• ちょっと大きな荷物を運びたい
  • 近場の引越しで荷物を運びたい
  • 年末の大掃除にゴミ出しに行きたい
  • 冷蔵庫や洗濯機など大型家電を運びたい

これらの理由で軽トラックがあったら便利と考えている方も少なくないはずです。今回は、軽トラックを借りたいと考えている方々へ、軽トラックレンタカーの価格比較や注意点も含め紹介します。

軽トラックは思ったより価格が高価

軽トラックは、農家の方々やビジネスで使用する商用車で、新車価格が安いイメージを持つ方も少なくないはずです。 確かに、ライトバンタイプのトヨタプロボックスや日産ADは、同クラスの乗用車と比較して価格は安く設定されいます。しかし、軽トラックの場合は優れた耐久性を保つための構造になっており、車両価格は軽乗用車よりも高めの設定となっています

ダイハツ ハイゼットトラック スタンダード 2WD 4速オートマチック エアコン&パワステ付き
車両本体価格 928,800円(消費税込)
ダイハツ ミライース L 2WD CVT
車両本体価格 874,800円(消費税込)

ダイハツの軽自動車を参考に見てみると、5万円以上軽トラックの方が高い価格です。 さらに、軽トラックのハイゼットには、パワーウインドウや集中ドアロックなどの快適装備が装備されず、乗用タイプのミライースには標準装備されますので、価格以上の差があります。 新車価格が高いため、レンタカー料金も高くなる傾向にあり、レンタカーでは、軽乗用タイプのクルマに比べ、軽トラックのレンタカー需要は高くないため、軽トラックレンタカー料金はさらに高く設定される傾向にあります。

参考:「ダイハツ」

格安で軽トラックは所有できる?

自宅に保管場所が確保でき、年に数回軽トラックを使用する目的がある場合、「新車の軽トラックは要らないけど、中古で安いのないかなぁ」と軽トラックを格安で持ちたい方も少なくありません。 しかし、軽トラックの場合は、途中で下取りに出して乗り換えるよりも、乗り潰すユーザーが多いため、なかなか年式が新しく良質な中古車が市場に出てきません。 近年、軽トラックをレンタカーとして取り扱うレンタカー会社が増えているため、レンタカーとしての使用期間を終えたレンタアップの軽トラックが中古車市場に出ていますので、比較的走行距離の少ない良質な軽トラックが販売されています。 それでも、5年落ちのオートマチックタイプなら車両価格で50万円前後、支払総額で60万円前後の価格で、新車価格を考えると高価になります。 支払総額20万円前後で軽トラックを狙う場合には、20年以上前の軽トラックで4速マニュアル車、走行距離は10万キロ以上走行しているなど、乗用車なら廃車扱いにされてもおかしくないような程度の軽トラックになります。 年に数回の利用のために、約20万円支払って格安の軽トラックを購入するよりも、軽トラックをレンタルした方が、お得になると考えます。軽トラックを購入し所有すれば、税金や保険、車検費用も当然かかります。レンタカーの場合には、これらの諸費用はレンタル料金に全て含まれています。

参考:中古車情報グーネット(Goo-net) 「ハイゼットトラック(ダイハツ)」

軽トラックのレンタカー料金比較

軽トラックをレンタルする際には、トヨタレンタリースやニッポンレンタカーなどの大手レンタカー会社と、ニコニコレンタカーやガッツレンタカーなどの格安レンタカー会社の選択によって、レンタカー料金が大きく違ってきます。 なぜ、大手レンタカー会社と格安レンタカー会社のレンタカーの料金が違うのか? 大きな理由は、大手レンタカー会社は新車をレンタカーとして導入しているのに対して、格安レンタカー会社は、大手レンタカー会社で使い終わったレンタアップのクルマを中古で購入して導入するなど、中古車をレンタカーとして提供しているためです

大手レンタカーのレンタル料金

トヨタレンタリースの場合

軽トラック T0クラス通常料金(消費税込)
6時間まで5,400円
12時間まで6,480円
24時間まで8,640円
以降24時間ごと5,400円
超過料金1,080円/1時間

参考:トヨタレンタカー「トラック(Tクラス)」

ニッポンレンタカーの場合

軽トラック THクラス一般料金(消費税込)
3時間まで4,320円
6時間まで5,400円
12時間まで6,480円
24時間まで7,560円
以降24時間ごと5,400円
超過料金1,080円/1時間

※通常期・標準コース

参考:ニッポンレンタカー「車種料金(バン・軽トラック・トラックのレンタカー)」

タイムズレンタカーの場合

軽トラック T-1クラス標準料金(消費税込)
6時間まで5,292円
12時間まで6,480円
24時間まで7,560円
以降24時間ごと6,480円
超過料金1,296円/1時間

参考:タイムズ カーレンタル「商用車:トラックの基本料金と取扱い車種」

オリックスレンタカー

軽トラック TSSクラス一般料金(消費税込)
6時間まで5,400円
12時間まで6,480円
24時間まで7,560円
以降24時間ごと5,400円
超過料金1,080円/1時間

参考:オリックス レンタカー「トラック(平ボディ) タイプ 車種・料金表」

大手レンタカー会社の場合、レンタル料金に大差なく、特に12時間レンタルの場合には、各社6,480円で同一価格となっています。 ニッポンレンタカーは、割安な3時間レンタル料金を設定し、短時間の利用に対応しています。 2日目以降の料金や超過料金も各社ほぼ同価格ですが、タイムズレンタカーは若干高めの設定です。万一の事故の際に請求される対物・対人保険の免責金額を0にする免責補償料金は、各社1,080円/24時間(消費税込)で共通です。

格安レンタカーのレンタル料金

ニコニコレンタカーの場合

軽トラック T1クラス一般価格(消費税込)
6時間まで4,300円
12時間まで5,200円
24時間まで6,500円
48時間まで13,000円
延長料金2,150円(1時間まで)

参考:ニコニコレンタカー「車種・料金」

ガッツレンタカーの場合

軽トラック クラスB(軽トラ)基本料金(消費税込)
24時間まで3,200円
1週間13,500円
1か月39,500円
走行距離規定
24時間 300km / 7日間 1,500km / 14~30日間 3,000km
走行距離を超えて走行した場合は1km×10円

参考:ガッツレンタカー「車種・料金」

格安レンタカー会社の場合、大手レンタカー会社の料金と比較して安い料金設定です。 特に、ガッツレンタカーの場合は、1週間レンタルしても、大手レンタカー会社の2日分の料金に満たない安さです。ガッツレンタカーには、24時間未満の料金設定がありませんが、ニッポンレンタカーの3時間レンタル料金よりも安い価格で24時間レンタル可能ですので、短時間の使用で返却しても損しません。 走行距離規定があり、レンタル料金が安いからと言ってもガンガン走り続けると超過料金が必要になります。 しかし、軽トラックを使いたい場合は、近場で短時間の利用ケースが多いと考えられますので、心配する項目ではないと考え、全国規模で展開しているレンタカー会社の中では非常に安い価格でレンタルできると考えられます。

大手レンタカー会社で軽トラックをレンタルするメリットとデメリット

大手レンタカー会社で軽トラックをレンタルするメリットは、最新の新型モデルでキレイなクルマを借りることができることです。

大手レンタカー会社では新車を導入しレンタカーとして貸し出しています。また、全国ネットで店舗数が多いことから、事前予約で軽トラックが大抵どの営業所でも借りることが可能です。

さらに、「乗り捨て」と呼ばれる、借りた営業所とは別の営業所に返却することも、事前の申し出及び契約で可能です

大手レンタカー会社で軽トラックをレンタルするデメリットは、格安で借りたいときには、格安レンタカー会社の料金よりも割高であることです。

格安レンタカー会社で軽トラックをレンタルするメリットとデメリット

格安レンタカー会社で軽トラックをレンタルするメリットは、大手レンタカー会社の料金よりも安い料金で借りることができることです。

格安レンタカー会社では中古で購入したクルマをレンタカーとして貸し出しています。また、ガッツレンタカーでは、軽自動車を中心としたレンタカーラインナップにより、コスト削減を行っております。格安料金で軽トラックをレンタルしたい場合にはおすすめです

格安レンタカー会社で軽トラックをレンタルするデメリットは、全国展開するレンタカー会社でも、店舗が少ない、店舗の規模が小さいなど、同じ県内にあってもなかなか遠くて行くことができない場合もあります。

また、全店舗で軽トラックを取り扱っているわけではありませんので、事前に確認が必要です。さらには、余裕をもって予約しておく必要があり、保有台数に限りがあるため、借りたいときに借りることが出来ない場合もあります。

ガッツレンタカーでは、万一の事故の際に事故免責金額を0にすることができる免責補償制度はありますが、レンタカーを使えないための休業補償であるノンオペレーションチャージを0にする契約がありません。 さらに、自走不可能な場合のノンオペレーションチャージの金額は他のレンタカー会社と同じ5万円ですが、自走して営業所に返還した場合でも3万円請求されます。ニコニコレンタカーを含む他のレンタカー会社では2万円です。

免責補償制度とは?

レンタカーには、大手レンタカー会社、格安レンタカー会社問わずに、対人対物賠償の任意保険が付いております。 しかし、事故の際に保険を使う場合には、対人で5万円、対物で5万円、最大10万円(軽自動車、普通車クラス、各社ほぼ共通)の免責金が必要となります。この免責金額を支払わなくても良い制度が免責補償制度です。 各社ほぼ共通で、1,080円/24時間で加入できますが必ず出発前の加入が必要です。 免責補償制度に加入しても、休業補償のノンオペレーションチャージの支払は必要で、さらに、以下の場合には、保険・補償が適用されません。

  • 警察に事故の届け出を行わなった場合
  • 出発時に申し出た方以外の方が運転して起こした事故
  • 無免許運転や酒気帯び運転による事故
  • レンタル期間を無断で延滞して使用した場合の事故
  • その他、キーを付けっぱなしにして盗難に遭った場合など貸渡約款に違反した場合

ノンオペレーションチャージとは?

レンタカーで事故をおこして、修理が必要など、レンタカー会社がそのクルマを次のお客様に貸し出すことが出来ない場合には、休業補償としてノンオペレーションチャージが請求されます。 各社ほぼ共通で、レンタカーで返却予定の営業所に自走で帰ってきた場合には2万円、自走不可の場合、また、自走可能でも路上放置の場合は5万円が請求されます。車内の汚損や、盗難、こちらが悪くないもらい事故においてもノンオペレーションチャージは必要になります。 以前は、必ず必要だったノンオペレーションチャージですが、ノンオペレーションチャージを免除する制度は出ています。 今回紹介した、トヨタレンタリース、ニッポンレンタカー、オリックスレンタカー、ニコニコレンタカーでノンオペレーションチャージを0にする補償制度があります。料金は、免責補償制度加入が必須で、プラス432円から648円(24時間)です。 免責補償とノンオペレーションチャージを0にする補償制度を付帯するためには、1日あたり約1,500円前後の免責補償料金が必要になります。 なお、レンタカー会社によっては事故の際のみ対象とする場合など内容が各社異なりますので、事前にご確認ください。ただし、自走可能にもかかわらず路上放置した場合には、ノンオペレーションチャージ5万円が請求されます。

まとめ

新車の軽トラックをレンタルして、安心の免責補償とノンオペレーションチャージ補償もつけたい場合
大手レンタカー会社を選択
とにかく安く軽トラックをレンタルしたい、免責補償もつけたいがクルマは古くても良い場合
ガッツレンタカーがおすすめ
安くトラックをレンタルしたいが、万一の時にはノンオペレーションチャージも免除してもらえる補償が欲しい場合
ニコニコレンタカーがおすすめ