この記事でわかること
イタリアでクレジットカードが使えるシーン
イタリアでクレジットカードを利用するメリット
ATMの使い方(操作手順・注意点)
イタリアでの利用におすすめのクレジットカード
イタリアは歴史的な建造物だけではなく、おしゃれなカフェやレストランが建ち並ぶ人気の観光地です。
そんなイタリアでは現金を持つより、防犯予防や不正使用に対応できるクレジットカードを持って行くのがおすすめ!
しかし「どんな時にクレジットカードが必要なの?」「国際ブランドはなにが使えるの?」という方もいるかもしれませんね。
そんな方のために、今回はイタリアでクレジットカードが使えるシーンや利用するメリット、おすすめクレジットカードを紹介していきます。


ええなぁ~。
せやけどイタリア行くんなら、どんなクレジットカードが使えるんか知っておいたほうがええんちゃう?
この記事を参考に、クレジットカードを上手に利用してイタリア旅行を楽しみましょう!
「イタリア旅行へ持っていきたいクレジットカード」のラインナップ↓
券面 | 特徴 | 概要 |
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JAL普通カード | ||
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楽天カード | ||
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エポスカード | ||
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Booking.comカード | ||
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目次
イタリアのクレジットカード事情
イタリアのクレジットカード普及率はアメリカほどではありませんが、観光などで訪れる場所なら利用できるシーンは多くあります。
また、慣れない国で現地通貨を使うよりはクレジットカードで支払いをするほうがスムーズで何かと便利です。
では、一体イタリアではどんなシーンでクレジットカードが使えるのか、見ていきましょう。
クレジットカードが使えるシーン
はじめにクレジットカードに対応している、施設や公共交通機関をご覧ください。
- ホテル
- 美術館・博物館
- カフェ/レストラン
- スーパー
- 長距離列車/新幹線
- 病院
ホテル
イタリアに限らず海外のホテルに宿泊する場合、ホテルのフロントスタッフへデボジット(保証金)としてクレジットカードの提示が必須。
またデボジットを現金として預けた場合、追加の支払いがなければ、預けたデボジットが全額返金されます。
美術館や博物館
美術館や博物館のチケット代や入館料は、現金またはクレジットカードで決済することができます。
もしチケットの購入に長時間並ぶ必要がある場合は、クレジットカードを利用するとスムーズに支払いをすることが可能です。
ただし一部の美術館や博物館では、現金のみというところもあるので、現金も持っておくと良いでしょう。
カフェ/レストラン
カフェやレストランもクレジットカードを利用することができ、テーブル席で会計をします。
カフェはほとんどの店舗がクレジット決済に対応していますが、なかにはカードの利用を断られる店もあるので、クレジット決済が可能である店かどうか事前に確認しておきましょう。
長距離列車/新幹線
イタリアの観光地を巡る際に長距離の移動となる場合、長距離列車や新幹線を利用する方もいるかもしれません。
じつは、こうした公共交通機関の切符を購入するときも、クレジットカードを利用することができます。
チケットは、各駅のホームに設置されている自動券売機や専用窓口にて購入することができ、もちろん現金払いも可能です。
駅の窓口が混雑している場合は、自動券売機を利用するとよいでしょう。
病院
病院でもクレジットカードを利用することができます。
海外では治療を受ける際、高額な費用を請求されるケースも少なくありません。
そのため海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードがあれば、安心して治療を受けることができます。
クレジット決済にはサインが必要?
イタリアでクレジットカードを利用する際に、「決済するときって、サインは必要なの?」と気になる方もいるのではないでしょうか?
じつはICチップ付帯のクレジットカードであれば、基本的にサイン不要で決済することが可能です!
しかしイタリアでは、観光客を狙ったスキミングやスリなど犯罪も起こりうるので、カードの所有者であることを証明するためにサインを要求するお店も少なくありません。
もしサインをする場合は、必ずカード裏面に記入したサインと同じものを記入してください。
海外だからと漢字表記にしているサインをローマ字に変換しないようにしましょう。
現金が必要なシーンは?
チップは現金で
イタリアではお店のスタッフに対し、良いサービスを提供してくれた感謝の気持ちを表現するものとしてチップを現金で支払うことが多いようです。
- レストラン
- ホテル
- タクシー
- カフェ
- 観光ガイド
- トイレチップ
チップは利用先によって支払う金額が異なりますが、目安として1ユーロから2ユーロ(120円~260円)が必要です。
タクシーのチップを支払う場合は、乗車金額に上乗せすることが多いようです。
南イタリアのタクシーは料金メーターがない場合があるため、乗車する前に料金交渉をする必要があります。
また日本ではあまり聞き慣れないトイレチップというのもあり、トイレを利用した際にチップを清掃スタッフへ1.5ユーロ(約182円)渡す場合があるようです。
前述したようにチップを払うことは義務ではありませんが、ある程度の現金は持っておいたほうが良いでしょう。
小さな市場・露店
イタリアでは、古着やアンティークなどを売るストリートマーケットやフリーマーケットが定期的に開催されており、クレジットカードが利用できないお店もあります。
イタリアでお土産や生鮮食品を購入する際は、ある程度の現金が必要です。
地下鉄・バス・タクシー
イタリアの地下鉄・バス・タクシーを利用する際は現金が必要になることもあります。
地下鉄やバスはカード払いや現金払いを選択できる自動券売機がありますが、現金が必要な場合も少なくありません。
またタクシーを利用する際は先述したように、ある程度の現金が必要です。
クレジットカードを利用するメリット4つ
ここでは、イタリア旅行でクレジットカードを利用するメリットを紹介していきます。
これを見れば、現金よりクレジットカードを使ったほうがいいとわかるはず!
1.クレジットカード利用で防犯対策
イタリアでは、観光客の貴重品や現金などを狙ったスリや置き引きなどの危険も潜んでいるので、現金だけを持ってイタリアを観光するのは極めて危険です。
一方クレジットカードであれば、スリや置き引きなどの盗難被害に遭ったとしても、すぐにカード会社へ連絡すればクレジットカードの利用停止をしてくれます。
このようにクレジットカードは防犯対策の役割も果たしているのです。
そしてクレジットカード会社へ連絡した後は、必ず警察署へ行きましょう。
もし警察署が見つからない場合は、巡回している警察官に警察署を訪ねることをおすすめします。
その場合「翻訳アプリ」を利用すると便利です。
また困ったときには、こんなイタリア語が使えます。
(ドヴェ ラ クエストゥ―ラ)
la carta di credito
(ラ カルタ ディ クレーディト)
Ho perso~
(オ ペルソ~)
Mi hanno rubato~
(ミ アンノ ルバート~)
(参考サイト:在ミラノ日本国総領事館「困った時のイタリア語」)
もちろんクレジットカードの盗難対策をしておくことも大切です。
イタリアの街を観光する場合は、なるべく小さめのバッグに必要最低限の物だけを入れて出かけるようにしましょう。
そしてクレジットカードを所持する場合は、クレジットカードと現金の保管場所を分けておくことが大切です。
保管場所を分けておくことで、現金が盗まれてもクレジットカードで決済することができます!
2.海外旅行傷害保険
もしもイタリア旅行で予期せぬ事故が起こった場合、「海外旅行傷害保険」があると安心!
補償内容はクレジットカード会社によって異なりますが、ケガや病気の治療はもちろん、誰かを傷つけたり物を壊したりした場合もクレジットカードの保険で補償してもらえます。
さらにクレジットカードを複数枚持っていれば、「傷害死亡・後遺障害」以外は付帯されている分を合算して補償されるので、2枚以上持っておくのがおすすめです。
海外旅行傷害保険は、クレジットカードによって「利用付帯」と「自動付帯」に分かれています。
「利用付帯」は航空チケットや宿泊費、ツアー料金などにクレジットカードを利用することで付帯する保険ですが、「自動付帯」はクレジットカードを利用しなくても付帯できる保険です。
3.マイルが貯まる!
利用するクレジットカードによって、各航空会社の「マイル」が貯まります。
貯まったマイルは各航空会社の特典や航空券、お得な商品に交換することができ、現金払いで飛行機を利用するよりも大変お得です。
イタリアで利用するクレジットカードは旅行保険が充実していることも大切ですが、「マイルが貯まる」という点でクレジットカードを考えてみても良いかもしれません。
4.キャッシングが可能!
「両替するのを忘れた!」「現金が必要だけど、お金が足りない!」というときにクレジットカードのキャッシング機能がおすすめ。
イタリアではクレジットカードの利用が便利ですが、前述したように現金が必要なケースもあります。
そんなときにキャッシング機能を利用すれば、簡単にATMから現金を引き出すことが可能です。
キャッシング機能を使う場合は、手持ちのクレジットカードにキャッシング枠があるかどうか事前に確認しておきましょう。
また、クレジットカードによっては「海外キャッシング」の申し込みが必要な場合があります。
それでは、ここからはATMでキャッシングする方法を確認していきましょう。
イタリアのATMでキャッシングする方法
ATMで海外キャッシングをする場合、まずはATMに利用したい国際ブランドのロゴマークがあることをチェックします。
利用できる国際ブランドとロゴマークは以下のとおり。
国際ブランド | マーク |
---|---|
Visa | PLUS |
Mastercard | Cirrus(シーラス) |
JCB |
「CIRRUS(シーラス)」と「PLUS」は、VisaやMastercardのATMのオンラインネットワーク
利用できる国際ブランドを確認後、ATMにクレジットカードを挿入して利用を開始します。
カード挿入後のATMの操作手順
ATMによっては、取引を続けるか問う画面が表示される場合があります。
その場合は「NO」ボタンを選択しましょう。
- PIN(暗証番号)
- WITHDRAWAL(引き出し)
- TRANSFER(振り込み)
- BALANCE(残高参照)
- SERVING(預金)
- CHECKING(当座預金)
暗証番号は他にも「SECRET CODE」「PERSONAL NUMBER」と表示されている場合があります。
ATMを利用する際の注意点
イタリアのATMを利用する際は「スキミング」に要注意です。
スキミング専用のカードリーダーや小型カメラをATMに設置し、暗証番号やクレジットカードの情報を盗むなどATMで起こる犯罪です。
スキミング被害に遭わないために、防犯体制がしっかりしている銀行内のATMや昼間の利用をおすすめします!
また夜間になると人通りが少なくなるので、夜間のATMの利用はなるべく控えるようにしましょう。
イタリアでの利用におすすめのクレジットカード
ここでは以下のポイントを重視して、イタリアで使うと便利なクレジットカードを4枚ピックアップ!
- イタリアで普及率が高い国際ブランド(Visa/Mastercard)である
- 海外旅行傷害保険やショッピング保険が付帯
- ポイント還元率が高い
- マイルが貯まる
- 安心なセキュリティ機能が付帯
- 年会費無料
JAL普通カード
「JAL普通カード」は2,200円(税込)の年会費が発生しますが、初年度は年会費無料で利用することが可能です!
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年会費 | 【本会員】2,200円(税込) ※初年度無料 |
---|---|
【家族会員】1,100円(税込) ※初年度無料 | |
審査/発行 | 約4週間 |
申込資格 | 満18歳以上 (高校生不可) ※日本に生活基盤のあり、日本国内でのお支払いが可能な方 |
国際ブランド |
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旅行保険 | 国内・海外旅行傷害保険:最高1,000万円 |
ETCカード | 無料 |
電子マネー機能 |
|
国際ブランドは「Visa」「Mastercard」「JCB」の3つの中から選ぶことができ、海外・国内旅行傷害保険が自動付帯。
航空系クレジットカードであるJALカードは、JAL航空便の利用や航空券の購入のほか、ショッピングに利用するだけでも「JALマイル」が貯まるため、旅行だけではなく普段使いにもおすすめのクレジットカードです。
「JALカード」の作り方や審査に通るための方法についてはこちらの記事をご覧ください。
楽天カード
「楽天カード」は国際ブランドを4つの中から選ぶことが可能。
元々楽天カードの国際ブランドは3種類でしたが、アメックスが加わったことによりアメックスならではのサービスや優待特典を受けることができます。
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年会費 | 永年無料 |
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審査/発行 | 約1週間 |
申込資格 | 満18歳以上の方(高校生不可) |
国際ブランド |
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ポイント還元率 | 楽天スーパーポイント:1.0%~ |
旅行保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
付帯サービス |
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追加カード |
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電子マネー機能 | 楽天Edy |
基本還元率1.0%~と高還元率で、利用金額100円ごとに1ポイントお得な楽天スーパーポイントが貯まります。
貯まった楽天スーパーポイントは、他社ポイントへの交換や楽天のオンラインサービス、提携店でのお買い物に利用することができて便利!
楽天スーパーポイントについての使い道については、こちらの記事で確認できます。
「楽天カード」の作り方や審査に通るための方法についてはこちらの記事をご覧ください。
エポスカード
「エポスカード」は海外旅行傷害保険が自動付帯!
補償額が最高500万円とや物足りないかもしれませんが、年会費は永年無料なのでもしもための1枚におすすめです。
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年会費 | 永年無料 |
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審査/発行 | 最短即日 |
申込資格 | 日本国内在住の満18歳以上(高校性除く) |
国際ブランド | Visa |
ポイント還元率 | エポスポイント:0.5%~1.0% |
旅行保険 | 海外旅行傷害保険:最高500万円 |
付帯サービス | 緊急医療アシスタンスサービス |
追加カード | ETCカード |
電子マネー機能 | – |
また旅行中の急なケガや事故で病院への緊急搬送が必要な場合も、「医療費のキャッシュレス」「現地医師の派遣」「本国への移送」「通訳の手配」などのサービスを受けることができる緊急医療アシスタンスサービスが利用できるので安心。
国際ブランドはVisaのみですが、世界的にシェア率が多い国際ブランドなのでイタリアでも活躍すること間違いなしです!
「エポスカード」の作り方や審査に通るための方法についてはこちらの記事をご覧ください。
Booking.comカード
Booking.comカードは「ブッキング・ドットコムと「三井住友カード」が提携したカードです。
年会費無料で世界中のホテルで優待が受けられます。
![]() | |
年会費 | 永年無料 |
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審査/発行 | 最短3営業日 |
申込資格 | 満18歳以上の方(高校生は除く) |
国際ブランド | Visa |
ポイント還元率 | Booking.comカードキャッシュバックポイント:0.5%~ |
旅行保険 | 海外・国内旅行傷害保険:最高2,500万円(一部利用付帯) |
付帯サービス | お買い物安心保険:年間100万円まで ※海外での利用および国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)の利用のみ対象 |
追加カード | ETCカード:550円(税込) ※年1回の利用で翌年も無料 |
電子マネー機能 |
|
カード利用金額100円につき独自ポイントの「Booking.comカードキャッシュバックポイント」1ポイントの貯まります。
さらにBooking.comカード専用サイト経由で宿泊先を予約後、現地でカード払いをすれば宿泊料金100円につき5ポイントが獲得可能です。
また最高2,500万円の海外・国内旅行傷害保険やお買い物安心保険などの付帯サービスが充実しています。
まとめ
イタリア旅行で賢くクレジットカードを利用するポイントをまとめました。
現金は現地で海外キャッシングが便利
クレジットカードは2~3枚用意しておく
ATMの利用方法を把握しておく
イタリアでは多くの場所やシーンでクレジットカードを利用することができます。
もし現金が必要になった場合もクレジットカードで海外キャッシングが便利でお得!
また海外旅行傷害保険の利用や、盗難・紛失など被害にあったときのために、複数枚のクレジットカードを用意しておくのがベストです。
「クレジットカードを1枚しか持っていない」「クレジットカードを1枚も持っていない」という方は、この機会にクレジットカードを作ってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介したクレジットカーは「海外旅行で使えるおすすめクレジットカード比較」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
今度、家族で初めてイタリアに行きます!
クレジットカードでイタリアの観光名所やおしゃれなカフェを巡るのが、今からすごく楽しみです!