この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 豪ドル/NZドルを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ 豪ドル/NZドルの取引に向いてるFX業者は?
豪ドル/NZドルというと、あまりなじみのない通貨ペアかもしれませんが、豪ドルとNZドルそれぞれは日本人にも人気の通貨であり、これら2つを組み合わせた通貨ペアとなります。いずれも高金利通貨同士の組み合わせであり、独特の値動きをすることが特徴です。
この記事では、まず豪ドル/NZドルの値動きの特徴を簡単にご説明します。そして、豪ドル/NZドルを取引するメリット・デメリット、注意点についてご紹介した後、豪ドル/NZドルを取引するうえで特にお勧めの業者を紹介します。
FXの豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の特徴
上記は豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の月足チャートです。『ヒロセ通商LION FX』より。
2018年時点では、豪ドルNZドルはだいたい1.10付近で推移していて、豪ドルのほうがNZドルよりも若干強い状態が続いています。対日本円で見た場合は、豪ドル円は75円~77円、NZドル円は71円~72円という水準です(2019年5月)。
長らくレンジ相場が続いている
実は、2015年には豪ドル/NZドルが大きく下落した時があり、この際には1.00、つまり史上初のパリティになるのではないかという見方がありました。しかし、実際にはパリティ直前で豪ドル/NZドルは急反発し、現在もパリティよりも上の水準で推移しています。
2017年は、夏頃より上昇相場となり1.04近辺から1.29あたりまで上昇する場面がありました。それ以降は2019年に入ってからも、若干上昇の勢いが緩み1.10近辺でのレンジ相場となっています。
日中の値動きとしては、オセアニア通貨ということもあり東京時間も比較的動きます。とりわけ、午前中は両国の経済指標が発表されることもあり要注目となっています。
日本人にも馴染みの深い両国
オセアニアは日本と時差が少ないこともあり、多くの日本人観光客がオーストラリアやニュージーランドに訪れています。オーストラリアといえば資源国としても有名で、資源価格にも敏感に反応します。また、ニュージーランドは乳製品価格の影響を受けるので、こちらも注目しておくとよいでしょう。
ちなみに、FXの世界では豪ドルNZドルのことを「オージーキウイ」と呼ぶ場合もあります。オージーはオーストラリアのこと、キウイはニュージーランドのことです。豪ドル円のことを「オージー円」、NZドル円のことを「キウイ円」と呼んだりもします。
元 証券会社勤務|當眞嗣也
オセアニア市場は早朝に動き出して午後は緩やか
オセアニア市場は、世界の市場の中でも最初に開く市場です。時期によって異なりますが、ウェリントン市場が日本時間の4時頃に開き、シドニー市場が8時頃開きます。そのため、朝の取引は活発になりますが、午後からは緩やかになります。オセアニア市場は、1日の起点となる市場のため、月曜日の始値が前週の金曜日の終値より大きく開いていることが多いです。
したがって、ポジションを持ったまま週を跨ぐと、大きく損をする可能性があります。オセアニア市場を利用する場合は、なるべくポジションを持ったまま週を越さないようにしましょう。
隣国同士で相関性は強い
どちらも資源国として有名なオーストラリアとニュージーランド。その2つは相関関係が強いと言われています。
資源国というだけでなく、隣国であるため地政学的な面でも似通っているとも言えるでしょう。
加えて、主要貿易国が同じという点にも注目です。どちらも、貿易の20%以上が中国なので、中国の経済が大きく影響を受けるといっても良いでしょう。
出典: 東海東京証券公式ページー資源国とはー
資源国とは、様々な貴重な資源を産出する国々の総称を表しています。そうした資源の中には、金や銀、プラチナなどの貴重な鉱物資源や、石油、石炭、天然ガスといったエネルギー資源、食料資源などが含まれます。そうした国々の通貨は、商品市況に影響を受けやすく、インフレの際に買われる傾向があります。主に、オーストラリアや、ニュージーランド、カナダや南アフリカ、ノルウェーやアメリカなどが資源国として注目されています。
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)取引時の注意点とメリット・デメリット
- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)の特徴
- ✓スプレッド 最狭水準は2.8pips~
- ✓スワップ 金利差が小さいのでロング・ショート共に期待できない
- ✓取引可能なFX会社 「外為オンライン」 「SBI FXトレード」 「ヒロセ通商 LION FX」など
豪ドル/NZドルの最大の特徴は、いずれも利回りが期待できるが先の予測が非常に困難なリスク資産であることです。
リスクオンの際には、リスク資産が買われ、リスクオフの場合にはリスク資産が売られますが、豪ドル/NZドルの場合、似た状況で売られたり買われたりするため、世界的に円高が進行したりする場面でも、値動きが安定している場合が多いです。これは、メリットでもありデメリットであるともいえるでしょう。
- メリット
- 円やドル、ユーロを含まないためリスクオン・リスクオフの影響を受けにくい
- 両方とも高金利通貨のためレンジ取引になりやすい
- デメリット
- 似通った通貨であるため、大きな値動きは期待しにくい
- スワップがほとんどないため、値動きと合わせて長期投資には向いていない
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)を取引する時の注意点
豪ドル/NZドルを取引する場合には、両国の金融政策について注意しておくことが必要になります。
現在は、両国とも利下げを終え、利上げのタイミングをうかがっている状況ですが、どちらが先に利上げプロセスに入るのかに着目してニュースを見るとよいでしょう。
その他、オセアニア関連で注意しておくべきことは、両国の中央銀行が為替レートに対して敏感であることです。とりわけ、各期の政策金利発表の際には、政策金利のほかに現在の為替レートに対する声明が発表されることが多いです。一般的に、為替レートというと対ドルでのものに関して言及されるのですが、その余波が豪ドル/NZドルにもくる場合があるので警戒を要します。
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)を取引するのにおすすめのFX会社
豪ドル/NZドルをするならどこのFX会社がいい?
以下では、豪ドル/NZドルを取引できる業者の中で特にお勧めだといえる業者をご紹介します。マイナー通貨なので取り扱い業者にも限りがありますが、その中でもできるだけスプレッドなどの条件の良い業者をご紹介します。
中長期取引なら「SBIFXトレード」がおすすめ
「SBI FXトレード」は、充実した取引条件に加え、情報コンテンツや取引ツールも使いやすい業者となっています。
豪ドル/NZドルのスプレッドは、1万通貨までとロスカット時には2.8pipsであり、また100万通貨までは4.1pipsとなっています。
さらに、SBIFXはスワップポイントにも力を入れています。上記のように、豪ドル/NZドルのプラススワップはほとんどありません。しかし、SBIFXならば、売りのマイナススワップも1万通貨当たり約9円と売りも買いも長期的に持ちやすくなっています(2018年8月時点)。
取引画面は初心者向けですが、他の会社と比べても有利なスプレッドを提供していますし、今までに約定エラーの経験もありません。また、マーケット情報が豊富なので満足しています。
元 証券会社勤務|當眞嗣也
中長期トレーダーはスワップで比較しよう
オセアニア通貨で取引する場合のFX会社選びは、トレーダーの運用方法によって変わります。中長期で運用する場合は、スワップポイントで利益を狙うことが多くなるでしょうから、各FX会社のスワップポイントを比較して選ぶのがおすすめです。FX会社はそれぞれ通貨ごとのスワップポイントを掲載していますので、オセアニア通貨で取引する場合は、事前に確認しておきましょう。
注意点としては、スワップポイントは年間通して安定してもらえる会社を選びましょう。スワップポイントは日々変動するため、1日にもらえるスワップポイントよりも、安定してもらえる方が重要だからです。
短期トレーダーには「JFX」もおすすめ
「JFX」は、スプレッドの狭さと約定力に定評のあるFX業者です。JFXの豪ドル/NZドルのスプレッドは2.8pipsと業界最狭水準となっています。(2019年5月時点)。
そして、スキャルピングを行う際に重要な約定力についてですが、JFXは公式にスキャルピングOKを宣言しているほか、約定率は99.9%であり、約定スピードは最速0.001秒、平均0.004秒となっています。
キャンペーン充実
また、キャンペーンが非常に充実していることも特徴的です。新規口座開設キャンペーンはもちろん、取引高に応じてキャッシュバックや食品のプレゼントを行っています。
その他情報コンテンツの配信も積極的に行っており、「小林芳彦のマーケットナビ」や「芳彦の部屋」などは、利用者の方から高い人気を得ています。facebookやTwitterでも情報配信をおこなっている、非常に利用者目線に立っているFX会社と言えます。
代表の小林芳彦さんがたくさんの情報をくれるので、いつも助かっています。Twitterやfacebookでも積極的に情報配信をしてくれるうえ、スプレッドも狭いので、非常に満足度の高いFX会社だと思っています
JFX MATRIX TRADER
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 24 |
自動売買を回すなら「インヴァスト証券」
豪ドルNZドルで自動売買ツールを回すなら、「インヴァスト証券」のトライオートFXは欠かせません。
難しい初期設定はなしで、取引通貨量を指定するだけで、上下変動するごとに自動売買を繰り返してくれる便利なシステムです。その中でも、豪ドルNZドルは非常にパフォーマンスの良い通貨ペアとして紹介されています。
以下で実際に50万円の資金でトライオートFXの運用実績を公開していますので、参考にしてみてください。
【まとめ】豪ドル/NZドルのレン時相場を活かした取引を
豪ドル/NZドルはマイナー通貨ペアですが、日本円やドル、ユーロを含まないことによって独特の値動きになることが多いため、メジャー通貨のリスクヘッジとしても機能しやすくなっています。
ドル円やユーロドルなどでテクニカル分析を一通り学んだ方ならば、豪ドル/NZドルの取引で利益を上げることは十分に可能だといえます。
豪ドル/NZドルを取引できる業者を選ぶ際には、まずはスプレッドに着目し、その後マイナススワップも含めた、スワップポイントに着目するとよいでしょう。
- この記事で紹介したFX会社
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
- ■JFX株式会社「JFX MATRIX TRADER」
- ■インヴァスト証券「トライオートFX」
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元 証券会社勤務|當眞嗣也
クロス円ならスワップ狙いも可能
豪ドルもNZドルも高金利の通貨です。円との金利差があるため、クロス円なら高スワップを狙うことも可能です。豪ドルやNZドルを買って保有し円との金利差で利益を上げていくことになります。また、豪ドルやNZドルは、通貨の変動幅も大きいため、利益が出しやすい通貨でもあります。
しかし、高レバレッジで取引するとリスクも高くなるため注意が必要です。なので、おすすめとしては低レバレッジで長期保有するスワップ狙いが一番リスクが低く、安心して運用できるでしょう。ただし、ポジションを持ったまま、週をまたぐ際は為替差損に気をつけてください。