この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ FXの豪ドル円はどんな人向け?
- ✔ 年単位でじっくりお金を育てたい!
- ✔ 安定的に利益を積み重ねたい!
豪ドル円はFXの中でも比較的メジャーな通貨で、特に中長期トレーダーからの人気を集めています。
FXの豪ドル円は、ここ数年はずっと70円台~80円台で推移していますので、米ドル円やユーロ円と比べて少ない資金で始められる事が魅力の1つです。また、米ドル・ユーロ・ポンドと比べて動きが落ち着いているのも特徴の1つです。
結論から言って、1ヶ月以上の中長期でFXを考えている人に、豪ドル円はおすすめです。では、詳しく見ていきます。
豪ドル円(AUD/JPY)の特徴
画像引用:豪ドル円チャート(DMM FX)
ご覧のように、豪ドルは70円から90円前後のレンジを行ったり来たりすることが多く、トレンドが発生すると最安値(リーマンショック時の55円)や2007年の高値(107円)を目指しに行くこともあります。
2019年初頭にはフラッシュ・クラッシュが起きて、ほんの一瞬だけですが69円台を記録しました。
動きは比較的穏やか
日中の値動きとしては、一度上昇の動きが始まった時はその動きがしばらくの間継続することが多い反面、一度その動きが途切れる(ラインブレイク)と、短期間で一気に下落するのが特徴で、値動きの激しいイギリスポンドにちなんで「ミニポンド」の異名を取ります。また、政策金利発表や雇用統計などで大きく動くこともあります。
資源国&高金利の組み合わせ
鉄鉱石やボーキサイトなど、鉱産資源が豊富で資源国に分類されます。そのため、資源価格(とりわけ原油や鉄鉱石価格)の変動の影響を強く受けることも特徴です。日本とは地理的に近いこともあり、日系人の方も多数いらっしゃるほか、同じく地理的に近い中国経済の影響を強く受けることも特徴です。
資源国とは?
出典: 東海東京証券公式ページ資源国とは、様々な貴重な資源を産出する国々の総称を表しています。そうした資源の中には、金や銀、プラチナなどの貴重な鉱物資源や、石油、石炭、天然ガスといったエネルギー資源、食料資源などが含まれます。そうした国々の通貨は、商品市況に影響を受けやすく、インフレの際に買われる傾向があります。主に、オーストラリアや、ニュージーランド、カナダや南アフリカ、ノルウェーやアメリカなどが資源国として注目されています。
オーストラリアの政策金利
政策金利 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|
1月 | 1.50% | 0.75% | 0.10% |
2月 | 1.50% | 0.75% | 0.10% |
3月 | 1.50% | 0.25% | 0.10% |
4月 | 1.50% | 0.25% | 0.10% |
5月 | 1.50% | 0.25% | 0.10% |
6月 | 1.25% | 0.25% | 0.10% |
7月 | 1.00% | 0.25% | 0.10% |
8月 | 1.00% | 0.25% | 0.10% |
9月 | 1.00% | 0.25% | 0.10% |
10月 | 0.75% | 0.25% | 0.10% |
11月 | 0.75% | 0.10% | 0.10% |
12月 | 0.75% | 0.10% | 0.10% |
ご覧の通り、オーストラリアの政策金利はここ3年間で利下げ傾向(金融緩和)後に、停滞しています。とはいいつつも、リーマンショック以降の低金利情勢の中で、1%を超える高金利を提供している先進国は珍しく、日本の個人投資家だけではなく、世界中の注目を集めました。
なお、ご覧のように利下げプロセスはひと段落したようにも見え、世界の潮流に倣って2019年以降の利上げの噂も出つつありますが、予断を許しません。
豪ドルを取引するなら豪州経済ニュースに注目
また、注意点としてはRBA(オーストラリア準備銀行)は伝統的に豪ドル高を嫌っており、定期的に豪ドルのレートについて言及することが多いことです。
もちろん、口先介入をしたにも拘わらず豪ドルが買われることも多いのですが、中央銀行の発言だけに注意してみる必要はあります。このあたりのニュースは「外為どっとコム」あたりが積極的に配信していますので、注意してみてください。
豪ドル(AUD/JPY)取引時の注意点とメリット・デメリット
豪ドルは、上記の通り高金利通貨でありながら中長期的に見ても、レートが安定していることが最大の特徴です。したがって、必ずしも買いから入る必要はありません。
特に最近は利下げの影響で売りのマイナススワップも以前に比べて安くなっており、下落時の為替差益をとりやすくなっています。では、豪ドルを取引するメリット・デメリットについてご紹介します。
- メリット
- ✓スワップポイントに加え、為替差益も同時に狙いやすい!
- ✓売りのスワップポイントが比較的安いため、下落トレンドでも利益を狙える
- デメリット
- ✓中央銀行による、豪ドル高けん制発言に注意が必要
- ✓買い圧力が強いときには、止まらないことがあるため、売りから入る場合は要注意
スワップポイントに着目する
証券外務員|安宅太
中長期での豪ドル円ならスワップ設定に注目
これからFXで豪ドル円の取引を始めようとした時、どのFX会社で豪ドル円取引をしたらいいのか迷うのではないでしょうか。豪ドルは米ドルと比較しても1日の為替レートの値動きが激しいです。
リーマンショックの時には1日で10円以上も下落しました。デイトレーダーのように毎日のように取引を頻繁にされる方にとっては一番気にされるのはスワップポイントとスプレッドのコストではないでしょうか。FX会社ごとにそれぞれスワップポイント、スプレッドが違いますので各FX会社ごとに違いますので比較をして自分に合ったFX会社をぜひ見つけてみてください。
会社 | 豪ドル/円 |
---|---|
買 | |
GMOクリック証券 | 18円 |
GMO外貨 | 19円 |
DMM FX | 18円 |
ヒロセ通商 LION FX | 20円 |
SBI FXトレード | 18円 |
外為どっとコム | 19円 |
トレイダーズ証券 LIGHT FX | 26円 |
FXプライムbyGMO | 12円 |
セントラル短資FX | 7円 |
豪ドルを取引する時の注意点
豪ドルは短期での値動きもそこそこあるため、デイトレードやスキャルピングにも向いています。その際の注意点は、やはり豪ドル特有の値動きにあります。特に、売りで担がれるとしばらく上昇し続けるため、適切な損切りが必要になります。
また、買いで入る場合にはサポートラインをブレイクしたり、何か悪材料が出た場合には一気に下落するため、こちらもストップロスを置くか、適切にレバレッジ(証拠金維持率)を管理しておく必要があります。
また、雇用統計は予想が外れることが多く、その場合は大きく値動きをするため指標発表時刻(日本時間午前中)には気を付けましょう。
証券外務員|安宅太
豪ドル円は朝の時間に動きやすいので早朝に注意
FXで豪ドル円の取引をする際に注意しておくことは何でしょうか。豪ドル円は人気の通貨ペアでほとんどのFX会社で取扱があります。豪ドルは米ドルと比較しても1日の為替レートの値動きが激しいです。リーマンショックの時には1日で10円以上も下落しました。
デイトレーダーのように毎日のように取引を頻繁にされる方にとっては値動きの激しい通貨はリターンも大きいのですがそれだけリスクも大きいということを知っておかなければならないです。さらにどのFX会社で取引をするかもよってそれぞれスワップポイント、スプレッドが違いますので各FX会社ごとに比較をして自分に合ったFX会社を見つけてみてください。
豪ドルを取引するのにおすすめのFX会社
豪ドルを取引する日本人トレーダーは多く、豪ドル円や豪ドル米ドルは国内ほとんどのFX会社で取引をすることができます。
中長期での豪ドル円取引を考えている人は「スワップポイント」」に着目し、短期での豪ドル円取引を考えている人は「スプレッド」に着目しましょう。
また、FX会社を選ぶ際には利用者数に注目してみるのもアリです。多くの人に選ばれているFX会社は、それだけ使いやすさや利便性の面で高い評価を受けていると考えられるからです。
利用者の多いFX会社をチェック
グループ会社単位でもっともFX口座数が多いのは、「SBI FXトレード」などを手がけるSBIグループで、証券会社単位で見た時には「DMM.com証券」となっています。
これと合わせて、豪ドル円を取引する際にかかる手数料(スプレッド)と、所有している期間分だけ受け取れるスワップの一覧を合わせて見ていきます。
会社 | 豪ドル/円 |
---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.5銭 |
GMO外貨 ※原則固定(例外あり) |
0.5銭 |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.6銭 |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.5銭 |
SBI FXトレード |
0.69銭 |
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.7銭 |
トレイダーズ証券 LIGHT FX ※原則固定(例外あり) |
0.6銭 |
セントラル短資FX |
0.4銭 |
総合力の高さで選ぶなら「SBI FXトレード」
グループ会社単位での口座数ナンバーワンであるSBIグループの「SBI FXトレード」は、非常に総合力の高いFX会社として知られています。ネット銀行・証券・投資で多くのサービスを提供しているSBIグループなので、安心と信頼の面では申し分ないでしょう。
スワップは業界最良水準、スプレッドも業界最狭水準なので、スペックの面で文句のつけようがありません。デザインや操作性にも優れ、外出先でもストレスなくFX取引ができます。
スプレッドが狭いことです。スプレッドが広いと利益が出るまでに時間がかかるため、この点を重視しました。資金が少ないため、1万通貨以下の小ロットで取引できるかも比較しました。
ココ数年で注目を浴びている「LIGHT FX」
口座数ランキング6位の「トレイダーズ証券」から2018年に新しく登場したFX取引サービスが「LIGHT FX」で、多くのプロトレーダーからも注目されています。
スワップの設定値がとにかく高く、スプレッドも業界最狭水準。豪ドルだけでなく、南アフリカランド・メキシコペソ・中国人民元などといった中長期トレーダー向けの通貨ペアに強みを持っています。
新規で口座を作る時には、最大50,000円のキャッシュバックが受けられるのも大きな特徴。まずは無料の口座開設を試してみてはいかがでしょうか。
トレイダーズ証券 LIGHT FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.6銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 29 |
【まとめ】豪ドルの特徴と向いているFX会社を把握しよう
先進国&資源国&高金利通貨という特殊な組み合わせのため、豪ドルはドル円などとは少し違う値動きをすることがあります。特に、必要証拠金が少ないことからデイトレードやスキャルピングをされるという方が多いですが、その場合はまずテクニカル分析をしっかりやって、現在のトレンドを把握することが利益を上げるうえで重要です。
また、スワップ投資をするなら各業者のスワップポイントをはじめとした取引条件をよく比較する必要がありますので、いずれにしても信頼でき、利益を上げやすい環境を提供している業者を選ぶことが重要です。
- この記事で紹介したFX会社
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
- ■トレイダーズ証券「LIGHT FX」
証券外務員|安宅太
オーストラリアは世界有数の資源国でありかつ人口増なので期待できる
オーストラリアはGDPが26年プラスで非常に経済成長を長く続けている国です。オーストラリアは人口も現在約2500万人と日本の人口の5分1ぐらいの国ではありますが、人口も右肩上がりで増加し続けています。この理由はオーストラリアは以前より移民を受け入れる政策をとっており様々な国から人々が移住しています。
年代構成も20歳から35歳までのミレニアム世代が1番人口が多く今後も消費活動の活発な動きが期待出来ます。経済好調の中国の影響も受け、現在資源ブームはなくなりつつありますが、政府は新たなインフラ作りを続けており今後も経済成長は期待が持てます。