この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 米ドル/カナダドルを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ カナダドル取引をする時のFX会社はどこがいい?
FXでは、ドル円やカナダドル円のほかにも様々な通貨ペアを取引することができます。この記事でご紹介する米ドル/カナダドルもその一つです。ドルストレートなので、世界的には知名度の高い通貨ペアだといえます。
この記事では、まず米ドル/カナダドルも値動きの概要についてご説明します。その後、この通貨ペアを取引するメリットやデメリット、注意点についてご紹介します。最後に、米ドル/カナダドルを取引するのに向いているFX業者をご案内します。
FXの米ドル/カナダドル(USD/CAD)の特徴
上記は米ドル/カナダドル(USD/CAD)の月足チャートです(DMM FXより)。
ちなみに、ドルストレートの通貨ペアとしては珍しく米ドルが左側であり、カナダドルが右側の配置となっています。つまり、チャート上で上昇した場合にはドル高カナダドル安、下落した場合にはドル安カナダドル高となっているので注意が必要です。
2014~2015年にかけて大きく上昇した後は少しだけ反転し、2019年時点では1.30~1.45付近を推移しています。
ちなみに日中の値動きですが、両方とも北米の通貨だということもあり、日本円中心の取引が多い東京時間には目立った値動きはあまりありません。本格的に動くのは欧州時間やNY時間以後ということになります。
アメリカとカナダの関係性
地理的にカナダとアメリカは隣接しています。それだけにカナダドルと米ドルのやり取りは多くなっています。
また、カナダといえば豪ドルと並ぶ資源国通貨であり、原油などの資源価格の影響を強く受けるため注意が必要です。
出典: 東海東京証券公式ページー資源国とはー
資源国とは、様々な貴重な資源を産出する国々の総称を表しています。そうした資源の中には、金や銀、プラチナなどの貴重な鉱物資源や、石油、石炭、天然ガスといったエネルギー資源、食料資源などが含まれます。そうした国々の通貨は、商品市況に影響を受けやすく、インフレの際に買われる傾向があります。主に、オーストラリアや、ニュージーランド、カナダや南アフリカ、ノルウェーやアメリカなどが資源国として注目されています。
元 証券会社勤務|櫛笥大和
リスクオンの時に買われやすい
資源国通貨は、投資家がリスクをとるリスクオンの時に買われやすくなります。そもそもの資源国通貨における資源とは、石油や天然ガスなどのエネルギー資源や金・プラチナ・レアアースなどの鉱物資源などのことです。
資源国は資源の需要が高いほど資源価格が高騰し、貿易で利益を得ることができます。資源の需要が高まる時とは、先進国が好景気で工業製品の生産が盛んになる時です。工業製品の生産にはエネルギー資源や鉱物資源が必要不可欠です。つまり、先進国が好景気であれば資源がよく売れて価格も高騰するため、資源国が利益を上げ、資源国通貨が買われるということです。もちろん先進国が不景気になれば逆の動きになるため、資源国通貨を扱う時には先進国の景気動向にも注意が必要です。
米ドル/カナダドル(USD/CAD)取引時の注意点とメリット・デメリット
- 米ドル/カナダドル(USD/CAD)の特徴
- ✓スプレッド 最狭水準は1.8pips~
- ✓スワップ 金利差が小さいのでロング・ショート共に期待できない
- ✓取引可能なFX会社 「DMM FX(PR)」や「ヒロセ通商 LION FX」など
FXの世界では、どの通貨がどの時間に活発に取引されるかは、だいたい決まっています。一般的にその国が日中の時間帯に、その国の通貨は活発に取引されます。
米ドル/カナダドルの場合には、両方とも北米の国ですから日本時間の夜中の時間帯が活発な値動きになる時間帯だといえます。
そのため、米ドル/カナダドルを取引する場合には、夜間の取引がメインとなるので生活リズムを調節しておく必要があります。
- メリット
- ✓両方とも北米の通貨であるため特にNY時間に活発に値動きしやすい
- ✓金利差がないため、マイナススワップを気にせず長期取引ができる
- デメリット
- ✓スワップポイントがほとんど期待できないため、スワップ投資には向かない
- ✓東京時間には値動きが少ないため、この時間の取引には向かない
米ドル/カナダドル(USD/CAD)を取引する時の注意点
米ドル/カナダドルを取引する場合に注意は必要なのは、両国の金融政策の発表と雇用統計の発表です。特に、雇用統計は両国の時間軸が被っていることもあり、同日の同時刻に発表されます。
したがって、雇用統計発表時刻は結果次第でほかの通貨ペアよりも大きな値動きになることが予想され、発表前後のポジション管理には十分気を付ける必要があります。
また、時間軸について言えば日本時間とちょうど真反対の国であるため、雇用統計をはじめ、重要指標の発表や深夜にあることが普通です。そのため、深夜まで起きていられないという事態も想定し、その場合にはストップロスを入れておいたり、ポジション量を減らすなどしてリスクに対処しなくてはなりません。
米ドル/カナダドル(USD/CAD)を取引するのにおすすめのFX会社
✓米ドル/カナダドルをやるならどこのFX会社?
米ドル/カナダドルはどちらかというとマイナー通貨に分類されるため、日本のFX業者では取り扱いがないところもあります。また、マイナー通貨の特徴としてスプレッドが業者によって大きく違うことがあるため、注意して業者を選ぶ必要があります。
総合力の高い「DMMFX」がおすすめ
「DMM FX(PR)」は、ファイナンス・マグネイト社の調べによると2019年1月時点で国内口座数は第1位であり、FX取引業者の中では大手といえる業者となります。
その理由は、取り扱い通貨ペアの豊富さに加え、基準スプレッドがいずれも業界最狭水準であることなどが挙げられます。例えば、2019年時点で米ドル/カナダドルのスプレッドは1.8pipsとなっており、提示率も99.59%以上と非常に取引しやすい環境であることが分かります。
他の通貨ペアのスプレッドも狭い
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 | 0.4pips |
もちろん、ドル円などのメジャーな通貨ペアのスプレッドも狭いため、FXで基本的な通貨ペアをトレードしようと思うならば、DMMFXの口座はかなり便利だといえます。
ほかの口座開設もしてますが一番チャートが見やすいのですごく気に入ってます。あまり知識が豊富ではないのでいろんな線が多すぎると見るところがわからなくなるので見やすさはとても感じます。デモトレードとやり方が同じなので最初から失敗せずに済みました。
短期トレーダーには「ヒロセ通商LIONFX」
「ヒロセ通商 LION FX」は、取り扱い通貨ペア数が50種類と業界最高水準であるほか、スプレッドの縮小にも力を入れており、マイナー通貨ペアであっても良好な取引環境でトレードを行うことができるようになっています。例えば、米ドル/カナダドルのスプレッドは業界最狭水準の1.8pipsとなっています。
このほか、ヒロセ通商LIONFXの強みは高い約定力と安定したシステム環境にあります。約定力について言えば、成り行き約定率は99.9%であり、約定スピードは最速0.001秒、平均0.004秒とスリッページが極めて発生しづらい環境になっています。
米ドル/カナダドルは確かにスプレッドは広いのですが、雇用統計発表時などには激しく値動きをすることが多いため、スキャルピングに向いている通貨ペアだとも言えます。その点、ヒロセ通商LIONFXでは上記のようにスキャルピングが行いやすい環境だといえるでしょう。
豊富なキャンペーンも魅力
ヒロセ通商といえば、何と言っても豊富なキャンペーン開催が魅力です。現金最大50,000円キャッシュバック、他社からの乗り換えキャンペーン、魅力的な食品プレゼントなど、嬉しいサービスがたくさんあります。詳しくは「ヒロセ通商 キャンペーン」をご確認ください。
スプレッドが他のところと比べるとそれほど狭くないので途中でほかのところに変えてしまいました。ただ、チャートの見やすさはかなりあったと思います。あとはよくあるキャンペーンでいろんなものをいただいてました。
ヒロセ通商 LION FX
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 54 |
【まとめ】
米ドル/カナダドルは、ドルストレートの中でも2つの通貨の時間軸が重なっている珍しい通貨ペアです。
金利差が小さいためスワップ投資には現状向きませんが、雇用統計発表や政策金利発表により大きく動くことが期待できるため、為替差益を狙いやすい通貨ペアだといえます。
業者選びの際には、まず取り扱いがあるのかということをチェックしたうえで、取引環境が充実しているかどうかを重視して選びましょう。
- この記事で紹介したFXサービス
- ●DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ●ヒロセ通商「LION FX」
元 証券会社勤務|櫛笥大和
最初はドル・円・ユーロなど流通量の多い通貨ペアで
FXを始めたばかりの時は、ドル・円・ユーロなど流通量の多い通貨ペアで取引すると良いでしょう。理由は大きく2つあります。1つ目は、流通量の多い通貨はメジャー通貨と呼ばれ、日本のFX投資家の間でも人気がありスプレッドが非常に狭いのでコストが安いです。また、1日を通して活発に取引が行われているため値が動きやすいです。2つ目の理由は、取引量が多いためにチャートが機能しやすいからです。チャートが機能しやすいということは、それだけテクニカル分析が有効であるということなので、テクニカル分析を学ぶためにもうってつけです。初心者である内は流通量の多い通貨ペアで取引することが上達への近道といえます。
元 証券会社勤務|櫛笥大和
NY市場のオープン時間以降によく動く
カナダドルはNY市場のオープン時間以降に動きが活発になります。カナダとアメリカは同じ北アメリカ大陸にある国であり、時差が大して変わらないためです。注意が必要なのは、NY市場のオープン時間は日本時間で午後11時30分であるということです。日本時間で深夜の時間に動くためにまともに取引しようと思うと朝方まで起きていなくてはいけません。
アメリカドルの場合は基軸通貨なので1日中取引があり、1日を通して動きがありますが、カナダドルはNY市場が始まらないとなかなか大きな動きになりません。カナダドルを取引したいのであればNY市場が開いた後に、できればその時間に取引の多いアメリカドルを相手に取引するのが良いでしょう。