなど、使える範囲が非常に広いです。一方、消費者金融のおまとめローンは貸金業者からの借入のみと、利用用途が限られています。
銀行のおまとめローンは消費者金融に比べてココが良い!
銀行のおまとめローンが消費者金融に比べて優れているのは、なんといっても金利の低い点です。
消費者金融よりもずっと低金利ですので、支払う利息を大きく軽減できます。最大限度額が大きいという点も魅力です。消費者金融では到底無理な借入も、銀行でなら可能になる可能性があります。利用用途が広いため、消費者金融よりもいろいろな場面で使えるのもメリットです。
銀行のおまとめローンは消費者金融に比べてココがダメ!
銀行のおまとめローンが消費者金のおまとめローンに劣るのはスピードです。
消費者金融は申込~融資まで当日が当たり前ですが、銀行の場合、数週間かかってしまうこともあります。また、消費者金融よりも低金利な分、審査のハードルが上がります。ただ、低金利なので利息をカットできるという点は、こうした欠点を補えるくらいメリットがあります。
銀行のおまとめローンの審査はどのようにされるのか?
銀行のおまとめローンの審査は「スコアリングシステム」という方法で行なわれています。スコアリングシステムとはどういう審査方法かと言いますと、あなたが申込時に入力した個人情報をスコア化する審査方法です。
申込時には年収や職業、勤務年数、他社借入金額・件数などの情報を入力することになります。これらは「属性」と呼ばれ、それぞれスコア化されているんですね。例えば、年収1,000万円以上なら5点、800万円以上~1,000万円未満なら4点、600万円以上~800万円未満なら3点というような感じで、点数がつけられていくのです。
スコアリングシステムの採点対象となるのはコレっ!
スコアリングシステムの採点基準や内容などは、各社によって違いますし、完全に非公開ですので正確には分りません。ただ、以下のような項目が採点対象となっているとされています。
- 職業
- 年収
- 勤務年数
- 雇用形態
- 家族構成
- 住居形態
- 他社借入金額・件数
このような項目がスコア化され、その合計がローン会社の定める合格基準を満たせば審査に通過できるというわけです。
おまとめローンの審査の詳細はこちらに詳しく書いています。
審査で重要な「個人信用情報」とは?
個人信用情報という言葉を聞いたことがないでしょうか?
個人信用情報とは、信用情報機関に記録されている「あなたと金融機関との取引記録」のことです。いわゆる「クレジットヒストリー」のことですね。
クレジットカードやローンなどに申込んだり、利用したりすると信用情報機関にその記録が残ります。どのような商品をいつ・いくら利用したのかや、返済状況はどうなっているかなど、細かく記録されるんですね。そのため、この記録を確認すれば、あなたが「お金に関して信用できる人なのか?」というようなことがある程度分ります。
こうしたことから、ローン会社は審査時に信用情報機関に照会して、あなたの信用情報を確認します。
そして、あなたに融資しても大丈夫なのかという点を確かめるのです。このように個人信用情報は、あなたのお金の信用度を測る目安となるため、審査に非常に重視されるんですね。
銀行のおまとめローンの審査に通る人・落ちる人~その違いは?
銀行のおまとめローンの審査に通る人と、落ちる人の違いはどこにあるのでしょうか?このコーナーではその部分を徹底解説していきます。まず、審査に通りやすいのは次のような人たちです。
審査に通りやすいのはこんな人!
安定収入がある
おまとめローンは長期に渡って返済していくことが基本です。
そのため、「将来も安定して得られる収入があるか」という点が重視されます。つまり、収入の継続性が大切なのです。このため、公務員や大手企業のサラリーマンなど、収入が安定している人ほど、審査に通りやすくなります。
他社借入額が多すぎない
どんなローンでもそうですが、融資してもらう額が大きいほど審査は厳しくなります。逆に融資額が少ないほど審査の難易度は低くなります。そのため、他社借入額が少ないほど、審査のハードルが下がります。
信用情報に傷がない
信用情報に傷がない人ほど審査に有利です。信用情報がきれいな人ほど、金融事故などを起こす危険性が少ないため、審査に通りやすくなります。
しっかりとした返済実績がある
期日までにしっかりと返済しているという情報があるほど、その情報は審査に有利に働きます。こうした人たちは延滞の危険が少ないため、ローン会社も安心して融資できるからです。
審査に落ちやすいのはこんな人!
審査に落ちやすいのは、以下のように審査に通りやすい人と対極にいるような人です。当てはまる項目がある場合は、注意しておいたほうがいいでしょう。
安定収入がない
ギャンブルや水商売などで生計を立てているなど、収入が安定していない場合、審査にかなり不利になります。収入が安定していない人ほど、将来的に返済不能になる確率が高くなるためです。
他社借入額が多すぎる
他社借入額が多くなるほど審査に通るのがむずかしくなります。
どのくらいが限度かは各社によっても違うので一概には言えません。ただ、年収の1/3を超えると厳しくなってきますし、半分を超えている場合は審査に通るのが非常に困難かと思います。
信用情報に傷がある
延滞などの返済トラブルを起こすと、その情報が信用情報に一定期間記録されます。こうしたことにより、信用情報に傷がつくと審査上不利になります。とくに「重大な事故情報」となった場合、審査に通るのは絶望的です。
しっかりとした返済実績がない
他社の返済実績があまりない場合、審査に不利となることがあります。
返済実績という証明が少ないと、ローン会社があなたの信用を計る判断材料が不足してしまいます。それによって警戒されてしまい、審査に不利となってしまう可能性があるのです。
銀行のおまとめローンの審査に通らない!そんな時どうすればいい?
銀行のおまとめローンの審査は厳しくなる傾向にありますので、「審査に落ちてしまった!」という方も少なくはありません。もし、このように審査落ちしてしまったら、できるだけ他社借入額を減らしてから、他の銀行に申込むことがおすすめです。
何度かお伝えしていますが、他社借入額が多いほど審査は厳しくなります。
逆に少なくなるほど審査のハードルは下がるんですね、そのため、できる限り他社借入額を減らしてから、申込みをすることで審査の難易度を下げることが可能なのです。また、近い将来、銀行の審査はより厳格化する可能性がありますので、なおのこと、他社借入額は減らしたいところです。
近い将来、銀行のローンは審査が厳しくなる!?
ここ最近、銀行カードローンの過剰融資が問題になっています。こうした問題を受けて、メガバンク系(M銀行、三菱UFJ銀行、Z銀行)の銀行カードローンは自主規制の動きが出てきているんですね。
こうしたことから、その他の銀行カードローンも限度額の引下げや、審査の基準の見直しをする可能性があります。同様に銀行のおまとめローンの関してもその影響を受ける可能性は否定できません。
こうしたことからも、他社借入額はできるだけ減らしてから申込をすることがおすすめです。
参考:一般社団法人全国銀行協会「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」
銀行の中でオススメなおまとめローンはココ!
実のところ、おまとめ専用ローンというのは非常に少ないです。大手の銀行の中では数えるほどしかありません。その中でもとくに金利が低く、おすすめできるおまとめローンを紹介しておきましたので参考にしてください。
東京スター銀行 スターワンバンクローン(おまとめローン)
金利 | 5.8%~14.8% |
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限度額 | 最大1,000万円 |
審査時間 | 最短3日 |
融資時間 | 2週間程度 |
東京スター銀行の「スターワンバンクローン(おまとめローン)」は、上限金利14.8%とまずまずの低金利となっています。
限度額も最大1,000万円と非常に高額ですので、利用できる場面はかなり多いでしょう。おまとめローンとしては珍しく、追加の借入ができる点も魅力的です。
イオン銀行 イオンアシストプラン
金利 | 3.8%~13.5% |
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限度額 | 最大700万円 |
審査時間 | 2~3日程度 |
融資時間 | 約1週間~2週間(イオン銀行の口座あり) 約2週間~3週間(イオン銀行の口座なし) |
イオン銀行の「イオンアシスタントプラン」は、上限金利13.5%という金利の低さが魅力的なおまとめローンです。利用用途も自由なため、カードローンの借金だけでなく、クレカの分割払いやリボ払い、その他のローンにも利用できるという点もメリットです。
他社借入額が少ないなら「借り換え」という手段も検討してみよう!
おまとめローン以外にも返済を楽にできる方法があります。それは「借り換え」です。
借り換えとは、今よりも条件の良いカードローンに乗り換えることを意味します。他社借入額が少ないときなら、新たなカードを作れる可能性がまだありますので、借り換えを検討するのも悪い手ではありません。
借り換えのほうがおまとめローンよりも選択肢は広い!
先にもお伝えしましたが、おまとめ専用のローンというのは数が非常に少ないです。それに対して、カードローンは数え切れないほどの数があります。このため、別のカードローンに乗り換える、借り換えのほうが圧倒的に選択肢は広がります。
カードローンの中には以下のように非常に低金利のものもありますので、こうしたカードに借り換え成功すれば、おまとめローンよりも利息を大きくカットできる可能性が高いです。
カード名 | 金利 |
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R銀行カードローン | 1.9%~14.5% |
住信SBIネット銀行 MR.カードローン | 0.99%~7.99%(プレミアムコース) 8.39%~14.79%(スタンダードプラン) |
ゆうちょ銀行カードローン | 7.0%~14.9% |
ゆうちょ銀行カードローンの詳細についてはこちらをご覧ください
上記のようなカードローンの審査は厳しめですが、通過できれば低金利で借入が可能です。利息を大幅にカットできる可能性が高くなりますので、他社借入額が少なめなら、チャレンジしてみる価値は十分あります。
まとめ
おまとめローンを利用する場合、金利に気をつけなければ、おまとめ前よりも利息が増えてしまうことがあります。
そうした事態を避けるには、なるべく低金利なおまとめローンを選ばなくてはいけません。金利の低さなら、銀行のおまとめローンのほうが消費者金融よりもずっと優れています。「損せず賢くおまとめしたい!」というなら、できるだけ銀行のおまとめローンを選択するのがおすすめです。