この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ FXのポーランドズロチってどう?
- ✔ 新興国通貨で長期的に利益を狙いたい!
- ✔ ポーランドの今後に期待している!
ポーランドズロチというと、はじめて聞く方も多いのではないでしょうか。しかし、東欧の通貨の中では高い流動性と誇り、また新興国通貨の中では比較的安定して値動きしている通貨になります。
以下では、まずこのポーランドズロチと日本円の為替の概要及び政策金利についてご説明します。それから、ポーランドズロチを取引するメリットやデメリット、注意点についてご説明し、最後にこの通貨を取引するのにお勧めのFX業者をご紹介します。
ポーランドズロチ(PLN/JPY)の特徴
これは、ポーランドズロチ円の月足チャート(ヒロセ通商「LION FX」より)です。
ポーランドズロチは、同じ新興国通貨であるトルコリラ円や南アフリカランド円とは全く異なって、底堅い値動きをしていることが分かります。確かに、リーマンショック前後で52円の高値から最終的には21円台まで下落していますが、その後は35円まで上昇しました。直近安値は2016年につけた23円でその後は、じわじわと上げ続け多少下落し、平成30年9月28日現在は30.863円となっています。
出典: 野村證券公式ページー新興国通貨とはー
成長段階の初・中期に位置しており、高い経済成長が継続し、今後の発展が期待できるエマージング諸国(新興国)で流通する通貨のこと。発展途上のため高い成長性と収益性を期待できる半面、流動性が低く政治や社会情勢によって通貨が暴落するなどのリスクもある。
したがって、新興国通貨では珍しいバイ&ホールド(買いから入って長期で保有すること)で、為替差益を得ることができる通貨となっています。
EU加盟国だがユーロは未導入
ポーランドは、その地理的な特性から過去に何度も国境が変わったり、第2次大戦中には、国そのものがなくなったこともありました。そういったドタバタした環境からようやく抜け出して、経済成長を始めているという状況にあります。
ポーランドはEUに加盟していますが、ユーロは未導入です。失業率が依然として高く、また財政赤字が継続していることが主な理由です。経済が十分安定してくれば、ユーロを導入することも考えられます。
ポーランドの政策金利
政策金利 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|
1月 | 1.50% | 1.50% | 1.50% |
2月 | 1.50% | 1.50% | 1.50% |
3月 | 1.50% | 1.50% | 1.50% |
4月 | 1.50% | 1.50% | - |
5月 | 1.50% | 1.50% | - |
6月 | 1.50% | 1.50% | - |
7月 | 1.50% | 1.50% | - |
8月 | 1.50% | 1.50% | - |
9月 | 1.50% | 1.50% | - |
10月 | 1.50% | 1.50% | - |
11月 | 1.50% | 1.50% | - |
12月 | 1.50% | 1.50% | - |
これは、ポーランド国立銀行が発表している「Reference Rate」と呼ばれる政策金利の推移です。
上記のように、ここ数年は政策金利の変動はなく、かなり安定しています。最近は、世界の潮流に倣い低金利が継続していますが、リーマンショック前の2008年には6%という時期もあり、隠れた高金利通貨として人気を博していました。
※もっと前にさかのぼると、1998年には24%という高金利であった時期もありました。
もっとも、最近はスワップポイントというよりもこの低金利と新興国通貨にしては安定した値動きをしていることから、ほかの高金利通貨とペアにして運用することも考えられるほか、将来的な成長可能性が大きいことを見越して低金利の先進国通貨(日本円など)と組み合わせて、為替差益を狙うという戦略もありえます。
証券外務員|安宅太
情報収集を徹底して急変動を見落とさないことが重要
FX取引でズロチと円の通貨ペアを選んだ場合、気にかけておくことはユーロの動きです。ズロチ/円はユーロ/円との相関性が非常に高いです。ユーロで気をつけることは、ユーロはユーロ圏にある様々な国の政治や経済の動きに影響を受けることです。
ユーロ圏の国々には、経済が非常に安定している国や財政不安のある国まで様々な特徴を持った国があります。そのためズロチ/円で取引をする際にもユーロ/円に投資をする場合と同様に常にユーロ圏の国々の政治、経済などをいつも確認しておく必要があります。そうすることでズロチ/円の投資も上手くいくと思います。
ポーランドズロチ(PLN/JPY)取引時の注意点とメリット・デメリット
マイナー通貨&新興国通貨&低金利通貨という珍しい組み合わせです。基本的には、買いでも売りでも為替差益を狙ってエントリーすることになります。ただ、値幅はそこまで大きくないので広めのスプレッドも考慮して、スイング以上の長い期間での取引が前提となります。
- メリット
- ✓将来的な成長を期待して投資をすることができる!
- ✓値動きが安定しており、トレンドも比較的長続きするので順張りが楽
- デメリット
- ✓新興国通貨だからといって売りから入ると、担がれることがある
- ✓スプレッドが広く、短期的な取引が難しい
※2019年1月30日現在の「ヒロセ通商 LION FX」におけるポーランドズロチ円のスプレッドは5.7銭です。
ポーランドズロチ(PLN/JPY)を取引する時の注意点
新興国通貨全般に共通することですが、基本的に取引に必要な情報が不足しがちです。したがって、FX業者の提供している情報のみならず、自ら積極的にポーランドのニュースを集め、研究する必要があります。
また、最近は比較的安定しているとはいえど、リーマンショック時には半額以下に減価したことも忘れてはなりません。単純に買いのみから入るのではなく、下落のタイミングでは積極的に売り次かけていく器用さも必要です。
その他、マイナー通貨なため流動性が低下しやすいことにも要注意です。スプレッドが不意に拡大するということも十分考えられるため、レバレッジ&リスク管理は余裕をもって行いましょう。
ポーランドズロチ(PLN/JPY)を取引するのにおすすめのFX会社
ポーランドズロチを取り扱っている業者は、2017年10月現在あまり多くありません。ただ、その中でも取引環境が優れており、また安心して取引できる業者を紹介します。
「ヒロセ通商(LIONFX)」がおすすめ
ヒロセ通商 LION FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 54 |
ヒロセ通商の特徴を一言で表すと「多様性」です。
ポーランドズロチ円のほか、50種類もの通貨ペアを取り扱っており、その中にはメキシコペソ円や、ノルウェークローネ円、フォリント円などほかではあまり聞いたことのない通貨ペアを取引できます。もちろん、ドル円やユーロドルなどのメジャーな通貨の取引環境も充実しており、最速0.001秒での約定と99.9%の約定率を誇っています。また、ロスカット執行の基準となる証拠金維持率が100%に設定されているため、レバレッジ&資金管理のよい練習にもなります。
その他、クイック入金が業界最多の380行(2017年10月30日現在)から行うことができ、24時間電話ポートも受け付けているなど、取引以外の環境も優れています。
✓キャンペーンが魅力的なFX会社
ヒロセ通商といえば、何と言っても豊富なキャンペーン開催が魅力です。最大50,000円キャッシュバック、他社からの乗り換えキャンペーン、魅力的な食品プレゼントなど、嬉しいサービスがたくさんあります。詳しくは「ヒロセ通商 キャンペーン」をご確認ください。
こと細かく取引方法を設定できてとても使いやすい。例えば、新規約定と同時に損切り価格を自動で設定できる。転ばす先の杖のような使い方ができて精神的にも安心できる。この他にも想定できる取引方法が多種多様で、取引する者の立場に立った設計なのがいい。
【まとめ】ポーランドズロチについて
ポーランドズロチは、変動相場制をとっていながら、レートが安定しているという、新興国通貨には珍しい特徴を持っています。そのため、超長期的な成長を見越しての投資も行いやすい環境にあります。現在低金利であり、スワップ投資的な運用は難しいですが、反面為替差益を狙って積極的に買っていくことも可能です。
ポーランドズロチの取引で利益を上げるためには、安定して長期間取引できる業者を見つけるとともに、各自でポーランドに関する情報収集を行うなど、実際の取引以外での努力も重要です。
ヒロセ通商 LION FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 54 |
証券外務員|安宅太
よほどでない限りは最初はメジャーな通貨ペアで始めるのが理想
FX取引を始めるとまず最初に通貨ペアを選びます。どの通貨を選ぶべきかは迷うこともあるかもしれませんが、特に初心者の方は最初に選ぶ通貨はなるべくリスクの少ない通貨を選択されることをお勧めいたします。なぜならリスクの少ない通貨は取引量が多く、主要国と呼ばれており、為替レートの動きも比較的落ち着いている通貨です。
逆に取引量が少なく、マイナー国と呼ばれる国の通貨ペアを選ぶと、金利は高いというメリットはありますが、為替レートの上下の動きが激しく場合によっては大きな損失を抱えることになるため特に注意が必要になります。最初はリスクの比較的少ない国の通貨に投資し、徐々にリスクの高い国に投資をされることをお勧めします。
証券外務員|安宅太
マイナー通貨の中では安定している中長期向けの通貨
ポーランドという国の名前を聞いて、どんな国なのかピンとくる人は少ないかも知れません。東欧の国でEU(欧州連合)に加盟している国です。
ズロチは、東欧通貨の1つで、ポーランド共和国が使用する通貨のことをいいます。ポーランドという国は東欧の中でも経済状況は恵まれており、生活水準も高く、治安も安定しています。政策金利は約1.5%でオーストラリアの金利とほぼ同じです。為替レートの動きはユーロの為替レートの動きと連動していることが多く、ユーロの動きを見ておくとズロチの動きもわかり、マイナーな国の通貨の中では投資しやすい国と言えそうです。