三井ダイレクト損保は、大手代理店系損保「三井住友海上」のグループ会社です。

通販系損保ですが、三井住友海上の拠点を駆使した事故対応で、通販系ながらフットワークが軽い事故対応が魅力。損保大合併により、あいおいニッセイ同和のネットワークも利用できるので、日本全国津々浦々、きめ細かい事故対応が可能です。

では早速、三井ダイレクト損保 自動車保険の特徴やメリットデメリット、業界の評判などをチェックしていきましょう。

三井ダイレクト損保 自動車保険の特徴

三井ダイレクト損保 自動車保険の特徴はなんといっても、三井住友海上とあいおいニッセイ同和のネットワークを使った地域密着型事故対応です。

三井ダイレクト損保自体のサービスセンターも全国の14箇所もあるため、通販系の中では拠点数が多いです。

ただ、保険料は他の通販型損保と比較するとそれほどお得感がないため「大手の通販系で安心したい」という方にはぴったりですが、「とにかくやすい通販系損保」を探しているのであれば、少し保険料がネックになるかもしれません

また、ロードサービスのネットワークは全国に3500箇所と、若干少なめです。

三井ダイレクト損保 自動車保険のメリットデメリット

次は、私が損保業界の裏側から見た三井ダイレクト損保 自動車保険のメリットデメリットをご紹介します。

三井ダイレクト損保 自動車保険のメリット

まずはメリットから1つずつ説明していきますね。

保険の種類が充実

三井ダイレクト損保 自動車保険は、通販系損保の中では自動車保険のバリエーションが豊かです。通常の自動車保険だけでなく、バイク保険、ドライバー保険も用意されています。

1事故専任担当制

三井ダイレクト損保 自動車保険では、1つの事故の担当者は1人です。

多くの保険会社は、1つの事故に複数の担当者が存在します。多い場合は、車両保険、対物、対人、人身傷害保険、など全ての補償の担当者がバラバラなので、必要書類の送付などが二度手間になることが少なくないのです。

また担当者からの経過報告の電話も、何度もかかってきてうんざりすることも。

その点、三井ダイレクト損保 自動車保険は1つの事故の担当者はたった1人です。だから、何度も電話がかかってくる煩わしさがありませんし、1回の電話で事故全体の交渉状況が確認できるので、事故に対する不信感や不安が毎回綺麗に払拭されます。

休日でも怪我がある事故急行サービス

三井ダイレクト損保 自動車保険では、対人、人身障害、搭乗者障害、自損事故障害などで「入院」をした場合は、休日でも午後9時までスタッフが駆けつけるサービスを提供しています。

入院をする怪我のほとんどが、重症なので契約者さんや被害者さんは非常に不安になりますが、三井ダイレクト損保のスタッフがくることで、安心しますし、今後の示談交渉がスムーズに進みます。

保険料の割引制度が多い

三井ダイレクト損保 自動車保険の保険料割引制度は、他の通販系損保と比較すると多めです。こちらが三井ダイレクト損保の保険料割引制度。

  • セカンドカー割引
  • 新車割引
  • ECO割引
  • ご紹介割引
  • 継続割引
  • インターネット契約割引
  • ペーパーレス割引

この中でも珍しいのが「ご紹介割引」です。友人、知人、家族などを紹介すると保険料が2000円も割引になります。継続割引制度は、1回目で1%、2回目で1.5%、3回目で2%割引になるので、長期契約者がお得になるシステムです。

三井ダイレクト損保 自動車保険のデメリット

三井ダイレクト損保 自動車保険のデメリットは保険料です。

三井住友海上グループの一員で、三井ダイレクト損保固有の事故処理拠点も14箇所あるため、他の通販系損保よりも多くの経費等が発生しているからか、ほかの通販系損保よりも保険料が割高な傾向にあります

自動車保険は、補償内容などによって大きく保険料が変わるので、一概にはいえませんが安さだけを求めるなら、他の保険会社でもいいでしょう。

業界の裏側から三井ダイレクト損保の評判を覗き見

私や同僚は何度も三井ダイレクト損保と示談交渉をしてきましたので、三井ダイレクト損保の事故対応全般についての、評判をご紹介します。

とにかく解決を急ぐ、早い

三井ダイレクトの、私たちの印象は「早い」です。

とにかく、事故をサクサクと解決しようとしてくれるので、私たちが引っ張られて通常は1ヶ月かかる事故でも2週間で解決してしまうほど。

お互いに過失が発生する事故の場合、車を見て、現場を見て、それからお互いの契約者と相談して、という感じでステップを踏んで解決に進むのですが、三井ダイレクト損保は事故の翌日に「過失割合を決めましょう」と言って来ることもあります。

早く解決をするのは素晴らしいことなのですが、契約者さんによっては「本当にちゃんと交渉してくれてるの?」と不信感を持たれることも少なくありません。

強気の交渉

三井ダイレクト損保の、交渉力は強めです。

私たち、保険会社に対しても強気の交渉ですが、自分の契約者に対しても「無理なものは無理」とはっきり言っているらしく、自分の主張を飲み込む契約者さんも少なくない様子。

ただ、これは全員に当てはまるわけではなく、あくまでも私と私の同僚が感じが評判なので参考程度に読んでくださいね。

三井ダイレクト損保の評価

さて次は、私が客観的に三井ダイレクト損保を評価した結果をご覧ください。

保険料
事故対応力
補償内容
ロードサービス

保険料はケースバイケースですが、若干割高だったので★3つになりました。

事故対応力は、専任担当者制の導入と、三井住友の損害調査ネットワークが使えるので高評価です。補償内容は、平均的なので★3つとしました。ロードサービスは、他社と比較すると劣る部分が多いので★2つです。

まず、1つ目は、ガス欠時のガソリン代の取り扱いです。

「契約1年目はガソリン代が実費」で2年目以降は無料になります。また、事故や故障で車が自走不可能になった時の帰宅費用や宿泊費用が補償されないのも残念です

三井ダイレクト損保 自動車保険のおすすめの補償

次は、三井ダイレクト損保のおすすめの補償をご紹介します。三井ダイレクト損保 自動車保険は、各種特約等も多いため、おすすめプランとともに、主要な特約の説明をしますね。

対人対物

自動車保険の対人や対物は、「事故の相手方」への補償なので、保険料を節約せずに「無制限」にしてください。

車両保険

自動車保険の、保険料を高額にする原因の1つが車両保険です。車両保険に入るだけで保険料が2倍になることも珍しくありません。

だから、自分の車の状態や車への思い入れ、そして、いざという時のための貯金の額を考慮して、車両保険に入るかどうか決めてください

お金に余裕がない場合はエコノミータイプの車両保険に、免責金額(自己負担額)を設定すると、保険料がかなりリーズナブルになります。

人身傷害保険

人身傷害保険の保険料は、少し高いですが、人身傷害保険にさえ入っていれば、交通事故の怪我の治療費等は自己負担せずにすみますので、できることなら加入しましょう。

その際は「契約自動車搭乗中のみ」という契約にしてください。

保険金額は、3000万円から5000万円であれば大きな保険料の差はありませんので、自分の年収や家族の数、年齢などで万が一の際に必要な保険金額を考えて決めると良いでしょう。

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険とは、怪我をした際に一定額が支払われる保険です。

治療費は人身傷害保険で支払われるので、人身傷害保険に加入済みならわざわざ保険料を支払って加入する必要はありません。止むを得ず、人身傷害保険に加入しなかった場合のみ、搭乗者傷害保険に加入すると良いでしょう

対物超過修理費用補償特約

相手の車が全損になった時に、時価額プラス50万円まで支払われる特約です。この特約があると、無駄に揉めることなくスムーズに解決できるので是非是非加入しておいてください

弁護士費用特約

被害事故で、相手との交渉に行き詰まった時、より有利な条件で示談したい時に役に立つのが弁護士費用特約です。

弁護士に依頼するための費用が支払われるので、弁護士費用を考えることなく自分で有利な示談交渉を進めることが可能です。最近では、怪我をした場合に弁護士に交渉を一任するケースが増えています。

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三井ダイレクト損保 自動車保険の見積もり方法

それでは三井ダイレクト損保で見積もりする手順を説明しますね。見積もりをスタートする前に下記の4点セットを、手元に用意してください。

  • 運転免許証
  • 車検証
  • 自動車保険の証券
  • オドメーター

書類を用意して、見積もりスタート

必要書類が用意できたら、三井ダイレクト損保の公式ページから、見積もりをスタートしましょう。
今回は、他社から乗り換える場合で、見積もってみます。

現在の自動車保険の契約内容を入力

まずは、画面の指示に従って、現在の自動車保険の契約内容を入力していきます。

現在の契約の事故件数や等級を申告

次は、保険料を決める重要な要素「等級」などを申告していきます。

保険を請求する事故の有無や、過去の事故あり係数適用期間等も正確に入力しなければ、正しい見積もり結果が出ませんので、証券を確認しながら作業しましょう。

車の情報を入力

自動車保険に加入する車の情報を入力します。年間走行距離は、過去1年間の実走行距離です。

使用目的と車両保険の有無を入力

次は、車の使用目的を決めます。

月の半分を業務で使っていれば業務使用ですし、通勤などに使っていれば通勤通学仕様です。それ以外が日常レジャー使用となります。

車両保険を希望する場合は、「はい」、しない場合は「いいえ」を選択しますが、後から変更できるので深く考えずとりあえず「はい」にしておいてオッケーです。

運転者情報の入力

次は、車を主に運転する人=記名被保険者の情報を入力します。運転免許証を見ながら、生年月日や免許の色などを正確に入力してくださいね。

車を運転する人を選択

契約する車を運転する人たちを選択します。

運転者限定と年齢条件を設定

車を運転する人や年齢に条件をつけることで、保険料が安くなるので、ぜひ運転者限定と年齢条件は設定しておきましょう。

ただし、あまりにも範囲を狭めすぎて家族まで対象外にした場合、家族が運転をして事故を起こしても保険金が支払われないので、その車を運転する人はカバーできるように設定してください。

見積もり完了

これでようやく見積もりが完了しました。

三井ダイレクト損保 自動車保険の見積もり結果はおすすめプランが3つ表示されますので、自分の希望に一番近いものを選んだ上で「補償内容変更」をすると、よりお得な保険料になります。

三井ダイレクト損保 自動車保険の見積もり後の注意

三井ダイレクト損保 自動車保険の見積もり結果は、「エコノミー」と書かれているものでも搭乗者傷害加入がデフォルトになっているので、自分で補償を組み立て直すようにしましょう。

どこの保険会社でもそうですが、スタンダードやプレミアムなどのオススメプランは補償が特盛りで、代理店型損保並みの保険料になることがあるので、おすすめプランの補償充実プランをそのまま選ばないようにしましょう。

三井ダイレクト損保をオススメする人

三井ダイレクト損保をオススメする人はこんなタイプの人です。

  • とにかく大手が安心!
  • 事故の担当者は1人がいい方
  • 使える割引制度が多い方

三井ダイレクト損保は、専任担当者制なので、1人の人に事故を解決してもらいたいと考えている方には最適です。また三井住友海上グループの一員なので、安心感も桁違い。

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三井ダイレクト損保のスペックまとめ

最後に三井ダイレクト損保のスペックをまとめておきますので、参考にしてくださいね。

サービスセンター(事故処理拠点の数)14箇所
三井住友海上およびあいおいニッセイ同和の拠点利用可能
現場駆けつけサービスなし
入院人身事故は休日急行サービスあり
事故受付時間24時間365日
初期対応時間土日祝日対応
レッカー距離契約者指定工場50km
三井ダイレクト損保指定工場:距離指定なし
パンク・バッテリー上がり対応
帰宅宿泊費用なし
契約2年目以降は12時間分のレンタカー費用が無料
ガス欠時のガソリン代ガソリン有料
2年目以降10リットルまで無料
走行距離区分5000km以下
5000km超10000km以下
10000km超15000km以下
15000km超
使用目的日常使用・通勤通学使用・業務使用
年齢条件年齢問わず・21歳以上・26歳以上・35歳以上
運転免許証の色グリーン・ブルー・ゴールド
割引制度セカンドカー割引・新車割引・ECO割引・ご紹介割引
継続割引・インターネット契約割引・ペーパーレス割引