この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ ユーロドルを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ ユーロドルの取引に向いてるFX業者は?
ユーロドルは、世界第1位の米ドルと、世界第2位のユーロの為替であり、取引量としてはドル円を上回って世界最大となっています。
そのため、欧米の投資家のみならず日本のFX個人投資家の方にも人気が高く、ドル円とともにトレードされている方も多い通貨ペアとなっています。
この記事では、まずユーロドルの日足を参考に年間の値動きの特徴をご紹介します。その後、ユーロドルを取引するメリットやデメリット、そして取引時の注意点についてご説明します。最後に、ユーロドルを取引するのに特にお勧めな業者を紹介します。
FXのユーロドル(EUR/USD)の特徴
上記はユーロドル(EUR/USD)の日足チャートです『DMM FX』。
ご覧のように、ユーロドルは2018年に入って上昇トレンドを描いています。その背景としては、米ドルの事情というよりはむしろユーロの金融政策の変化にあります。ユーロの金融政策を決定するECBはこれまで量的緩和政策をとってきましたが、最近になってその政策が金融引き締め方向に推移しそうだという話が出ています。
それを受けて、ユーロは上昇し1.05前後から一時1.20を超える水準をつけるまど、1500pips以上が動く大相場となりました。
なお、ユーロドルはいずれも欧米の通貨であるため、円絡みの取引の多い東京時間に動くことはあまりありません。活発に値動きするのは欧州時間とNY時間が絡む時間です。
政界の動きが相場に直結
EU、ヨーロッパといえば2017年前半はフランスの大統領選挙が話題となっていました。特に、マリーヌ・ルペン氏は極右のEU離脱賛成派であり、もしも彼女が大統領に当選した場合には、フランスがEUを離脱するのでは、という不安が市場全体に渦巻いていました。
ただ、ふたを開けてみれば結果は中道派のマクロン氏が大統領に当選し、EU崩壊の危機は後退し、それがユーロ上昇の引き金となりました。
ユーロドル(EUR/USD)取引時の注意点とメリット・デメリット
- ユーロドル(EUR/USD)の特徴
- ✓スプレッド 最狭水準は0.3pips~
- ✓スワップ 売りポジションにプラススワップが付与される
- ✓取引可能なFX会社 「DMM FX」 「FXブロードネット」など
ユーロドルは、世界最大の取引量であるため、流動性が非常に高いことで知られています。それが顕著に表れたのは、2015年1月のスイスショックです。この際、ユーロスイスフラン相場は暴落し、一時レートが付かない状態になった業者もありましたが、ユーロドルの場合はレートが途切れることなく、値動きを続けました。
このほかにも、ユーロドルはトレンドが長期的に継続しやすく、またテクニカル分析も機能しやすい傾向にあります。そのため、初心者でドル円以外を取引したいという方はユーロドルをお勧めします。
ランキング | 通貨ペア | 取引量 | シェア |
---|---|---|---|
1 | ユーロ/米ドル | 1173 | 23.05% |
2 | 米ドル/円 | 902 | 17.72% |
3 | 英ポンド/米ドル | 470 | 9.24% |
4 | 豪ドル/米ドル | 266 | 5.24% |
5 | 米ドル/カナダドル | 218 | 4.29% |
6 | 米ドル/人民元 | 192 | 3.78% |
7 | 米ドル/スイスフラン | 180 | 3.54% |
8 | ユーロ/英ポンド | 100 | 1.96% |
9 | ユーロ/円 | 79 | 1.56% |
10 | 豪ドル/円 | 31 | 0.62% |
11 | カナダドル/円 | 7 | 0.13% |
12 | NZドル/円 | 5 | 0.10% |
13 | トルコリラ/円 | 3 | 0.07% |
14 | 南アランド/円 | 3 | 0.06% |
15 | その他通貨ペア | 1457 | 28.64% |
- メリット
- ✓メジャー通貨のためスプレッドが狭い
- ✓世界最大の流動性を誇るため突発的な値動きが少ない
- デメリット
- ✓目下上昇トレンド中のためスワップ投資は難しい
- ✓東京時間は値動きがほとんどないことが多い
会社 | ユーロ/ドル |
---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.3pips |
GMO外貨 ※原則固定(例外あり) |
0.3pips |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.4pips |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.3pips |
外為オンライン |
1.0pips |
SBI FXトレード |
0.38pips |
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.4pips |
FXプライムbyGMO ※原則固定(例外あり) |
0.6pips |
セントラル短資FX |
0.3pips |
FXブロードネット ※原則固定(例外あり) |
0.3pips |
ユーロドル(EUR/USD)を取引する時の注意点
ユーロドルは、ユーロとドルの為替ですので、ユーロに関する経済指標とドルの関する経済指標の両方に反応します。
とりわけ、注意が必要なのはECBの金融政策発表時です。たとえ市場予想が、ユーロ高を予想していたとしても、必ずしもその通りになるとは限らず、期待外れの内容になることがあるからです。その際には、事前予想にかかわらず動いた方向についていく柔軟性が必要です。
また、ドルに関するニュースで注意が必要なのは、アメリカ雇用統計とFOMCの金融政策発表です。FOMCの場合には、予想と違う結果になることは少ないといえますが、雇用統計は毎回予想と異なる結果になることがほとんどであるため、発表前は短期のポジションは手じまうなどの対処が必要です。
証券アナリスト|山崎隆平
ユーロドルはヨーロッパとNY市場が開いている22時以降の動きに注意
この2つの市場が開いている時間帯は為替取引の中枢といえます。しかも、取引をしている投資家はアメリカとヨーロッパの経済情勢や政治、我々には、なかなか伝わらない些細な材料に至るまでを熟知している方々です。この時間帯で、前日のロンドン市場とNY市場が引けてから公表された材料を大方織り込みます。また、東京市場では織り込んでいない新たな材料も出てきます。特に大きな材料が出た場合は、為替が急激に変動しますので注意が必要です。また、この時間帯に特段材料が出なくても、東京市場での織り込みが不十分であったり、行き過ぎであると判断されれば、思わぬ価格是正をすることもあるので、こちらも注意が必要です。
ユーロドル(EUR/USD)を取引するのにおすすめのFX会社
ユーロドルは、メジャーな通貨ペアであるためほとんどのFX業者で取り扱いがあります。こういったメジャーな通貨ペアの業者を選ぶポイントは、第1にはスプレッドと約定力、第2にはスワップポイントとなります。
証券アナリスト|山崎隆平
FX会社を選ぶ時はスプレッドを必ず確認する
もちろんスプレッドが小さければ小さいほど投資家にとっては負担が減ります。特にデイトレードやスワッピングでの取引をされる方は、一番注意をしなければならないコストであるとも言えます。ただ、FX業者が発表しているスプレッドは、「平常時、特段何もなければ」という条件が付きます。もちろん原則的には公表されているスプレッドで取引ができます。しかし例外的にスプレッドが拡がる場合もあります。スプレッドが拡がる要因はいくつかありますが、その一つにFX業者のカバー先があげられます。特に午前7時台によく取引をされる方はFX業者のカバー先の数やカバー先の金融機関にも注意をする必要があります。
低スプレッドの「DMM FX」がおすすめ
DMM FXは国内トップっクラスの口座開設数を誇るDMM.com証券のDXサービスです。
このDMM FXはドル円でスプレッドが0.3。その他ペアでも比較的安い水準になっています。
今なら口座開設で2万円のキャッシュバックも貰えるので、この機会にご検討ください。
チャート表示がとても見やすく、マニュアルもとても分かりやすく記載されています。ソフトをインストールする必要がないのでどのパソコンからでもログインして取引する事が可能です。
「FXプライムbyGMO」もおすすめ
FXプライムbyGMOの特徴は、高い約定力と充実した情報コンテンツにあります。
FXプライムbyGMOでは約定率の高さを売りにしており、「自分の思った通りのトレードができる」業者であるといえます。
その他、「プライムストラテジー」や「チャートのささやき」などの独自情報コンテンツや、毎週水曜日開催のオンラインセミナーなどが充実しているのが特徴です。特に、オンラインセミナーは常時チャットを開放しており、講師の方との距離が近いという評価を得ており、お勧めです。
プライムナビゲーターというアプリケーションを利用して取引を行います。操作の仕方は分かりやすく、マニュアルを読めばすぐに理解できます。エントリー、決済も多彩な方法が利用できて便利です。
FXプライムbyGMO
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.3銭 | 0.6銭 | 1.1銭 | 0.9銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 20 |
【まとめ】
ユーロドルは、FXを取引するうえでは必ず聞いたことのあるメジャーな通貨ペアです。ただ、その値動きの特徴はドル円とは異なるところがあり、とりわけトレンドフォローにおいてはドル円以上に、素直になる必要があるといえるでしょう。
また、ユーロドルはドル円と比べれば情報量が不足している感があるので、スプレッドや約定力といった基礎条件に加えて、情報コンテンツが充実した業者を選ぶのもお勧めです。
- この記事で紹介したFX会社
- ■DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ■GMOインターネットグループ「FXプライムbyGMO」
証券アナリスト|山崎隆平
最初はドル・円・ユーロなど流通量の多い通貨ペアで取引してみましょう
流通量が多いということは、取引をする上で安定性が高まるメリットがあります。常に多くの金額が取引されていますので、顧客の単発的な大量の売買で大きく値を崩す可能性は低くなります。これは自身が大量の注文を発注しても、大方予想通りの価格で約定ができるメリットにもつながります。また、流通量が多いほど少数の投資家で相場を操縦することも困難になります。ですので、実際の経済状況や経済指標等に沿った動きになりやすいです。さらに、市場の効率性の面から言っても、多くの金額と同時に多数の投資家が参入しています。発表された材料は、割と速くに相場に織り込まれやすくなります。結果、効率的な市場では比較的安定したトレンドが形成されやすくなります。