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2023/09/29

FXで最初に必要となる証拠金について【必要証拠金と取引通貨】

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この記事のアドバイザ

國村功志

大学卒業後、大手証券会社で株式・債券・投資信託などの金融商品販売に携わる。その後、ファイナンシャルプランナーの養成団体やFP事務所を経て、現在は資産形成専門FPとしてセミナーや個別相談のほか、マネー系記事の執筆も行っている。個人でも投資信託やFXでの資産運用を行い、実践に即したわかりやすいアドバイスを心がけている。

目次

  1. 必要証拠金の計算方法
  2. 証拠金維持率やロスカットの関係
  3. レバレッジとの上手な付き合い方
  4. 【まとめ】自分のリスク許容額を知ろう
この記事はこんな人におすすめ
  • FXをこれから始めたい
  • いろいろな通貨をトレードしたい
  • リスク管理を徹底して安全運用したい

今回はFXを始めるのに必要な証拠金通貨ペアについてです。

証拠金の金額は、通貨ペア、そしてレバレッジによって異なります。つまり、「どれくらいの元手が必要なんだろう」という疑問の答えであり、ちょっと理解が難しい「証拠金維持率」を計算する場合の、基本となる数値となります。この証拠金維持率は、ロスカットやマージンコールの基準となるので、FXトレーダーにとって常にチェックしなければならない数値となります。

難しく聞こえますが、内容はとても簡単なので、今回の記事でサクっと確認しましょう!

必要証拠金の計算方法

外貨預金との最大の違いであり、FXの大きな魅力であるレバレッジ。これを正しく管理することが勝ちトレーダーへの近道です。レバレッジという仕組みを使えば、自分の持っている資金の何倍もの力で取引をする事が可能になります。

レバレッジ25倍での証拠金

例えば、ドル円(米ドルと円の為替)が、1ドル100円だった場合なら、1万ドルは100万円です。外貨預金の場合は、1万ドル分を預金するのに100万円必要ですが、FXの場合、この金額をレバレッジで割った金額が必要証拠金ということになります。

つまり、レバレッジ25倍では100万円÷25=4万円です。

仮に1ドル=112円だとして計算すると、以下のようになります。

112円×10,000通貨÷25倍=44,800円

レバレッジ25倍の最小資金で取引するリスクは?

元 証券会社勤務|國村功志

レバレッジをかけるほどロスカットのリスクが高まる


レバレッジが高くなるほど証拠金維持率が低くなり、ロスカットになる可能性が上がります。
ロスカット執行の基準は各社で異なり、70%で執行されるところもあれば、50%で執行されるところもあります。利用しているFX会社のロスカット水準は必ず確認してください。
水準が低ければロスカットは避けやすくなりますが、そもそも証拠金維持率ギリギリの取引をしないことが大切です。
理想は1000%以上ですが、最低でも200%以上を保てるようにしてください。FXにおいて、リスク管理は基本中の基本とも言えますので、この部分はおろそかにしないようにしましょう。

証拠金に関する動画はこちら!

必要証拠金一覧

為替レートは日々リアルタイムで変動しているので、必要な証拠金も刻一刻と変わります。以下で1万通貨取引をするのに必要な資金の目安を紹介します。

通貨ペア 必要資金
米ドル円 約50,000円前後
ユーロ円 約60,000円前後
ポンド円 約60,000円前後
ユーロドル 約60,000円前後
豪ドル円 約40,000円前後
NZドル円 約40,000円前後
ポンドドル 約60,000円前後
ランド円 約4,000円前後

国内FX業者で最も人気があるのは米ドル円ですが、ほかの通貨も約6万円あれば、一通り1万通貨での取引が行える、ということになります。

上記は「1万通貨」の場合ですので、最小取引単位が「1,000通貨」に設定されているFX業者なら、上記の金額の10分の1でFXができるという事です。

国内のFX会社で少額から始められる所は、「SBI FXトレード」が有名です。口座開設は無料となっていて、最小資金約4円からFXを始めることができます。

SBI FXトレード

満足度
full star
full star
full star
full star
half star
4.2
スプレッド
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円
0.09銭 0.49銭 0.99銭 0.69銭
取引単価 通貨ペア数
1通貨 34

証拠金維持率やロスカットの関係

FXにおける証拠金維持率とは、自分の口座にある資産の中で、取引証拠金に対する有効証拠金額の比率を表したものです。この数値が基準となってロスカットマージンコールが行われる事になるので、非常に重要です。

ここがポイント!
  • ロスカット
  • 証拠金維持率が一定の数値を下回った場合に、即時に強制的に決済される制度。それ以上の損失を防ぐ、最後の安全装置。
  • マージンコール
一般に証拠金維持率が100%を下回った際に、警告が鳴り、その警告が業者の定める時間(6:00など)まで続いた場合には、その際のレートで強制的に決済されるという、ロスカットの簡易版。追加入金や一部決済をすることで、マージンコールは回避することができる。

当然、自分の証拠金維持率が今どれぐらいになっているかも、把握しておく必要があります。多くのFX業者は、証拠金維持率がひと目で分かるようになっていますが、参考までに計算式を紹介しておきます。

証拠金維持率の計算式
●有効証拠金額(資産合計+評価損益金-出金依頼金額)÷取引証拠金×100

■有効証拠金額:例えば、10万円預けていて、2万円の含み損なら8万円になります。
■取引証拠金:1ドル100円の時、1万ドル買っている場合には、4万円となります。
※この仮定に基づいて、計算すると証拠金維持率は200%になります。

この計算式は暗記しておく必要はありませんが、「含み損が増えれば増えるほど証拠金維持率が低下し、ロスカットやマージンコールによって自分の意に沿わないレートで強制決済されることがありうる」ということだけ、覚えておいてください。

証拠金に関しての注意点

ハイレバレッジで取引される場合には、ロスカットの証拠金維持率が極めて重要であり、具体的に〇万通貨でどういったレートになれば、ロスカットになるかは、必ず把握しておきましょう。

国内業者で取引される方は、マージンコールに気を付け、レバレッジ25倍ギリギリの取引は、なるべく避けましょう(レバレッジ25倍で取れるだけポジションをとると、その時点で証拠金維持率は100%ちょうどになります)。

ポジションを持つ時に必ずすべき事は?

元 証券会社勤務|國村功志

ロスカットになるラインを把握しておく


為替レートがいくら変動したら、ロスカットになるのかを把握することはリスク管理のうえでも大切です。
計算方法を紹介すると、例えば、米ドル円を1万通保有するときに、ロスカット率30%、最低必要証拠金4万円のFX口座があったとします。このとき、口座には10万円の証拠金も入っているとします。ロスカット率が30%の場合、必要証拠金4万円×30%=1万2000円にまで口座残高が下がればロスカットが発生します。つまり、10万円-1万2000円=8万8000円までなら含み損に耐えられるのです。
この8万8000円を1万通貨で割った8.8円の値下がりがあっても大丈夫です。要するに、100円-8.8円=91.2円が強制ロスカットの水準となります。
ただし、日頃からロスカットぎりぎりの取引になることは避けましょう。

レバレッジとの上手な付き合い方

FXの魅力は、少ない証拠金で大きな取引を行えることにありますが、やりすぎに注意しましょう。レバレッジをかけすぎたトレードは「オーバートレード」と呼ばれ、初心者の方が失敗する一番の要因となっています。

例えば「米ドル円=100円」だった場合。一般的なFXの取引通貨単位である「1万通貨」で取引をしようと思った時には、100万円の資金が必要になります。しかし、レバレッジをかければ、100万円の資金を準備しなくとも、100万円相当の取引ができるようになります。

ここがポイント
  • ●レバレッジ2倍:50万円の資金があればOK
  • ●レバレッジ10倍:10万円の資金があればOK
  • ●レバレッジ25倍:4万円の資金があればOK

ただし、4万円の資金で25倍までレバレッジをかけて取引をした場合は、自分の思惑とは逆方向に相場が動いた時、すぐにロスカットになってしまいます。つまり、オーバートレードになりやすいということです

レバレッジは何倍がおすすめか

初心者の方は、レバレッジが10倍を超えるような取引は控え、最低でも1時間足、4時間足以上の長いスパンで取引されることを推奨します。

したがって、必要証拠金は、レバレッジ25倍の時の3倍くらいは、入れておくとよいでしょう。入金できる資金が少ないと、必然的にハイレバレッジでの取引になるので、余裕を持った証拠金を預けておくことを推奨します。

慣れてきたらリスク量を管理できるようになろう

レバレッジは何倍が正解かは、その時の状況や、自分のスキル、取れるリスク量(いくらまでなら失っても許容できるか)によります。それを考えたうえでハイレバレッジにチャレンジされるのは、全然アリでしょう。

資金について不安を感じている時はどうするか

元 証券会社勤務|國村功志

資金に不安なら1万通貨でなく1,000通貨から始める


資金面で不安があるのならば、取引単位を1万通貨から1000通貨に下げるなどしてトレードしてみましょう。少ない投資資金で取引単位を多くすると、過大なレバレッジになり証拠金不足に陥る可能性があるためです。
一般的な取引単位は1万通貨ですが、1000通貨単位で取引できるFX会社も多く、資金が少ないうちはトレード金額も抑えることがおすすめです。
少ない資金量のトレードで勝てなければ、取引単位を増やしてもお金を大きく減らしてしまうだけですので、初心者ほど少額&低レバレッジでのトレードを心がけてください。

【まとめ】自分のリスク許容額を知ろう

FXは、本当にすべてが自己決定・自己責任の世界です。

買う、売るの判断はもちろん、いくら入金して、どんなレバレッジで、いくらくらいのリスクをとるのかを自分で決めていかなくてはなりません。しかし、それは反面誰からも指示されない「自由」を手に入れることでもあります。

最後に、多くのトレーダーに選ばれているFX会社を紹介して、終わりにします。

選ばれているFX会社「DMM FX」

DMM FX

タレントのローラさんのCMで有名なDMM.com証券のFXサービスが「DMM FX(PR)」です。DMMは各種ネットゲームや動画配信、英会話、仮想通貨など、さまざまなサービスを手がけています。

業界最狭水準のスプレッドなので、低コストでの取引が可能。使いやすいスマホアプリは、短期トレーダーから長期トレーダーまで御用達です。

DMM FX

満足度
full star
full star
full star
full star
half star
4.5
スプレッド※原則固定(例外あり)
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円
0.2銭 0.5銭 0.9銭 0.6銭
取引単価 通貨ペア数
10000通貨 21

選ばれているFX会社「FXブロードネット」

FXブロードネット

「FXブロードネット」は低コスト・使いやすさ・利用者数の三拍子が揃った、非常にバランスの取れたFX会社です。初心者からベテランまで、多くの人に選ばれていて、口座数は17万を超えています。

新規口座開設時には、最大20,000円がキャッシュバックされるキャンペーンを開催しています。初めてのFX口座としては申し分ないでしょう。

FXブロードネット

満足度
full star
full star
full star
full star
half star
4.4
スプレッド※原則固定(例外あり)
米ドル/円 ユーロ/円 英ポンド/円 豪ドル/円
0.2銭 0.5銭 1.5銭 0.6銭
取引単価 通貨ペア数
1000通貨 24
この記事で紹介したFXサービス
●SBIグループ「SBI FXトレード」
●DMM.com証券「DMM FX(PR)」
●株式会社FXブロードネット「FXブロードネット」

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