2008年にアメリカで創業されたラグジュアリーカード。
日本では2016年に新生銀行子会社のアプラスとBlack Card I株式会社が提携し、カードの発行が開始されました。
しかしクレジットカードに詳しくなければ
「ラグジュアリーカードってそもそもどんなクレジットカード?」
「年会費を支払う価値のあるクレジットカードなのか?」
と思われるかもしれません。
そこでクレジットカード忍法帖編集部では、ラグジュアリーカードを提供するBlack Card Iにインタビューを行いました。
公式サイトだけではわからない情報もお聞きしたので、ラグジュアリーカードに興味をお持ちの方も、既にラグジュアリーカードを持っている方も、ぜひご覧ください。
目次
ラグジュアリーカードのおすすめユーザーについて
編集部:ラグジュアリーカードはどのような方におすすめのクレジットカードでしょうか?
Black Card I:ラグジュアリーカードは創業者自身全く金融のキャリアバックグランドを持たない、IT/ECビジネスで成功したスコット・ブラムという人物です。
自身がいわゆる「新富裕層」になった際ライフスタイルにフィットする「欲しい!」と思えるクレジットカードがなかったことから、金融業には全く知識がなかったものの自分が心から欲しいと思える機能や役割をラグジュアリーカードに込めてブランドをスタートしました。
よって、「人と同じでは満足出来ない」「ホンモノを求めお金では買えない何かに価値を感じる」と言った、ニッチな価値観を持つ富裕層向けのクレジットカードと言えます。
ハード面、ソフト面どちらにも驚愕のこだわりが詰まっており、いわゆる「決済」のためのシンプルな役割を担うためのカードではなく、ライフスタイルそのものを極上にする様々なアシストを可能にするブランドである点が従来の年会費無料のクレジットカードとは大きく異なる為、「決済」機能以上のベネフィットを求める方におすすめのカードと言えるでしょう。
会員の6割は経営者・役員・自営業となり、特に特徴的なデータとしては日本におけるブランド躍進を支えるのがミレニアル世代ということでしょう。
実際に2019年度の新規入会者数の詳細を見ると、半数近くが20代後半~40歳のミレニアル世代であり、従来のステータスカードに比べ若年層の方からも愛用いただいております。
ラグジュアリーカードという共通の価値観で繋がったコミュニティとしての会員様同士の横の繋がり醸成にも日本参入当初から非常に力を入れており、法人口座用カードも急成長を遂げています。
実際税金の支払いなどでもしっかりポイントが還元されていることなども評価されており個人事業主の方や独立間もない若年層の経営者層、ビジネスでのクレカ決済も多いであろう会社役員層の方々には男女問わず非常におすすめのカードになっております。
もちろん、個人として自分らしいライフスタイルにこだわりの強い方、エクスクルーシブなサービスや機会に敏感な方にもぴったりのブランドです。
ラグジュアリーカードを手に入れるための大切なポイントは「安定した継続収入」とのこと。
それを満たしていれば、パートの方や、若い個人事業主でも審査に通る可能性はありそうです。
おすすめのラグジュアリーカードについて

編集部:ラグジュアリーカードにはチタン・ブラック・ゴールドの3券種がありますが、その中でも人気のカードはどれでしょうか?また、そのカードの人気の理由は何でしょうか?
Black Card I:従来のステータスカードでは最上位カードは招待制のブラックということが殆どですが、ラグジュアリーカードではブラックカードが丁度真ん中のランクに位置し、申込みが可能です。
優待サービスの質と年会費のバランス的にも最も入り口としてご興味をお持ち頂けやすい券種になっております。

従来のよくあるステータスカード優待はそのままに、ラグジュアリーカードでは差別化要素として「体験型の優待」開発に力を入れており、ブラックカード会員様はご利用可能な優待の幅も非常に広いことから、実際にチタンカード会員様がブラックカードへとランクアップを希望される方も多くいらっしゃいます。
また、“年会費10万”は一見高く感じるかもしれませんが、皆さんの携帯電話料金を年間で考えた場合良い比較例となり、月換算で考えればブラックの場合約8千円強の費用感です。
優待のサブスクリプションと捉えれば十分元が取れ、会員様にとってベネフィットが多いプロダクト設計になっています。
例として、毎月の生活の中で使い勝手のよい便利且つ豪華な優待として以下が挙げられるでしょう。
- リピート率80%を誇るラグジュアリーカードコンシェルジュご利用無料且つメールでのリクエストも可能(チタンは電話のみ)
- 全国展開しているTOHOシネマズでの映画鑑賞月最大2*回無料(*数に限りがございます)
- ビジネスミーティングにも使い勝手のよい会員制バー・ラウンジVILLA FOCH(ヴィラフォッシュ)銀座店を、カードラウンジとしていつでも利用可能&特別銘柄であるラグジュアリーティー(紅茶)1杯無料
- 国立美術館の所蔵作品展がすべてカードの提示で無料(企画展も同伴者1名様まで無料)
- YogaToday全レッスン3ヶ月無料開放
- STEAMERCOFFEECOMPANYにてカフェ優待あり
- 会食時にも便利なレストランへのリムジンお迎え
▼VILLA FOCH銀座店
チタン、ブラック、ゴールドで各優待の利用限度回数や利用可能内容が少しずつ異なるのですが、ブラックカードはほぼ全ての優待へアクセスがありながら月換算8千円強というバランスの良さとマット仕様のカード券面で落ち着いた仕上がりであることからも人気が高くなっております。
法人決済用カードであれば、年会費も経費になることから、全てのサービスをフルに使うことが出来る法人ゴールドカードが人気になっており、コロナ禍でも入会数は右肩上がりの推移で、直近でもゴールドカード全体で見ても前月の1.6倍の入会を記録しています。

個人用カードと法人用カードとでは、人気のサービスに大きな違いはないとのこと。
しかし法人会員であれば接待用にサービスを利用するなど、使う目的は異なるようです。
個人と法人の両方の要望に応える充実のサービスを言えるでしょう。
さらに法人カードでは事前入金(デポジット)することで、その額までカード利用できるサービスが始まり、こちらも好評とのこと。
なんと最大9,999万円まで限度額を引き上げることができます。
ラグジュアリーカードの人気特典について
編集部:ラグジュアリーカードには多くの特典が付いていますが、その中でも人気の特典は何でしょうか?
Black Card I:「ラグジュアリーカードコンシェルジュ」と毎月目まぐるしい程に追加される「シーズナル優待」の数々です。
コンシェルジュサービスは、ラグジュアリーカードが最もこだわりのある優待の1つと言っても過言ではなく、リピート率8割と業界驚異の好評を得ております。
年会費無料のカードでもコンシェルジュサービスが付帯していることもありますが、それらでは味わう事が出来ない、ラグジュアリーカードならではのサポート体制となっており、ビジネスシーンから余暇まで24時間365日サポート。
自動音声は流れず、すぐにコンシェルジュに繋がる軽快さです。
近年、デジタルネイティブ世代など電話を好まず出来ればメールでやり取りしたいという会員様も増えている事からメールでの依頼も可能です(ゴールド・ブラック限定)。
クレカの使えない店舗やカードとは全く関係ない依頼でも垣根なく親身にサポートさせていただき、ライフスタイルを更に充実させ、快適にアシストしてくれるという観点から大変好評を頂いております。
シーズナル優待は毎月ラグジュアリーカードアプリを経由して全会員様にリアルタイムにアナウンスされ、衣食住問わず様々な業界のブランドとコラボレーションし、探究心の強いラグジュアリーカード会員様を飽きさせないよう、常に最新の優待内容を考案しています。
ラグジュアリーカード会員限定でアクセス可能なイベントへのご招待、日本未発売商品のラグジュアリーカード会員向け先行発売、通常EC無しの商品の特別販売etc.シーズナル優待のタイプは数知れず、通年で利用可能な優待と平行してラグジュアリーカードとの生活を楽しんで頂くための沢山のわくわくが詰まっています。
- 最大2万円相当が無料になる時計のサブスクリプションの優待
- 通常はボートのオーナー様しかご招待しない横浜港クルージング枠の特別確保
- 通常は抽選でしか申し込めない高級寝台列車ななつ星の特別枠確保

好評のシーズナル優待の中でも、過去に行われた以下の優待は特に人気が高かったようです。
ラグジュアリーカードを手に入れたらシーズナル優待は要チェックですね。
- 配車サービス「Uber Black(ウーバー ブラック)」を初めて利用する場合1万円が無料になる
- キャピトルホテル東急にて通常8万円台のお部屋が優待価格の6万円台となり、さらに4ランク上のスイートルームにアップグレード(最大24万円)
金属製クレジットカードである理由について
編集部:ほとんどのクレジットカードはプラスチック製ですが、ラグジュアリーカードが金属製カードである理由はなんでしょうか?
Black Card I:先述の通り、創業者のスコット・ブラムはラグジュアリーカードを作るにあたり非常に強いこだわりを持っており、プラスチック素材が主流であったクレジットカード業界で、あえて金属製カードを出す事により「他とは違うこだわりのあるカード」を作りました。
そのこだわりの強さから、例えばゴールドカードは“ホンモノのゴールド(金)カード”であるべきと考え24金でコーティングされています。
金属板はヨーロッパから運ばれ、カード表面の24金コーティングはアメリカにてオスカー像やNASA発注品の製造会社で、その後アジアへ入りさらなる加工がされ、日本に到着しますし、専用のレーザー印字機で1枚1枚大切に刻印されているというこだわりようです。
金属製カードは耐久性にも優れ、そのずっしりとした存在感から一度メタルカードの使用感に慣れるとなかなかプラスチックカードには戻れなくなります。
また、キャッシュレス化が進む昨今、携帯とメインクレカ1枚だけを持ち歩く方も増える中、クレジットカードもファッションと同じように細部までこだわりを持つことに意義を見出していただける時代が少しずつ近づいていると自負しています。

ラグジュアリーカードはきれいに梱包されたボックスで届きます。
余分な冊子などは入っておらず、その後のやり取りはアプリが中心となるのでスマートです。
カードのデザインや機能だけでなく、そういった気配りも嬉しいクレジットカードのようです。
ラグジュアリーカードの魅力について
編集部:ラグジュアリーカードの一番の魅力は何でしょうか?
Black Card I:常に飽きさせないところだと自負しております。
初めてカードを手にしたワクワク感。
カードは一枚一枚手で箱に詰められ、大切なギフトの様に届きます。
100%金属かつ24金コーティング(ゴールドの場合)というこだわりの見た目に、入会後利用可能になる、他社では提供していないレストランへのリムジン送迎サービスや美術館、映画館無料優待、LCオーナーズコミュニティなどこだわりのサービス、優待の数々。
ラグジュアリーでありながらも堅実的にはポイント還元率の高さも魅力と言えます。
通常の決済でポイントが高還元率で貯まりやすいことは勿論のこと、通常他ブランドのカードであれば還元率が落ちてしまう各種税金の支払いでもポイント還元率そのままに決済が可能です。
よって、個人事業主や中小企業の経営者の方はビジネス経費や納税をラグジュアリーカードで支払えばかなりのポイントを獲得いただけ有意義にご利用いただけます。
ラグジュアリーカード会員様にはワイン好きな方も多く、高品質且つ希少なワインを数多く取り扱う「Firadis」のオンラインショップで使えるクーポンへの交換では、1,000ポイントで11,000円分のお買い物クーポンと交換することができ還元率は最大3.3%にのぼります。
上記の常時使える優待に加え、期間限定の優待を月6~7本配信しております。
とにかくスピード重視で、その時の状況に合わせてタイムリーなサービス開発をしております。
お客様からも、「次は何がくるかな、と毎回楽しみです」、「ラグジュアリーカードの特典はいつも魅力的ですね」と言った様なお声も頂戴しています。
数々の特別な優待だけでなく、クレジットカードの大きなメリットである「ポイント還元」も充実。
クレジットカードの中でもポイントが貯まりやすいので、お買い物や税金の支払いなどをラグジュアリーカードにすれば効率よくポイントが貯まるでしょう。
ラグジュアリーカードのお得な情報について
編集部:公式サイトには載っていない、お得な情報や使い方はありますでしょうか?
Black Card I:
・今年発足したLCオーナーズコミュニティという全く新しい取組みを利用することは、ビジネスオーナーの方々にとってはかなりお得な使い方と言えるでしょう。
大々的には謳っておりませんが、法人決済用カードの年会費の中に告知費用が含まれているとなると、通常の企業の広告宣伝費から考えても魅力に写る、と考えております。
画像引用元:PR TIMES(最終閲覧日:2020年11月19日)
・コンシェルジュの利用方法は千差万別ですが、ご要望があれば家族のお誕生日、結婚記念日などリマインダーなどおよびギフトのご提案なども差し上げています。
過去のオーダーの履歴からも今年はこれをいかがですか?と言ったご相談も可能です。
また過去には18年前に音信不通になったドイツの恩師を探してほしいといつたリクエストにも応えています。
・ラグジュアリーリムジンは隠れたお得な使い方があり、任意の地点からレストランへの送迎どちらかが選べるため、フライト後羽田空港からラグジュアリーリムジンに乗り銀座のお寿司屋さんへディナーに向かうという方もいらっしゃいます。
・美術好きの方であれば、美術関連の優待が通年・シーズナル両方を通しかなり充実しているラグジュアリーカードを最大限活用し、それだけで月換算のラグジュアリーカード費用の元を取ることも可能で、行列に並ぶ必要なくカード券面を見せるだけで同伴者1名分も無料になるため、日常にアートを取り入れていただけ易いです。

・国内外の様々なホテルでも豪華な優待があり、例えばビジネス出張でコンシェルジュにホテルを手配してもらい、ホテルクレジット付のところを選べば、ホテル費用は経費、ホテルクレジット(滞在中にホテル内で使えるボーナス金額で100ドル程度のところが多い)は疲れを癒やすマッサージやお土産購入に充てるという便利な使い方もあります。(←実際にラグジュアリーカードのPR担当はこの使い方を気に入っています笑)
中でもおすすめなのはコンシェルジュサービスとのこと。
実際に使用された例として以下のお話をお聞きしました。
- コロナ禍でも子連れで利用しやすい店舗の検索
- 稚内までの旅行のプランニング、アクティビティ探し
ラグジュアリーカードのコンシェルジュサービスは自慢のサービス。
大きなイベントのサポートだけでなく、日常でも幅広く利用できそうなのでカードを手に入れたらぜひ試してみたいサービスとなるでしょう。
コロナ禍でのサービス展開について
編集部:新型コロナウイルスの感染拡大により「おうち時間」が充実する優待サービスが4月より始まりましたが、今後はどのようなサービスをお考えでしょうか?
Black Card I:コロナが流行し始めてから早9か月程になりましたが、今は現状第3波と呼ばれる波が来ている状況もあり依然としてステイホームを快適にする多くの新規サービスを月々開発・提供しております。
- 自宅の近場で楽しむステイケーションやお籠りステイに最適なラグジュアリーホテル「3泊目無料」優待
- 「YogaToday」全レッスン3ヶ月無料開放
- 割烹TAJIMAと組んだ豊洲市場応援EC施策「ラグジュアリーカード会員向け特別ミールキット」の提供
- ホームソーシャルアワー(人気イベント、ソーシャルアワーの雰囲気を味わえる限定ワインのセット)の販売
- ラウンジアワー(国内11ヶ所で、ラグジュアリーカード会員限定のメニューを用意したスペシャルアワーを設けています)会場増強。密を分散させられる、半オープンエアな会場も追加しています。
- Club100ジェームス中野と連携し、自宅でも出来るエクササイズ動画を作成
- 在宅勤務中にビデオ会議でも使える背景写真を会員誌であるラグジュアリーマガジンから提供
- ポイントで寄付を募り、医療従事者支援
- 医療機関へマスクの寄付、など
今後のサービス展開案
- コミュニティ強化:コロナ以前はソーシャルアワーと言う形で、会員様同士が繋がることができる場をご提供してまいりましたが、Withコロナの時代はオンラインで会員様をお繋ぎするLCオーナーズコミュニティの促進や密を分散して実施するラウンジアワーの会場数増強などに取組んでまいります。
- 日本参入から5年目となるため、様々なイベントをLuxury V(ファイブ)と称して年を通しライフスタイルをラグジュアリーに彩り続けるセレブレーションを実施いたします。有名バンドによる特別ライブやアイススケートリンクの貸切り、ドンペリ・森伊蔵無料提供などセレブレーション企画が満載となっております。
- 都内に限らず全国でお楽しみいただけるサービスの数も増やしてまいります。
コロナの流行が始まったころから、ラグジュアリーカードはスピーディに対応してきました。
現時点(2020年11月現在)でもコロナ禍は続いていますし、それ以外でも今後どのようなトラブルが身に降りかかるかわかりません。
しかし、その時々の状況に合わせたサービスを提供してもらえるかもしれませんね。
まとめ
今回はラグジュアリーカードについて貴重なお話をお聞きすることができました。
年会費が有料のクレジットカードは人によっては敬遠されるかもしれませんが、ラグジュアリーカードには年会費を超えるメリットがあると感じました。
その充実したサービスはプライベートでもビジネスでも役に立つことでしょう。
ラグジュアリーカードは現状でも十分魅力的なカードですが、シーズナル優待やコロナ禍でのサービスなども取り扱ってきました。
ラグジュアリーカードの一番の魅力に「常に飽きさせない」とお答えいただいたように、今後も会員のことを考えたサービスを提供してくれるはずです。