この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 人気の南アフリカランドを取引したい!
- ✔ スワップポイントでコツコツ稼ぎたい!
- ✔ 長期的な視野に立って取引がしたい!
南アフリカランドは、高い政策金利(スワップポイント)で有名で、スワップポイント狙いの取引をされる投資家の方に人気です。時期によっては、為替差益とスワップポイントの両方を狙うことも十分可能な通貨です。
FXでは、様々な取引スタイルがありますが、南アフリカランドの取引では、中長期的な視野に立って取引できるかどうか、ということが試されます。以下では、南アフリカランドの特徴や、取引するうえでの前提知識をご紹介します。
南アフリカランド(ZAR/JPY)の特徴
上記は、2018年9月27日時点での、南アフリカランド円の月足チャートです。(「DMM FX」)
ランド円の特徴は、比較的長期間の横ばい相場が継続し、その後一方向どちらかに動くということです。
しかし、長い目で見るとゆるやかな下落トレンドにあります。特に、2016年は今までの安値(リーマンショック時の7.7円)を更新し、6.3円を付けるなど大きく下落する年でした。したがって、買いから入る場合にはしっかりタイミングを見計らって押し目を拾う必要があります。
アフリカ大陸有数の成長期待株
南アフリカは、2010年にサッカーワールドカップを開催した事でも有名です。国土的には、金やダイヤモンドといった資源に恵まれています(資源国通貨)。アフリカ大陸では唯一のG20参加国であり、今後の経済成長が期待されています(新興国通貨)。
南アフリカの政策金利
政策金利 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|
1月 | 6.75% | 6.25% | 3.50% |
2月 | 6.75% | 6.25% | 3.50% |
3月 | 6.75% | 5.25% | 3.50% |
4月 | 6.75% | 4.25% | 3.50% |
5月 | 6.75% | 3.75% | 3.50% |
6月 | 6.75% | 3.75% | 3.50% |
7月 | 6.50% | 3.50% | 3.50% |
8月 | 6.50% | 3.50% | 3.50% |
9月 | 6.50% | 3.50% | 3.50% |
10月 | 6.50% | 3.50% | 3.50% |
11月 | 6.50% | 3.50% | 3.75% |
12月 | 6.50% | 3.50% | 3.75% |
上記は南アフリカの政策金利の推移ですここ数年は利上げ傾向にありましたが、リーマンショックの起こった2008年当時には12.00%もの高金利を誇っており、そこから2012年までは利下げ(金融緩和)の方向に向かっていました(2013年には一時5.00%でした)。
新興国ということもあり、日本と比較して高金利を保っているため「円を売って南アフリカランドを買う」というスワップ投資に適しています。スワップポイントの値やスプレッドなど、基本的な取引条件はFX会社により大きな違いがありますので、それぞれを比較して自分の取引スタイルに合った業者を選ぶことが重要です。
スワップポイントとは
政策金利が低い通貨を売り、高い政策金利の通貨を買うと、その金利差を得られます。
南アフリカランド取引時の注意点とメリット・デメリット
南アフリカランドは、主に長期目線の投資家の方から人気があります。それだけの人気を誇っているのは、それだけの理由があるからです。南アフリカランドのメリットと、デメリットをまとめると以下のようになります。
- メリット
- ✓高金利&高スワップポイント!
- ✓うまく下落OR上昇をとれば為替差益も狙える!
- デメリット
- ✓取引コスト(スプレッド)の割合がやや高い
- ✓長期的には、下落トレンドがまだ終わったかどうか怪しい
南アフリカランドのスワップ運用実績公開!
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南アフリカランドを取引する時の注意点
南アフリカは基本的にスイング以上が前提の通貨ペアです。その理由としては、明確なトレンドがなかなか出ず、横ばいの時期が長いということと、スプレッドが広い(価格の1%から2%程度、ドル円の場合は0.01%以下)ことにあります。
ですから、高値を積極的に買っていくというよりは押し目でしっかりと買うことが重要になります。また、スワップ運用をする場合にはレバレッジ(証拠金維持率)の管理も重要で、基本的にはレバレッジは3倍までに抑えることをお勧めします。
また、あえて売りから入る場合にはうまく下落のタイミングをとらえないと、スワップの支払いが高額になりがちです。
元 証券会社勤務|國村功志
余剰資金での長期運用を考えたい人向け
南アランドの一番の魅力は高金利ですので、スワップポイント狙いで中長期保有したい人に向いている通貨と言えます。その他、スイングトレードで為替差益を狙いながら、その間のスワップポイントも受け取りたいという投資スタイルの人にも向いているのではないでしょうか。
いずれにしても、他通貨に比べてスプレッドが高い通貨ですので、スキャルピングやデイトレードといった短期取引には不向きな通貨です。従って、必然的に中長期保有が基本になりますが、年足チャートでは長い下落傾向にあり、2016年には約6円という最安値をつけました。こうした特徴から、なるべく大幅に下がった低い為替レートで買い、数ヶ月〜数年でスワップポイント+為替差益をダブルで狙うのがおすすめです。
南アフリカランド/円を取引するのにおすすめのFX会社
南アフリカランドは、基本的には対円での取引になりますが、業者によっては対ドルや対ユーロでも取引することができます。いずれにしても、高いスワップポイント、安い取引コスト、業者の信頼性・安定性、そして情報コンテンツの充実といった要素が重要です。
GMOクリック証券(FXネオ)がお勧め
GMOクリック証券は、高い約定力と安定したレート配信でも有名です。南アフリカランドの場合、約定力というよりもむしろ、レート配信の安定性が重要です。長期間保有するので、途中でなにかトラブルが起こったら大変ですからね。
スプレッドは、業界最狭水準でスワップポイントは非常に高く、2018年9月27日現在のデータで南アフリカランド円の買いスワップは10万通貨当たり110円となっています。
また、GMOクリック証券はFXのほか、バイナリーオプションや株取引、投資信託の売買もできるなど、多様な金融サービスを提供しており、短期的な売買をされる方から長期の運用を目的とされる方まで、幅広くお勧めできます。
いろいろな会社を使っていますが、スプレッドやスワップなども良くて総合的に1番使いやすいと思います。特にスマートフォンで利用する場合には、通信速度も速くて、ツールの利用などについても快適に利用できると思います。
GMOクリック証券
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 20 |
※スプレッドは原則固定(例外あり)です
中長期で南アフリカランドをっ持つなら「SBI FXトレード」
証券・銀行・投資部門で強みを持つSBIグループの提供しているFXサービスが「SBI FXトレード」です。何と言っても安心感と信頼面においては右に出る者はいません。
中長期トレーダーがFX会社を選ぶ基準である「スワップポイント」の設定が非常に高く、ランド円を含めたスワップ設定は以下のようになっています。
会社 | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 | 南アランド/円 | トルコリラ/円 |
---|---|---|---|---|---|
買 | 買 | 買 | 買 | 買 | |
SBI FXトレード | 57円 | 18円 | 33円 | 12円 | 33円 |
コスト面でも「業界最狭水準」なので、短期トレードにも向いています。総じて安定感のあるFX会社と言えるでしょう。
SBIグループなので信頼があり、システムもしっかりしています。相場の急変時も取引停止になることはありませんでした。サポートセンターはしっかりしています。約定もきちんと成立します。信頼できる業者ですね。
【まとめ】
南アフリカランドは、2つの特徴を持っています。1つは高金利通貨であり、2つ目は新興国通貨だということです。この2つの特徴を持つ通貨は、値動きが激しく、また長期的には下落トレンドを描いていることが多いですが、南アフリカランドに関してはトルコリラなどほかの類似の通貨と比べると、そこそこ安定している印象です。
ですが、利益を上げるためには、徹底したリスク管理としっかりとした情報収集が不可欠なのは、言うまでもありません。ドル円などメジャーな通貨を取引するのとは、異なるものだということを念頭に置いてきましょう。
元 証券会社勤務|國村功志
スワップの設定が高いFX会社を選ぶ
南アランドの取引であれば、一番の魅力であるスワップポイントの高いFX会社を基準に選びましょう。南アランドほど高い金利で中長期保有となれば、10円スワップポイントが違うと1万通貨で年間3,650円も差がでてきます。10万通貨なら36,500円と見過ごせない金額になりますので、スワップポイントは重要な要素になります。
また、スプレッドにも注目しましょう。同じスワップポイントでもスプレッドが1銭以上違うFX会社もあります。条件が変わらないのであれば、スプレッドは少しでも低いほうが有利です。チャート分析機能については、短期トレードをしないのであればそこまで重視する必要はありません。南アランドの魅力はあくまでも高金利ですので、スワップポイント重視で選んでいきましょう。
- この記事で紹介したFX会社
- ■GMOインターネットグループ「GMOクリック証券」
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
元 証券会社勤務|國村功志
資源国でもあり新興国でもあるので今後に期待できる
南アランドは米ドルやユーロなどと比べて取引量(流動性)が少なく、ボラティリティ(変動幅)も大きくなりがちです。その反面、金利は6.5%(2018年10月時点)と高く、高いスワップポイントが魅力的な通貨です。注意点は、毎年のボラティリティが平均約30%前後になることも多く、スワップポイント目的で保有する場合は、十分な証拠金維持率を確保できる資金を準備しておきましょう。
また、南アランドは資源国通貨であり新興国通貨でもあるため景気の影響を受けやすいです。実際、2003年頃からリーマンショック前までの好況期は南アランドの買いが続き、サブプライムローンの危険性が高まった2006年から売りが出始めました。このように、高金利だけでなく好景気に買われ不況時に売られやすいという特徴も押さえておきましょう。