この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 米ドル/スイスフランを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ 米ドル/スイスフランの取引に向いてるFX業者は?
米ドルとスイスフランの為替である米ドル/スイスフランは、基軸通貨と安全通貨の組み合わせとして、ドル円と似たようなものとなっています。FX業者の中には、米ドルとスイスフランを別々ではなく、こうしてまとめて取引できる業者も存在します。
この記事ではまず、米ドル/スイスフランの月足チャートを参考に値動きの特徴をご紹介します。その後、米ドル/スイスフランを取引するメリットやデメリットについてご案内し、最後に米ドル/スイスフランを取引するのに向いているFX業者を紹介します。
FXの米ドル/スイスフラン(USD/CHF)の特徴
画像引用:USD/CHFチャート(DMM FX)
2015年に長い下ヒゲが出ている部分がいわゆる「スイスショック」です。それ以降は比較的安定的に推移している、いわゆるレンジ相場が続いています。
また、レートを見てみると1.00いわゆる「パリティ」に近い水準で推移していることも分かります。ただ、チャートを見る限りでは、明確にパリティより上に行くことができず、パリティ前後で押し戻されているという印象です。
動きが出るのは日本時間の夕方以降
なお、上記で「ドル円に似ている」と書きましたが、日中の値動きはドル円と異なり、東京時間に大きく動くことは稀です。東京時間夕方の欧州時間以降に目立った値動きが発生する場合があるので、注意してみておきましょう。
スイスフランは安全通貨と言われている
スイスといえば、アルプス山脈やそれに関連した作品である「アルプスの少女ハイジ」でも有名です。
永世中立国であるスイスは、ヨーロッパ域内では安全な国として認識されており、スイスの通貨であるスイスフランは、FXの世界では安全通貨として認知されています。
元 銀行員|手塚大輔
スイスフランは日本円と並んで安全通貨とされている
スイスフランは通貨の中でも安全通貨とされています。それほど激しい乱高下は起こらず、価格は安定しているため、短期間で多くの利益を狙うことには向いていない通貨です。日本円と同じような位置付けです。
中長期で保有してスワップポイント狙いで保有するのがよいでしょう。ただし、安全通貨といってもスイスショックのような事例もあります。長期保有の場合には、強制ロスカットにならないことが重要ですので、十分な証拠金を用意して、常に高い証拠金維持率をキープして100%を切らないように十分に注意してください。
米ドル/スイスフラン(USD/CHF)取引時の注意点とメリット・デメリット
- 米ドル/スイスフラン(USD/CHF)の特徴
スワップポイントは2国間の金利差に基づいて計算されます。米ドル/スイスフランは、ほかの通貨ペアと比較しても金利差が極めて大きい通貨ペアであるといえます。
国 | 政策金利 |
---|---|
米国 | 5.25 ~ 5.50% |
スイス | 1.25% |
現時点での米国とスイスの金利差は上記のようになっています。かなりの金利差があることがお解りいただけるかと思います。米ドルの方が高金利という事です。
そのため、スワップポイントを狙ってドル買いスイスフラン売りをしてポジションを長期保有するのも有効な投資戦略といえるでしょう。
- メリット
- ✓ドル円以上に金利差が大きいためスワップ投資に向いている
- ✓基軸通貨&安全通貨という組み合わせのためトレンドが出やすい
- デメリット
- ✓売りから入った場合には、マイナススワップの負担が大きい
- ✓過去にスイスフランでは、スイスショックが起こったことがある
元 銀行員|手塚大輔
ここ数年は米国の利上げにより金利差が大きくなっている
米ドル/スイスフランの特徴としては、金利差が大きいという点にあります。スイスは日本と同じく金融緩和中です。2019年時点の政策金利はマイナス金利の−1.25%です。一方、アメリカはここ最近の政策金利の引き上げの影響で、2%台後半まで引き上げています。金利を引き下げているスイスと、金利を引き上げているアメリカで金利差がここ数年で広がっています。そのため、米ドル/スイスフランでは、金利差から生じるスワップポイントも大きくなるということです。米ドル/スイスフランでは中長期の投資でスワップポイント狙いの投資が適しているでしょう。
米ドル/スイスフラン(USD/CHF)を取引する時の注意点
スイスフランを語るうえで欠かすことができないのは、2015年1月に起こったいわゆる「スイスショック」です。
この際、スイス国立銀行は今まで設定していた1ユーロ1.2スイスフラン以上を保つとしていた為替政策を突如撤廃し、それによってスイスフランは対ユーロで40%以上も暴騰しました。この余波は、スイスフラン円やもちろん米ドル/スイスフランにも及び、月足で見ても数千pips単位の下ヒゲとなっており、当時のショックのすさまじさが今も残っています。
このように、スイス国立銀行は過去に大事件を引き起こした前科があるため、スイスフラン関係の取引をする場合には、その情報に十分に気を付ける必要があります。
米ドル/スイスフラン(USD/CHF)を取引するのにおすすめのFX会社
✓米ドル/スイスフランを取引するならどこのFX会社がいいの?
ドルストレートの中での、米ドル/スイスフランの知名度は「並み」程度です。そのため、取り扱いのある業者もありますが、取り扱いのない業者もあるため、取引する場合にはよく確認しておく必要があります。
総合力の高い「外為どっとコム」がおすすめ
通貨ペア | スプレッド※原則固定(例外あり) |
---|---|
米ドル/スイスフラン | 1.6pips |
情報更新日: 2021年08月24日
初心者向けのFX会社として知られる「外為どっとコム」は、米ドル/スイスフランだけでなく多くの通貨ペアが「業界最狭水準」になっています。コスト面を意識するなら、覚えておきたいFX会社の1つです。
また、みんかぶ調べ2022年FX会社比較部門別ランキング「総合」部門で1位になっています。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|---|
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 | 0.4pips |
また、外為どっとコムといえばニュースコンテンツや、独自の情報コンテンツの発信もしており、こちらも高い評価を得ています。例えば、経済指標に関する情報はもちろん、その日のテクニカル分析や、週間・月間見通しなどプロの意見が豊富に配信されています。
その他、初心者向けのセミナーから中上級者のニーズに応えるセミナーまで豊富に開催しており、スキルアップを目指すトレーダーからも人気の業者といえます。
最初から使っているので馴れもありますが、とても使いやすいチャートやツールも見やすいのとアプリも使いやすいそれと、情報量が多く、また、オペレーターが親切で丁寧に対応してくれて初心者にも有難い。
※ロシアルーブル/円のみ10,000通貨
バランス重視の「GMOクリック証券」
通貨ペア | スプレッド(原則固定) |
---|---|
米ドル/スイスフラン | 1.6pips |
FX取引高世界トップクラスで知られる「GMOクリック証券」でも、米ドル/スイスフランの取引は可能です。
ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨はもちろん、ユーロポンドやユーロフランなどのややマイナーな通貨ペアのスプレッドも全体的に狭く、スキャルピングやデイトレード、スイングトレードを行う人にとっ快適な取引環境<となっています。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 | 0.9銭 | 0.3pips |
その他、GMOクリック証券はFXサービスのほか、外為オプションというバイナリーオプションサービスも提供しています。また、株式取引や投資信託も売買できるなど、様々な投資を行える業者となっているため、FX以外に興味のある方にとっても十分ニーズに応える業者といえるでしょう。
新規FX口座開設時には、最大300,000円のキャッシュバックを受ける事もできます。
自宅にいてもスマホで取引をすることがあるが、使いやすい。文字サイズが大きくて、必要最小限の情報のみを掲載しているからシンプルな画面構成となっている。そして発注方法も簡潔となっている。
GMOクリック証券
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 20 |
※スプレッドは原則固定(例外あり)です
【まとめ】米ドル/スイスフランの取引について
米ドル/スイスフランは、ヨーロッパ型のドル円という位置づけになります。2017年12月現在利上げプロセスを行っている米ドルと、スイスフランの相性はよく長期的なスワップ投資を行って利益を上げることも十分に可能です。
ただし、スイスフラン絡みの通貨ペアであるため情報収集はしっかりと行ってください。
そのためには、スプレッドなど取引環境のほかにニュースが充実している業者を選ぶ必要があります。
- この記事で紹介したFXサービス
- ■株式会社外為どっとコム「外為どっとコム」
- ■GMOインターネットグループ「GMOクリック証券」
元 銀行員|手塚大輔
パリティとは通貨の価値が同等である状態のこと
FXにおいてパリティとは、通過の価値が同等である状態のことです。FXでは為替のレートが1の時にパリティとなります。つまり、1ドルで1ユーロを買える状態がパリティになります。円の場合には、1ドル=100円の状態がパリティです。また、為替レート1を基準にした場合、1を上回ればパリティ超え、1を下回ればパリティ割れと言います。パリティは心理的影響や、決済の際に指標になることが多いことから、為替の変動に影響を及ぼす指標です。それほど気にする必要はないかもしれませんが、少なからず為替相場に影響を及ぼすものですので覚えておいて損はないでしょう。