
チューリッヒ自動車保険は、外資系の通販系の損害保険会社です。
保険料が格安ながらも、事故対応力が高くロードサービスの質も高いことから、JDパワーが行った事故対応満足度ランキングで1位を獲得しています。ここでは、チューリッヒ自動車保険の特徴やメリットデメリット、業界の評判や、私が個人的に判断した評価をご紹介します。
チューリッヒ自動車保険を検討している方は必見です。
チューリッヒ自動車保険の特徴
チューリッヒ自動車保険の特徴は、安い保険料と事故対応、ロードサービスの黄金バランスです。
事故対応では「迅速対応」「迅速支払」を明言していて、なんと午後8時までに事故を受け付けした場合は、1時間以内に「担当者」から第一報が入るというのです。
他社はほとんどが「初期対応サービスセンター」からの第一報は入りますが、担当者は翌日になるというケースがほとんどですが、チューリッヒ自動車保険は当日に担当者から連絡が入るので、契約者さんは非常に安心してできます。
さらに、迅速支払においては、「最短当日」保険金を支払うことも可能。
公式ホームページで、「最短当日支払」を明言しているのはチューリッヒ保険だけです。また、土日祝日でも重症事故ではスタッフが自宅訪問をするサービスも提供していますので、重大事故の際の不安も解消されます。
ロードサービスは業界最高クラスの内容なので、事故やトラブルなどで車が動かなくなっても困ることはほとんどないと言ってもいいほどです。
チューリッヒ自動車保険は、使い勝手の面では上位クラスに位置する自動車保険です。
チューリッヒ自動車保険のメリットデメリット
次は、チューリッヒ自動車保険のメリットデメリットを説明します。メリットだけではないので、しっかりと理解した上で契約を検討しましょう。
チューリッヒ自動車保険のメリット
まずはチューリッヒ自動車保険のメリットを1つずつ説明しますね。
ロードサービスが豪華
チューリッヒ自動車保険のロードサービスは他社と比べてもかなり豪華です。私が比較した限りでは業界最高クラスのサービス内容になっています。
まず、一番気になる無料でレッカーできる距離は100kmと業界最長。
さらに、車が走れなくなったために、宿泊したり、ほかの交通手段を利用した際の費用も支払われます。また、レンタカーを借りた場合も24時間無料になるという徹底っぷりです。
もちろん、バッテリー上がりやキーの閉じこみなどの作業代は他社と同様無料なのですが、チューリッヒ自動車保険がすごいのは「部品代」も無料になることです。
- キー紛失時の作成代
- エンジンオイル代
- 冷却水代
- バルブ代
これらの部品代がすべて無料なのはチューリッヒ保険だけです。
さらに、ガス欠時のガソリン代も10リットルまで無料。チューリッヒ自動車保険のロードサービスは、まさに「業界最高」なので、ロードサービス重視で選ぶならチューリッヒ保険一択でしょう。
土日祝日でもスタッフ訪問サポート
チューリッヒ保険では、事故の相手方が入院や死亡するような大きな事故が発生した場合、土日や祝日でも午前9時から午後8時までの間に、スタッフが自宅まで駆けつけてくれるサービスを提供しています。
相手の怪我が重症の場合、ほとんどの方が「何をどうしていいのかわからない」という不安な状態になっていますので、このサービスは非常に有用です。
私は代理店系自動車保険で示談担当を行っていましたが、「事故直後の日曜日が不安で仕方なかった」という声をよく聞いていました。
保険料が安い
チューリッヒ自動車保険は、通販系損保で、無駄な経費や人件費が発生しないので保険料が格安です。
さらに、割引制度が充実していますし、リスク区分が細分化されているため、それぞれの契約者にとっての「最安保険料」を実現しています。
例えば、使用目的ですが、一般的な損保では「日常使用」「通勤通学使用」「業務使用」の3種類ですが、チューリッヒ自動車保険は通勤通学使用をさらに、通勤距離に応じて3種類に分類しているので、より自分にとってお得な保険料になる仕組みです。
チューリッヒ自動車保険のデメリット
チューリッヒ自動車保険は、目立ったデメリットはないのですが強いていうなら「事故処理拠点の少なさ」です。
通販系損保の中には、大手代理店系損保のグループ会社が少なくありません。それらの保険会社の場合は、代理店系損保のネットワークを使った地域密着型の事故処理も可能ですが、チューリッヒ保険には系列代理店系損保がないので、その点だけがデメリットと言えます。
ただ、提携しているアジャスターが全国各地にいますので、事故処理スピードに変わりはありません。
チューリッヒ自動車保険の評判
チューリッヒ自動車保険の、私たち示談担当者共通の感想は「ドライ」です。
担当者さんは、皆さん有能で話が早く、無駄に揉めることはありません。保険会社の担当者同士で馴れ合うこともしない雰囲気なので、ちょっと近寄りがたいですが、その分冷静でスピーディーな事故処理をしているように見えました。
また、チューリッヒ保険は外資系だけあって、管理職からの圧迫が少ないようでのびのび働いている印象です。
チューリッヒ自動車保険の評価
では、私がチューリッヒ保険の自動車保険を独断で評価した結果をご紹介しますね。
保険料 | |
---|---|
事故対応力 | |
補償内容 | |
ロードサービス |
チューリッヒ保険の自動車保険は、ロードサービスにおいては私的最高評価です。
また、事故対応力も、「当日支払可能」と明言している点で、高評価。私自身が、保険金を支払うとき、どんなに最短でも1日はかかっていました。それが当日可能、と公式ホームページに記載されているのだから、非常にシンプルでスピーディーな保険金支払体制が整っていると考えられます。
チューリッヒ自動車保険のおすすめ補償
チューリッヒ保険は基本の補償も、充実も補償もしっかりと用意されていますので、その中でも特に加入をおすすめする補償をご紹介します。
基本補償
まずは、誰しも外せない基本の補償プランをご紹介します。
「対人、対物無制限、人身傷害保険、車両保険」
こちらの4つが自動車保険の基本です。車両保険は加入すると保険料が高額になるので、加入するかどうかはご自身のお財布と車への愛着で決めましょう。
それ以外の3つは必ず加入してください。
入るとお得な安心補償
次は、チューリッヒ自動車保険の入っておくと安心な特約をご紹介します。
対物超過特約
相手の車を壊してしまって、相手の車の修理代が時価額を超えてしまう「全損」になった時に、時価額と修理代の差額を支払う特約です。
日本では、他人のものを壊してしまった時の修理代は「時価額」が限度とされています。
だから、対物では、長い距離を走っている車や長期間乗っている車は時価額が低く、時価額よりも修理代が上回ってしまい、時価額を限度しか支払うことができません。
すると、示談交渉は揉めに揉めるケースが多く、多くの被害者さんが契約者さんに直接「修理代を全額支払って」と詰め寄ることも日常茶飯事です。しかし、この特約さえあれば、時価額プラス修理費用が支払われるので、揉めることなくスムーズに解決できます。
追加の保険料はわずかなので、ぜひ加入しておきましょう。
個人賠償責任補償特約
チューリッヒ自動車保険の個人賠償責任補償特約は、日常生活で他人に怪我をさせてしまったり他人のものを壊してしまったりした際に発生した、治療費や修理代を補償してくれます。
同居の家族や配偶者が、自転車で他人に怪我をさせた場合も補償対象となるので、自転車通勤や通学をしている家族がいる方には最適です。
人身傷害(搭乗中のみ補償)特約
チューリッヒ自動車保険の人身傷害特約はデフォルトが「契約自動車以外に搭乗中の事故や歩行中の交通事故」に対応しています。
自転車を運転時の事故にも対応しているので、補償内容が充実していて良いことなのですが、その分保険料が上乗せされてしまいます。
保険料を節約したい方、同居の家族や配偶者がすでに人身傷害保険の車外補償タイプに加入されている方は、こちらの「人身傷害(搭乗中のみ補償)特約」をつけてください。
チューリッヒ自動車保険の見積もりの出し方
チューリッヒ保険の自動車保険は、リスクが細分化されているので、保険料が格安と評判です。その評判を確かめるためには、まず自分で見積もりをしてみましょう。
ここでは、チューリッヒ保険の見積もり方法を説明します。チューリッヒ保険の見積もりをスタートする前にこちらの書類を用意してくださいね。
- 運転免許証
- 車検証
- 現在の自動車保険の保険証
それでは早速見積もりをスタートしましょう。
現在の自動車保険の内容を入力
まずは現在加入している自動車保険の満期日や保険の期間、保険会社、等級、事故の有無、補償内容を入力します。
現在の契約の保険証券を見ながら選択するだけなのでサクサク進めましょう。
車検証を用意して車の情報を入力
次は車検証を見ながら、車の情報を入力します。
運転者情報を入力
車を主に運転する人の情報を入力します。運転免許証を用意しましょう。
使用目的と年間走行距離を入力
次は、車を月に15日以上使う目的と、走行距離を入力します。
お子さんやご家族の学校や職場への送迎で15日以上使う場合も通勤通学使用になりますのでご注意ください。走行距離は、過去の実績ではなく、これからの予測です。
見積もりをするきっかけを選択
軽いアンケートです。
個人情報の入力
チューリッヒ保険で自動車保険の見積もりをする場合、個人情報の入力が必須になります。
見積もり完了
これでチューリッヒ自動車保険の見積もりは完了です。
保険料は、ご覧の通り車両保険をつけた充実補償タイプでも、代理店系損保と比較すると2、3万円やすくなります。
見積もり後の注意点
チューリッヒ自動車保険で見積もりをした際に表示されるのは、あなたが入力した現在の自動車保険の内容に準拠した「おすすめ補償」になっています。
少し補償が多い箇所があると感じたら、自分で補償内容を変更してください。
搭乗者傷害保険の保険金額が1000万円がデフォルトなので500万円にする、車内身の回り品特約がデフォルトで入ることになっているので外す、などの対策で保険料がさらにお安くなります。
チューリッヒ自動車保険をオススメする人
ここまでじっくりチューリッヒ保険を調べた結果、私がチューリッヒ保険をオススメしたい人をご紹介します。
- とにかく手厚いロードサービスを求めている人
- スピーディーに保険金を支払って欲しい人
- 事故報告の当日中に担当者からの連絡が欲しい人
チューリッヒ保険は、とにかくロードサービスが充実しているので、ロードサービスの充実度で自動車保険を選ぶ人は是非とも加入すべき保険会社です。
また、どの大手損保グループに属していない独立系の通販系損保ですが、事故対応に力を入れており、外部機関の評価で事故対応力1位を獲得しています。業界内でも、チューリッヒ保険の事故対応には定評がありますので、事故対応力で選ぶ方にも自信を持ってオススメできます。
チューリッヒ自動車保険のスペックフルまとめ
最後にチューリッヒ保険のスペックをまとめておきます。ここを読めばチューリッヒ保険のことはだいたいわかるようになっているので、自動車保険選びの参考にしてくださいね。
サービスセンター(事故処理拠点の数) | 4箇所 |
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現場駆けつけサービス | なし 入院死亡の対人事故は休日急行サービスあり |
事故受付時間 | 24時間365日 |
初期対応時間 | 土日祝日対応 平日は午後8時受付まで担当者が対応 |
レッカー距離 | 契約者指定工場100km |
パンク・バッテリー上がり | 対応 |
帰宅宿泊費用 | あり |
ガス欠時のガソリン代 | 10リットルまで無料 |
走行距離区分 | 3000km以下 3000km超5000km以下 5000km超10000km以下 10000km超15000km以下 15000km超 |
使用目的 | 日常レジャー使用・通勤通学使用片道10km未満 通勤通学使用片道25km未満・通勤通学使用片道25km以上 業務使用 |
年齢条件 | 年齢問わず・21歳以上・26歳以上・30歳以上 |
運転免許証の色 | グリーン・ブルー・ゴールド |
割引制度 | ペーパーレス割引・早期契約割引・新車割引 エコカー割引・ゴールド免許割引・紹介割引 インターネット割引 |