
ソニー損保の自動車保険は、テレビやインターネットでCMを見かけない日はない「通販系最大クラス」の保険会社です。
通販ならではの保険料の安さと全国の豊富な拠点を活用した事故対応サービスで、顧客満足度は常に高め。
通販系損保を検討している人なら、まずソニー損保を検討すると思いますので、ここではソニー損保の特徴やメリットデメリット、私が働いているときに聞いたソニー損保の評判などを包み隠さず披露したいと思います。
ソニー損保を検討しているが知りたい情報を凝縮したので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ソニー損保 自動車保険の特徴
ソニー損保は、業界最速で通販系損保を始めた通販系損保のパイオニアです。
事故対応力を前面に出しながら、保険料は代理店系と比較すると格安なので、多くの契約者を抱えています。ソニー損保の特徴は何と言っても「事故対応力」と「保険料」のバランスの良さです。
補償内容も、バリエーション豊かで「おりても特約」や「車内身の回り品特約」など、保険料は節約しながらも「たっぷり補償」を求めている人に最適な補償が用意されているので、様々な層の契約者さんも満足する構成になっています。
通販系といえば、全国に数カ所しかない「サービスセンター」が、ソニー損保の場合は25箇所も設置されているので、被害者さんへの面談対応も可能。
また、セコムによる「事故現場駆けつけサービス」も行っているので、事故直後の心細さや不安を感じることはありません。
このように、通販系につきまといがちな事故対応力への不安もカバーされているので、「事故対応力」を維持しながら保険料を節約したい方には最適な保険会社と言えます。
ソニー損保 自動車保険のメリット&デメリット
次は、ソニー損保 自動車保険のメリットデメリットをチェックしましょう。どちらも、私が業界の内側から見たメリットデメリットなので、是非参考にしてください。
ソニー損保 自動車保険のメリット
ソニー損保のメリットを1つずつ解説していきます。
通販系の割に拠点が多いため事故の際に安心
通販系損保は、首都圏のみに事故対応サービスセンターを設置していることが多いのですが、ソニー損保は全国25箇所にサービスセンターを設置しています。
サービスセンター数が多いことのメリットは「事故の相手と迅速に面談ができること」です。
代理店系損保の場合、交通事故で怪我をした被害者さんと面談する確率はかなり高いです。特に骨折以上の重傷者には必ず面談をする、という方針の保険会社もあります。
それに対して通販系損保は、ほとんどの被害者さんが面談をすることなく示談を迎えます。その理由は、拠点の少なさ。
代理店系損保は全国ほぼ全ての都道府県に拠点がある上に、面談対応要員が大勢いるため、「いますぐうちに来い!」というような緊急事態にもすぐ対応できます。しかし、通販系損保は拠点が少ないため、面談が実現するまでにある程度日数がかかります。
ただ、ソニー損保は全国に25箇所もサービスセンターが設置されているため、ほかの通販系よりも面談などのハードルが低いため、「被害者さん」の満足度が高い事故対応が可能です。
ロードサービスのサービスが優秀。無料距離が150km
ソニー損保の自動車保険には無料で「ロードサービス」がつくのですが、そのロードサービスが他社のロードサービスよりかなり優れています。
まず、ロードサービスのメインである「事故や故障時のレッカーサービス」ですが、ソニー損保はなんと1回につき150kmまで無料です。ソニー損保が指定する修理工場までのレッカー移動であれば、なんと上限距離は設定されておらず、無制限。
また、パンク時のスペアタイヤ交換や、バッテリー上がりなども無料です。さらに、事故時に帰宅できなくなった場合の、帰宅費用や宿泊費用も支払われます。
走行距離で保険料がお得になる
ソニー損保の大きな特色が「保険料は走った分だけ」システムです。
契約の際に、年間の走行距離の予想を出して、それを上回った場合は、差額の保険料を支払えばオッケーですし、下回った場合は、翌年の保険料から割引されます。
さらに、2年目以降の場合は「こえても安心サービス」というシステムが適用されるので、報告した「前年度の走った距離」よりも多く走ってしまっても、追加保険料は発生しませんし、ソニー損保への報告も不要。
走行距離の管理の手間が取り除かれているのに、保険料が割引されるので、ユーザーにとっては非常にありがたいシステムです。
ソニー損保 自動車保険のデメリット
ソニー損保 自動車保険は、補償内容や事故対応力に問題はないのですが、唯一のデメリットが「保険料がほかの通販系損保よりも少し高いこと」です。
ソニー損保は、これまでお話ししたように、事故対応に力を入れていますし、ロードサービスも優秀なので、その分保険料のお得感が薄れています。
もちろん、代理店系損保と比較すれば非常に保険料が安いことに間違いはないのですが、「とことんやすさを追求する」という方にとっては少し物足りないかもしれません。
業界の裏側からソニー損保 自動車保険の評判をチェック
私は某代理店系損保の示談担当者として働いていたので、保険会社の社員から見た「ソニー損保の評判」をじっくりお話しさせていただきたいと思います。
ソニー損保の社員は全員優しい
私の個人的な感想ですが、ソニー損保の示談担当者は優しい確率がかなり高いです。
地元で幅を利かせている、代理店系損保のお局担当者さんに比べると、喋り方も丁寧ですし、交渉に強引さがありません。
「うちの契約者さんが、この過失割合は無理って言ってるから根拠はないけど譲ってください」というような、無茶苦茶な交渉をしてこないので、同じ示談担当者としての不快感はゼロ。
無駄に慣れ慣れしてくることもないので、馴れ合うことなく客観的な示談交渉ができる会社です。
私が担当した案件においては、ソニー損保社員さんと喧嘩をしたことがないので、社員教育が徹底されているんだなと感じていました。もちろん、そうじゃない担当者さんもいるはずですが、私の体感では、通販系、代理店系を含め、ソニー損保の担当者さんは温厚で冷静です。
ソニー損保の示談交渉は理路整然
物損事故の示談交渉において、一番揉めるのは「過失割合」です。
各保険会社の担当者が全員持っている「判例タイムズ」という本に掲載されている事例に当てはめて基本の過失割合を決定して、それをもとに交渉します。過失割合を増やしたり減らしたりする要素が色々あるので、それを適用するかどうかが交渉の要です。
しかし、ほとんどの場合、過失割合を修正する要素がないのに「私はこの割合では納得できない」という契約者さんがほとんど。
示談担当者はそれを、宥めて納得してもらう、もしくは無茶とわかりながらも相手の保険会社と交渉する、の2択を選択することになります。
ソニー損保の場合、しっかりと「判例タイムズ」の基本割合に忠実な示談交渉をします。
修正する要素があれば、いくらこちらが「修正できない」と言っても折れませんし、逆に修正する要素がなければ、自分の契約者を責任を持って説得します。これは、私が担当した案件すべてに共通することですが、ソニー損保の担当者さんは皆さん「客観的」を徹底したように思えます。
もちろん、そうじゃない担当者さんもいると思いますが、他社よりも「無茶苦茶言ってるな」という交渉が少ないです。
現場確認は少なめ
ソニー損保は、全国に25箇所のサービスセンターを持っていますが、全都道府県に設置されている訳ではないので、「事故現場の確認」の頻度が低いように思えます。
代理店系損保の場合、双方に過失が発生する事故では「現場確認」が必須で、現場を確認することによって、より現実に近い過失割合で交渉することができます。
しかし、ソニー損保のように拠点が少ない通販系損保は、全件で現場確認をすることができないので、「現場を見た」という強みが少し弱いように感じました。ただ、今はgoogleのストリートビューがほぼ全国を網羅しているので、現場を確認する必要性は少なくなっています。
元示談担当者が下す、ソニー損保の評価
諸々を勘案して私が、ソニー損保の評価をしてみたいと思います。あくまでも、私の個人的な評価ですのでご注意くださいね。
保険料 | |
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事故対応力 | |
補償内容 | |
ロードサービス |
★5つが満点です
保険料は、代理店系損保と比較すると安いですが、通販系の中では少し高めの水準なので★3つになりました。
それ以外の項目は、ほとんどが通販系損保の平均以上です。「安くてもしっかりした自動車保険がいい」という方にはぴったりな保険会社だと言えるでしょう。
ソニー損保の優秀補償「おりても特約」
ソニー損保の自動車保険は「基本補償」は他の保険会社とほぼ変わりません。というよりも基本補償はどこの保険会社も変わらないので、特色が出て来るのが「特約」です。
ソニー損保の各特約の中で便利なのが「おりても特約」です。
おりても特約とは、車に乗っていない時の怪我や、契約している車以外で交通事故にあった場合に怪我をした際に保険金が支払われる特約です。
一般的な「傷害保険」と同じ考え方で、契約時に決めた保険金額を上限に死亡保障や入院、通院した際のお見舞金が支払われます。「本人型」、「夫婦型」、「家族型」の3パターンから選ぶことができるので、契約者本人だけではなく、家族全員を補償することも可能。
自動車保険と傷害保険をひとまとめにすることで、保険料を節約することができます。
ソニー損保 自動車保険の見積もり方法
「ソニー損保って補償が充実しているから検討しようかしら」という方のために、ソニー損保の見積もり方法を説明します。
ソニー損保の見積もりするために必要なのはこちらの書類です。最悪「現在の保険証券」さえあればオッケーですが、できれば3点とも用意してくださいね。
では、早速見積もり作業に入ります。
見積もり開始ボタンをクリック
まずは、自分の状況に応じた見積もりボタンをクリックしてください。今回は「すでに自動車保険に加入している場合」で見積もりをしてみます。
現在の保険会社や等級を入力する
まずは、現在加入している保険会社や保険の等級を入力します。
保険会社は見積もり段階では間違えても問題ありませんが、等級を入力し間違えると、保険料の見積もり結果が大きく変わってしまいますので、「現在の等級」と、「保険を使ったことがあるかどうか」を正しく入力してくださいね。
「今年は保険を使ってないけど、去年か一昨年使ったなあ」という方は、必ず「事故あり係数適用期間」の選択を忘れないようにしましょう。
車の情報を入力
次はあなたの車の情報を入力します。
車検証の「登録番号」「初年度登録」「型式」の箇所を見ながら入力すればオッケーです。車検証が手元にない場合は、現在の「保険証券」に書いてる内容を入力しても問題ありません。
使用目的と走行距離を入力
ソニー損保は、使用目的によって保険料が変わるので正しい使用目的を入力しましょう。
走行距離は、初回は「予想」を立てることになります。お買い物やレジャーしか使わないのであれば3000kmが目安で、通勤通学に使うようであれば5000kmが目安です。
車を運転する人の情報を入力
次は、契約する車を運転する人の情報や、運転免許証の色、運転条件などを設定します。
ここでのポイントは「運転条件」です。自動車保険は「運転する人の年齢」が若ければ保険料が高くなりますし、運転する人が増えても保険料が高くなります。
その車を運転する人の年齢や、運転する人を制限することで、保険料を大幅に節約できるので、不特定多数の人が運転する状況にない場合は、必ず「年齢条件」や「運転者限定」を設定しておきましょう。
見積もり結果!見積もり結果を見る時の注意点
これで、ソニー損保の見積もり結果が出ました。
ソニー損保の、見積もり結果は他社と比べると非常に良心的で「標準プラン」は、本当に必要最低限の補償内容になっています。
保険料が高くなる人身傷害の車外補償や、搭乗者傷害保険、各種特約などが入っていないため、このまま契約しても保険料の無駄がありません。もっと補償内容を充実させたければ、自分で補償内容を自由に変えられる点も使い勝手が良い部分です。
もっと保険料を節約したい場合は「車両保険」を一般タイプからエコノミータイプにしてみると良いでしょう。
個人的にソニー損保 自動車保険をオススメする人
では、私がソニー損保を客観的に判断して、「ソニー損保をオススメする」人をまとめました。
- 安い保険料で、しっかりとした事故対応をして欲しい人
- 事故現場で一人になるのは心細い人
- 年間走行距離が少ない人
このどれかに該当する方はソニー損保を前向きに検討してくださいね。
ソニー損保 自動車保険スペックまとめ
最後にソニー損保のスペックをまとめておきます。ここだけ見ればソニー損保の概要がわかるようになっているので、参考にしてくださいね。
サービスセンター(事故処理拠点の数) | 全国25箇所 |
---|---|
現場駆けつけサービス | セコムが対応 |
事故受付時間 | 24時間365日 |
初期対応時間 | 土日祝日も対応 |
レッカー距離 | 契約者指定工場150km ソニー損保指定工場:距離指定なし |
パンク・バッテリー上がり | 対応 |
帰宅宿泊費用 | 対応 |
走行距離区分 | 3000km以下 5000km以下 7000km以下 9000km以下 11000km以下 16000km以下 無制限 |
使用目的 | 家庭用・業務用 |
年齢条件 | 年齢問わず・21歳以上・26歳以上・30歳以上 |
運転免許証の色 | グリーン・ブルー・ゴールド |
割引制度 | 複数台割引制度・インターネット割引 新車割引・ペーパーレス割引 |