この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ アジア通貨に興味がある!
- ✔ 通貨バスケット制の安定感が魅力だ!
- ✔ シンガポールの今後の成長に期待したい!
シンガポールは、観光立国としても有名なので、実際にシンガポールドルを手にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。シンガポールドルは日本のFX市場ではマイナー通貨ですが、最近は明確なトレンドが継続して発生しており、長期目線での投資お勧めです。
以下ではまず、シンガポールドルの特徴、この通貨を取引するメリット・デメリットについてご説明します。簡単に注意点をご案内した後は、シンガポールドルを取引できるお勧め業者をご紹介します。
シンガポールドル(SGD/JPY)の特徴
これは、シンガポールドル円の月足チャート『ヒロセ通商LION FX』です。
ご覧のように、新興国通貨としては珍しく上昇トレンドを描いていますが、それには理由があります。それは、シンガポールドルでは「通貨バスケット制」という一種の固定相場と変動相場の中間のような通貨制度が採用されているからです。このチャートを見る限りは、米ドルとの相関が強いですがユーロや円、イギリスポンドなども含まれているはずです(詳細な通貨割合は未発表のため正確なところは当局者にしかわかりません)。
直近高値は、2015年の92円。直近安値は、2016年の72円です。2018年11月現在では83円近辺で推移しています。
出典: 野村證券公式ページー新興国通貨とはー
成長段階の初・中期に位置しており、高い経済成長が継続し、今後の発展が期待できるエマージング諸国(新興国)で流通する通貨のこと。発展途上のため高い成長性と収益性を期待できる半面、流動性が低く政治や社会情勢によって通貨が暴落するなどのリスクもある。
観光地として日本人にも人気!
シンガポールは日本にも近く、また時差もほとんどないということで日本をはじめアジアの様々な国から観光客が訪れます。F1シンガポールGPではナイトレースが開催され、美しい夜景の中をF1マシンが駆け抜けていきます。
また、実はアジアの金融センターとしての役割も担っているなどアジアにおける存在感は強く、今後の発展が期待される国です。
シンガポールには他国と違い政策金利がない
シンガポールには、中央銀行やそれに相当する組織がなく、為替政策はシンガポール金融管理局(MAS)が行っています。そのため、他国でいう政策金利は存在しないのです。では、どうやってスワップポイントが決まっているのかというと、シンガポール国内の金利情勢によって決まります。
※実は、日本やアメリカなどの主要国のスワップポイントが日々少しずつ変動しているのはも、スワップポイントは政策金利というよりは、むしろその政策金利をもとに決まる金利市場の情勢に左右されるからです。
直近のスワップポイントは、ヒロセ通商「LION FX」の提供しているデータによると、1000通貨あたり買いスワップは0円、売りスワップマイナスは33円(2017年11月1日付与実績)となっています。これを見る限り、スワップ運用は難しく、積極的に為替差益を狙っていくほうが賢明だと思われます。
シンガポールドル取引時の注意点とメリット・デメリット
シンガポールドルは、マイナー通貨でありまた通貨バスケット制を採用している新興国通貨に分類されます。したがって、メリット・デメリットもそれに関連したものになります。それぞれ、2つずつご紹介しますので、順番に見ていきましょう。
- メリット
- ✓通貨バスケット制を採用しており、特にドル円との相関が強いので、上げ相場OR下げ相場の両方で利益を狙える
- ✓将来的な国の発展と変動相場制の採用を期待して、長期的な目線での取引も可能
- デメリット
- ✓メジャー通貨と比較して、取引コストが高めのため短期売買には向いていない
- ✓もし、現在の通貨バスケット制と廃止して変動相場制を採用した場合、大相場が予想されるためリスク管理は万全にしておく必要がある
シンガポールドルを取引する時の注意点
FXにおけるリスクは、為替変動リスクがメインですが、マイナー通貨を取引する場合は「流動性リスク」も考えておかなくてはなりません。「流動性」とはその通貨を買いたいときに買え、売りたいときに売れるかということを示す指標です。流動性の大小は、その通貨の取引量によって決まります。シンガポールドルは、マイナー通貨のため、流動性はドル円などと比べると劣ります。
現在は、通貨バスケット制によりレートは安定しているものの、将来的に変動相場制になった場合には、レートが安定するまで大相場になることが予想されます。また、それまでにも大きなショックが起こった場合には、一時的に取引できない状態になることが予想されます。
したがって、短期売買のようなレバレッジいっぱいいっぱいでの取引はお勧めできません。特に長期的な目線で取引する場合には、レバレッジは5倍くらいにとどめましょう。
マイナー通貨を取引するリスクは?
証券外務員|安宅太
流通量が少ないために起きる取引できないリスク
FXの取引をする際に、気を付けておかなくてはならないことのひとつに通貨は必ずしも買いたい時に買いたい価格で買えて、売りたいときに売りたい価格では売れるわけではないということです。なぜこのようなことが起こるかというと通貨の取引量が少なくなる場合があるからです。起こりやすいのはもともと市場での通貨の供給量が少なく、通貨としての人気もない場合に起こります。それから通常は通貨供給量も多く、市場での通貨としての人気もあるのに流動性が少なくなる時があります。それはどのような時に起こるかというと例えばリーマンショックのような緊急事態の出来事があった場合には通貨供給量が少なくなります。そのような場合には売買が成立しなくなる場合があります。
シンガポールドル(SGD/JPY)を取引するのにおすすめのFX会社
実際、シンガポールドルを取引できる業者は、あまり多くありません。業者を選ぶポイントですが、メジャー通貨の場合と同じくスプレッドやスワップポイント、情報コンテンツなども見ますが、それに加えマイナー通貨の場合は、取引の安定性も重要です。では、それに基づいたお勧め業者をご案内します。
「ヒロセ通商(LIONFX)」がおすすめ
ヒロセ通商 LION FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 54 |
ヒロセ通商は、メジャー通貨の取引でも候補に挙がりますが、マイナー通貨を取引する場合には、ほぼ必須といえる業者です。
50種類の通貨ペアを使っており、その中にはシンガポールドル円(スプレッド3銭。以下、ここでご紹介するスプレッドはすべて2017年11月2日現在の情報です)、ドルシンガポールドル(スプレッド7pips)、ユーロシンガポールドル(スプレッド3pips)も含まれています。そのほか、メキシコペソ円やポーランドズロチ円、スウェーデンクローナ円などマイナー通貨も取引できます。
また、システムの安定性にも力を入れており、成行約定率99.9%、約定スピード最速0.001秒(平均0.004秒)、そのほかDDoS、不正侵入などに対するセキュリティー対策、超高速処理と安定・継続性を両立したデータグリッドと呼ばれる仕組みを採用するなど、信頼性も高い業者です。
なんといっても取り扱い銘柄が多く、円を挟まずにドルを基軸にポートフォリオを組めるのがいいと思います。国内の証券会社ではここでしか扱ってないものマイナーな通貨の組み合わせもあるので気に入っています。
【まとめ】シンガポールドルについて
シンガポールドルは、マイナー通貨としてもあまり有名ではありませんし、取引コストも高め、またスワップポイントもあまり期待できませんが、トレンドが明確であり、通貨バスケット制を仮に廃止したとしても、将来的な成長が期待できるポテンシャルの高い通貨です。
もっとも、取扱業者は上記の通り多くないので、安定・継続的に取引できる業者をよく考えて選ぶ必要があります。
証券外務員|安宅太
最初はドル・円・ユーロなど流通量の多い通貨ペアで取引してみましょう
世界には約200の国があり、それぞれ通貨を持っています。FXで取引をする時に通貨の数が多いとどの通貨ペアを選択すればいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。そんな時、通貨ペアの選び方でスタンダードなのは取引高が1番多い国の通貨から選んでいくというのがよろしいのではないでしょうか。現在外国為替市場に占める取引高シェアの1位は米ドル、2位はユーロということになります。そして3位が日本の円です。なので私たちになじみのある日本円も加えて米ドルユーロ、米ドル円、ユーロ円の3つの選択肢から通貨ペアを選ぶのも良いのではないでしょうか。
ヒロセ通商 LION FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 54 |
証券外務員|安宅太
通貨バスケット制とは複数国の通貨の混ぜ合わせ
FX取引における通貨バスケット制度とは複数の国の混ぜ合わせのことを言います。通貨が1つのかごに入れたようにとらえることが出来ます。通貨バスケットを通じると自国の通貨が他の複数通貨と連動します。そのため単体の通貨が非常に大きく動いた時にこちらの自国通貨の価値があまり変動しないようにすることが出来ます。
そのため自国通貨の損失を最小限に低くすることも出来ます。一般的には米ドル、ユーロ、日本円などがその対象となることが多いです。中国、シンガポール、マレーシアなどの国々は通貨バスケット制を採用しています。