この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ ユーロポンドを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ ユーロポンドの取引に向いてるFX業者は?
FXでは、ドル円やユーロドルだけではなく、様々な通貨ペアを取引することができます。この記事でご紹介するユーロポンド(EUR/GBP)は、比較的有名な通貨ペアです。
ユーロとポンドは、地理的にも近く欧州の投資家を中心に人気の通貨ペアですが、日本のFX個人投資家にも特徴的な値動きで人気を集めています。
この記事では、まずユーロポンドの値動きの特徴や取引するメリット・デメリット、注意点についてご説明します。その後、ユーロポンドを取引するのにお勧めのFX業者について2つほど簡単にご紹介します。
FXのユーロポンド(EUR/GBP)の特徴
画像引用:ユーロポンド月足チャート(DMM FX)
ご覧のように、2017~2019年ではレンジ相場の真っただ中にあります。ただ、長期的に見ればユーロポンドは2016年より長期的な上昇トレンドにありました。
2015年には一時0.70を割り込むくらいの水準であったユーロポンドは、イギリスのEU離脱ニュースなどの影響でさらにユーロ買いポンド売りの傾向が強まり上昇、年後半には0.92後半まで急騰しました。
2017年も前年の動きを引き継いで上昇トレンドを描いていましたが、年後半はイギリスの利上げ観測などでポンド売りが小康状態となったことなどから、上昇の勢いは鈍っています。なお、日中の動きですが基本的に東京時間は動かないことが多く、欧州時間以降に大きな値動きが出ることが特徴です。
イギリスの動きに注目が集まる
イギリスといえば、2016年にEU離脱を国民投票で決定したいわゆる「ブレグジット」が有名です。このブレグジットの国民投票では、ユーロやポンドは大きく売られました。ただ、相対的に見ればポンドのほうがより売られたので、チャート的には唯一ユーロが上昇した通貨ペアとなっています。
現在、イギリスとヨーロッパはブレグジット交渉の真っただ中であり、今後の展開に予断を許しません。
証券外務員|安宅太
ブレグジットとは欧州連合からのイギリス脱退
ブレグジットショックと呼ばれるリーマンショック以降では円・ドルの為替レートが1日で7円も動き、また他の通貨も大きく動く市場の混乱がありました。それほど欧州連合からのイギリスが離脱することはインパクトがありました。当時イギリス国内では東欧諸国からの移民が急に増えたりする問題や欧州連合へ不満がありました。
しかし事前の市場の予想ではイギリスのキャメロン首相が欧州連合からの離脱はないと自信を持って国民投票に望んでいたため、離脱はないと予想されていました。選挙結果が離脱となった時には予想外の出来事として市場から判断されました。
ユーロポンド(EUR/GBP)取引時の注意点とメリット・デメリット
- ユーロポンド(EUR/GBP)の特徴
- ✓スプレッド 最狭水準は1.0pips~
- ✓スワップ 金利差が小さいのでロング・ショート共に期待できない
- ✓取引可能なFX会社 「SBI FXトレード」 「DMM FX(PR)」など
会社 | ユーロ/ポンド |
---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
1.0pips |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
1.0pips |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.8pips |
SBI FXトレード |
0.99pips |
セントラル短資FX |
1.0pips |
JFX MATRIX TRADER ※原則固定(例外あり) |
1.0pips |
FXブロードネット ※原則固定(例外あり) |
2.9pips |
インヴァスト証券 |
1.9pips |
ユーロポンドは、いずれも欧州通貨であるため値動きが活発になるのは日本時間夕方の欧州時間からNY時間となります。
他の、ポンド円やポンドドルといったポンド絡みの通貨ペアと同様、動き出したら大きな値動きになる場合が多く、うまくトレンドに乗ることができれば大きな利益を狙うことができるでしょう。特に、日足にトレンドラインを引くなどして、長期のトレンドには注目しておきましょう。
- メリット
- ✓ポンド絡みの通貨ペアのため、大きな値動きが期待できる
- ✓トレンドが出た場合、比較的継続しやすいのでトレンドフォローができる
- デメリット
- ✓東京時間はほとんど値動きがないことが多い
- ✓金利差が小さいのでスワップポイント狙いの投資には向かない
ユーロポンド(EUR/GBP)を取引する時の注意点
ユーロとポンドの為替ということなので、特に注意が必要な経済指標はECBの発表するユーロの金融政策と、BOEの発表するポンドの金融政策となります。いずれも、発表時には大きな値動きになる場合が多く、また市場予想と異なる発表がされた場合にはよりいっそう激しい値動きになることから、その時間帯に取引する場合には警戒が必要です。
また、ユーロポンドを初めて取引する場合に気を付けておくべきことは、1pipsあたりの損益です。ドル円などの円絡みの通貨と違い、1pipsの利益はポンドの対円の為替レートで計算されるため、2018年9月28日現在では1万通貨の取引で1pips約150円とドル円の約1.5倍となっています。ストップロスを置く場合も、それを念頭に置いて行う必要があります。
ユーロポンド(EUR/GBP)を取引するのにおすすめのFX会社
ユーロポンドを取引するのに適した業者を選ぶポイントは、まず第一にはスプレッドです。そしてもちろん、約定力も重要となります。一方で、スワップポイントは期待できないため、この点については重視する必要はありません。
「SBI FXトレード」がおすすめ
「SBI FXトレード」は、取り扱いのある通貨ペアのスプレッドが全体的に狭く、とりわけ1万通貨以下の少額でトレードする場合には業界最狭水準のスプレッドとなるお勧めの業者です。上記の表を見ても分かる通り、国内主要FX会社の中でも特にコスト面では優良なFX会社です。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | ユーロ/ドル | ユーロ/ポンド |
---|---|---|---|---|---|
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.99銭 | 0.38pips | 0.99pips |
また、取引ツールもプロのディーラーが監修した見やすく、機能的なもので多くのトレーダーから高い評価を得ています。
その他、ユーロポンド絡みでいえばイギリスのEU離脱国民投票の際にも、過度にスプレッドを拡大することなく、また途中でレート配信が止まるようなこともなく、透明性の高いトレード環境を提供していたことが印象的です。
大手FX会社の名に相応しいサービス
SBI FXトレードは、2020年オリコン顧客満足度調査FX取引初心者部門1位に輝いている、多くのFXトレーダーから選ばれている会社です。
ネット銀行・証券・投資の業界で多くの強みを持つSBIグループなので、安心と信頼の面では申し分ないと考えて良いでしょう。
システムの安定性、約定スピード、ともに申し分なしです。経済指標発表時のスプレットの開きも比較的早く収まるのでトレードチャンスを逃さずに済みます。ドル円のスプレッドの狭さも素晴らしいと思います。
総合力の高い「DMM FX」も強い
「DMM.com証券」は、国内FX会社でもっとも多くの口座数を有するFX業界の大手です(2019年1月 ファイナンス・マグネイト社調べ)。ユーロポンドのスプレッドは1.0銭原則固定となっており、コスト的にはよいでしょう。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | ポンド/円 | ユーロ/ドル | ユーロ/ポンド |
---|---|---|---|---|---|
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.9銭 | 0.4pips | 1.0pips |
ネット系の各種サービスを手がけているDMMグループは、とにかくシステムが安定していて快適なトレードをすることが可能です。
また、スワップの設定が非常に良心的で、利用者目線に立ったFX会社とも言われています。短期トレーダーから長期トレーダーまで、初心者トレーダーからベテラントレーダーまで多くの人に選ばれています。
私の場合、基本的にトレードはスマートフォンのアプリケーションで行なっていますが、とても使いやすくて見やすいプラットフォームだと思います。時間の反映も遅くない印象です。
【まとめ】ユーロポンドの特徴を理解して効率の良いトレードを
ユーロポンドは、ポンド絡みということなのでどちらかというと中上級者向けの通貨ペアとなり、適切なトレンド判断と、利を伸ばし損は早めに切る判断力が重要となります。
また、1pipsあたりの損益も大きいので、それだけスプレッドの小さな違いが大きな差になることも少なくありません。
業者選びの際には、この記事でご紹介した2社のように、スプレッドと約定力に着目して業者を選ばれることをお勧めします。
- この記事で紹介したFX会社
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
- ■DMM.com証券「DMM FX(PR)」
証券外務員|安宅太
色々やってみて自分がメインで取引する通貨ペアを決めるとよい
FXの取引は通貨ペアを選ぶことから始まります。ただどの通貨から始めていけばいいのかは迷うかと思います。1番最初に選ぶのは馴染みのある日本円だと思います。次にどの通貨にするかですが、自分のお好みで決めていけばいいとは思いますが、ある程度は取引通貨量が多い、その国の情報が入りやすい、経済政治的に安定しているなどといった点を考えて通貨を選ぶのがよろしいかと思います。
それぞれ為替レートや金利、スプレッドも違いますので自分にとってぴったりくるものをデモ機能を使ったりして試しながらやってみることをおすすめします。
証券外務員|安宅太
欧州市場が開く日本時間の夕方以降に着目
イギリスのポンドは主にロンドンで取引されることが多い通貨です。ロンドンの市場が開く時間は日本時間で夏は午後4時から午前0時まで、冬は午後5時から午前1時までと夏と冬で時間が違います。ロンドン市場が開くとその前から開いている他のEU諸国の市場やアジアの市場とも重なりますで活発になります。
さらにロンドン市場が1番活発になる時間帯は特にアメリカのニューヨーク市場が開いた日本時間の午後11時以降です。午後11時以降が1番世界でも取引量が増えることからポンドドルの動きも1番活発になる時間帯と言われています。