この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ NZドル米ドルを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ NZドル米ドルの取引に向いてるFX業者は?
日本人にとってオーストラリアと並んで、身近な通貨であるNZドルですが、世界的に見た場合にはNZドル/米ドルの取引のほうが盛んです。NZドルは、豪ドル以上に高金利な通貨ですが、米ドルを組み合わせることによって、日本円との組み合わせであるNZドル円とは異なった値動きになります。
この記事では、まずNZドル/米ドルについてその値動きの概要をご紹介します。その後、NZドル/米ドルを取引するうえでのメリット・デメリット、注意点についてご説明します。最後に、NZドル/米ドルを取引するのに向いているFX業者を紹介します。
FXのNZドル/米ドル(NZD/USD)の特徴
上記はNZドル/米ドル(NZD/USD)の月足チャートです(DMM FXより)。
このチャートを見ていて気付くのは、豪ドル米ドルのチャートとの類似性です。オーストラリアとニュージーランドは地理的にも非常に近くにあるため、経済的にお互いの影響を受け合っているといえるのです。
なお、2017年度の値動きはご覧のように4月ごろから上昇を始め、一時0.76に迫る水準まで迫ったものの反落し、2017年12月現在は0.68ドル近辺の推移となっています。
その背景にあるのは、NZドルと米ドルとの金利差が以前に比べると小さくなってきていることが挙げられるでしょう。NZドルは2015年より利下げを実施しており、未だに利上げプロセスに入れていません。一方でアメリカは着実に利上げを実施しているため、それがNZドルの上値を抑えていると考えられます。
ニュージーランドという国の特色
ニュージーランドといえば、乳製品で有名です。そのため、世界的な乳製品価格の変動には敏感に反応します。
その他、ニュージーランドは時差が少ないため日本人にとっては気軽に行きやすい観光地となっており、毎年多くの日本人がニュージーランドを訪れています。
FXの世界では、ニュージーランドのウェリントン市場が、世界でもっとも早い時間に開く市場として知られています。
NZドル/米ドル(NZD/USD)取引時の注意点とメリット・デメリット
- NZドル/米ドル(NZD/USD)の特徴
- ✓スプレッド :最狭水準は1.6pips(原則固定)~
- ✓スワップ :売りポジションでプラススワップが狙える
- ✓取引可能なFX会社 「DMM FX」 「GMOクリック証券」 「SBI FXトレード」 「FXブロードネット」など
ニュージーランドは、オーストラリアよりもさらに東にあるため、経済指標の発表時刻が午前6時や7時など早い時間であるのが特徴です。
そのため、NZドル/米ドルを取引する場合には、経済指標発表時刻に合わせて生活リズムを調節しておく必要があります。
- メリット
- ✓売りポジションでプラススワップを受け取れる
- ✓経済指標発表前後には、大きな値動きが期待できる
- デメリット
- ✓オーストラリアと比べて情報量が不足しがち
- ✓重要指標発表が早朝に集中している
- ✓買いポジションの場合はマイナススワップが発生
対日本円で見ればNZドルも高金利通貨として知られています。しかし、米ドルも日本円と比べるとさらに高金利通貨ですので、NZドル/米ドルの場合だと売りポジションを持つことでスワップポイントが発生します。
元 証券会社勤務|櫛笥大和
為替差益とのバランスを考えて検討すべき
マイナススワップとなるポジションを持つ際には、得られるであろう為替差益をみてバランスが取れるのであれば検討するべきでしょう。マイナススワップは長期の取引になればなるほど収益を上げるうえで負担になってしまいます。理想としては、短期間で大きな利益を狙える状況でマイナススワップのポジションを持ちたいところですが、なかなかそういったタイミングは訪れません。投資計画の段階でどうしても中長期でポジションを持つことになりそうな時は、相場の動きが思い通りに動かなかった時の損切のタイミングを通常より早く設定するといいでしょう。損失が出ている状態でマイナススワップを支払い続けるのは精神的にかなりつらいです。こうした取引を行う際には基本的に不利であると考える方が慎重な取引につながりやすくなるでしょう。
NZドル/米ドル(NZD/USD)を取引する時の注意点
FXは24時間取引できますが、時間帯によって取引量に大きな差があり、それによって流動性が低下する時間帯があります。とりわけ、NY市場がクローズして東京市場がオープンする前の早朝の時間帯は、スプレッドが不意に拡大したり突発的な値動きが起こったりするなど、警戒が必要です。
上記の通りニュージーランドの重要指標の発表時刻は、この最もマーケットの流動性が低下している時間帯と重なっていることが多いため、トレードする場合には値動きのほか、スプレッドの不意な拡大などにも注意しておく必要があります。
なお、NZドル/米ドルという組み合わせですから、雇用統計やFOMCなどのアメリカの重要指標にも反応しますので、こちらも併せてみておく必要があります。
元 証券会社勤務|櫛笥大和
保有期間の目安を定めて利益が狙えそうなものを
中長期投資を行うのであれば、保有期間の目安から利益を狙える通貨ペアを選択しましょう。中長期投資で最も重視すべきなのは、長期トレンドに乗る形で取引を行うことです。長期トレンドに乗ることに成功すれば、非常に大きな利益を得ることができます。テクニカル分析をしっかり行い、強い長期トレンドが出ている通貨ペアを狙いましょう。また、スワップポイントを得られる通貨ペアを取引することも検討するべきです。スワップポイントが積み重なることで、損益分岐点は時間の経過とともに有利になっていきます。為替差益が少ない取引でも大きな利益を狙える可能性があるので、スワップポイントの高い通貨ペアも検討してみると良いでしょう。
NZドル/米ドル(NZD/USD)を取引するのにおすすめのFX会社
✓どこのFX会社を使えばいいの?
NZドル/米ドルは、豪ドル米ドルと比較した場合には、マイナー通貨に分類されるため業者によっては取り扱いがないところもあるので、その点にまず気を付けましょう。
また、マイナー通貨は業者によってスプレッドの差が大きいので、メジャー通貨以上に業者を吟味することが重要です。
総合力の高い「GMOクリック証券」がおすすめ
「GMOクリック証券」は、取り扱い通貨ペアについて業界最狭水準のスプレッドを提供しており、NZドル/米ドルのスプレッドも1.6PIPS(原則固定)とマイナー通貨としてはかなり狭い水準になっています。
また、GMOクリック証券は約定力が高いのも特徴であり、特に同社提供のツールである「スピード注文」を使用した際には非常に軽快に注文することができます。
その他、GMOクリック証券はFXのほか、バイナリーオプションも取り扱っており、こちらはオプション1枚当たり500円前後から取引できるなど、少額で取引したい人にとってもお勧めの業者となっています。
私はトレンドを重視したスイングトレードを行いますので、早いばあいは数時間以内に決済してしまいます。そのため、為替レートの値動きのトレンドを把握しやすいチャートは、使いやすいと感じています。移動平均線とローソク足がとても見やすいです。
GMOクリック証券
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 20 |
「SBIFXトレード」もおすすめ
「SBI FXトレード」は、基準スプレッドが狭いこともさることながら、そのスプレッドが不意に拡大することが極めて少ない、優秀な業者です。
SBIFXトレードのNZドル/米ドルの基準スプレッドは1万通貨までなら1.6pips原則固定、100万通貨までなら2.2pips原則固定となっています。また、スワップポイントは2019年3月13日付与分で売りスワップが1万通貨当たり11円となっています。
その他、SBIFXトレードの最大の特徴は、ロスカット時など緊急時の対応が顧客の安心・安全を第一に考えてのものであることです。例えば、ロスカット時はロスカット手数料が無料であることに加え、取引量に拘わらず常に最狭スプレッドで執行するなどの対応を実施しています。
スマートフォン版は、新しくなり、画面がとても見やすくなった。横画面にすると、取引画面とチャートが見やすく表示されるのでとても高評価できる。全体的にどこになにがあるかわかりやすい。
【まとめ】
NZD/USDは、ほかの一般的なドルストレートの通貨ペアと比較して日中もよく動きます。
それだけに、午前中トレードすることが多い方にとって、NZドル/米ドルにトレンドが出ている場合には、乗ってみる価値があるでしょう。
上記の通り、マイナー通貨の一種なので業者によっては取り使っていないこともあるため、スプレッドや取引手数料といった取引環境が充実していることに加え、取り扱い通貨ペアが豊富な業者を選ぶ必要があるといえます。
- この記事で紹介したFXサービス
- ●DMM.com証券「DMM FX」
- ●GMOインターネットグループ「GMOクリック証券」
- ●SBIグループ「SBI FXトレード」
- ●株式会社FXブロードネット「FXブロードネット」
元 証券会社勤務|櫛笥大和
ウェリントン市場が空く日本時間の早朝5時頃に動く
NZドルは、ウェリントン市場が開く日本時間の午前5時から動き始めます。ニュージーランドと日本の時差は4時間であり、ウェリントン市場は世界で一番早く市場です。ニューヨーク市場が終わりかけるタイミングであり、ヨーロッパ市場や東京市場も終わっている状態なので、一日の中で一番取引数の少ない時間帯で値動きに乏しいのが特徴です。
NZドルが良く動くようになるのはオーストラリアのシドニー市場が開いてからです。NZドルは豪ドルとの取引が盛んに行われているので、NZドルを取引するならこの通貨ペアは欠かさず確認するようにしましょう。