この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 投資におけるリスクオン・リスクオフって?
- ✔ それぞれ実際にどんな値動きになるの?
- ✔ それを利用して勝つための方法は?
FXをしていると、リスクオンやリスクオフという言葉は何度も耳にします。ただ、初心者の方にとってリスクオンやリスクオフという言葉は意味があいまいなだけではなく、それをどう活用したらよいのかということも難しいかもしれません。
そこでこの記事では、リスクオンやリスクオフという言葉の意味をご説明し、それによってどのような値動きになったのかという過去の値動きもご紹介します。
安定して利益をあげたいという人は、ぜひ覚えておいてください。
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リスクオンとリスクオフ~基礎編~
リスクオンやリスクオフという言葉の意味や、基本的な考え方についてご紹介します。ニュースなどでも頻繁に使われる言葉なので、まずは基礎知識を頭に入れておきましょう。
リスクオンとは
為替相場をはじめとした金融市場は、常に「リスク」に敏感です。リスクという言葉も詰めていくと難しい言葉ですが、簡単に言うと「今投資をしたいか、したくないか、ということを決めるバロメーター」のことです。つまり、リスクオンというのは「現在安心して投資をできる状況」のことを言います。
リスクオンの状態では、投資に向いている資産が買われて、資金調達に向いている資産や価値の保存に向いている資産が売られます。前者はリスク資産、後者は安全資産と呼ばれることもあります。
高金利通貨・新興国通貨が買われやすい
リスク資産の代表格は、高金利通貨や新興国通貨です。また、為替以外でいえば株式もリスク資産に入ります。一方で、安全資産の代表格は私達が一番良く知っている「日本円」です。
よくニュースなどで、「リスクオンで安全資産といわれる日本円が売られて円安になった」などということを耳にした方がいらっしゃるかもしれませんが、日本円は金利が低く資金調達に向いていることに加えて、日本が世界的に安全な国だといわれているため、リスクオンにおいて日本円は最も売られる通貨の一つとなっています。
リスクオフとは
リスクオフはリスクオンの反対です。つまり、「今は投資をしたくない」と考えたくなるような状況のことを言います。
具体的には、世界的に金融不安が拡がったり、戦争や政変などが起こり、世界的な経済の見通しが不安定になった場合に、リスクオフが起こります。
買われるのは日本円やスイスフランなど
リスクオフの際には新興国通貨や高金利通貨が売られ、安全通貨と言われる日本円やスイスフランが買われる傾向にあります。
よく「有事の円買い」といわれますが、まさに日本円は上記の理由で安全資産だと世界からみなされており、世界的に何かショックや事件が起こるとほぼ例外なく円高になります。
リスクオフの場合には「発生元」にも着目しよう
一口に「リスクオフ」といっても、その原因がどこで発生したかによって売られる通貨が異なります。
例えば、アメリカ発のショックである場合には米ドルが一番売られますし、欧州発のショックの場合にはユーロが売られます。このように、「どこで何が起こっているのか」ということを考えるのも、世界的なリスクの偏在をとらえてトレードするうえでは重要な要素となります。
ただ、日本円の場合にはやや例外で、東日本大震災のように日本で何か起こった場合であっても、円高になったことが過去に複数あります。
リスクオンとリスクオフ~実戦編~
以下では、リスクオンやリスクオフの具体例についてチャートを見ながらご説明します。
リスクオンとリスクオフについて理解できたら、それを取引にどう活かして利益を狙っていくのかを考えなければなりません。
リスクオンの例~トランプ相場~
上記のチャートは、2016年後半のドル円のチャート(「DMM FX」より)です。
ご覧のように、11月初旬には100円台前半を付けていたドル円は、年末には118円台まで上昇しています。この相場は、のちに「トランプ相場」と呼ばれる大相場となりました。
トランプ相場で特筆すべきなのは、当初はトランプ大統領が当選した場合にはリスクオフとなり、世界的に株安円高が進むだろうといわれていたにもかかわらず、実際にはその反対に大幅な株高と円安が起こりました。
その理由はいろいろと考えられますが、トランプ大統領になることによって「強いアメリカ」が復活すると思われたことが一番の原因ではないかといわれています。
リスクオフの例~ブレグジット相場~
上記は2016年中ごろの英ポンド円のチャート(「DMM FX」より)です。
ご覧のように、1本の大陰線が目立つ状況のチャートとなっています。ご存知の方も多いと思いますが、イギリスはこの大陰線の日に大方の予想に反してEU離脱を決定し、世界中は大混乱に陥りました。
様々な通貨が売られ、日本円は激しく買われたのですが、それが最も極端だったのがポンド円です。この日の最高値と最安値の違いは30円近くありました。
上記の具体例から読み取れること
一般に、事前に予想されていたリスクオンやリスクオフの場合には、緩やかに時間をかけて変動していくこともあるのですが、上記の2つの事例は事前予想とは異なることが起こったため、激しくまた一方的な値動きになりました。
リスクオンやリスクオフを軸に相場を見る場合には、現在相場がどちらに傾いているのかを正確に読み取り、適宜スタイルを切り替えていく必要があります。
ニュースで得た情報を具体的な取引にどう活かすのか
元 銀行員|河野翔太
リスクオン・リスクオフになる出来事が起きた後の動きを予測することが大切
ニュースで得た重要な経済情報や政治情報を元に、リスクオン・リスクオフといった今後の相場の先行きの大局を予測することが可能です。過去の事例としては、トルコショックやブレクジットショックなどが有名で、言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
こうした出来事が起こることを完全に予測することは難しいですが、出来事が起きた後の相場の動きを予測し、リスクに備えることは可能です。情報を知らないがために予期せぬ損失を被るようなことが無いように、FXトレーダーは常に国内外の政治動向・経済状況に目を光らせておきましょう。
【まとめ】リスクオンやリスクオフは相場の大局観
リスクオンやリスクオフはよく聞きますが、あくまで私たちはその状況が生じたということを事後的に追いかけることしかできません。
したがって、リスクオンやリスクオフの場合には、どういう相場になったのかということを知識や経験として知っておくことで、トレードもやりやすくなるでしょう。
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元 銀行員|河野翔太
世界のニュースをリアルタイムでキャッチできるFX会社は強い
FXは情報が命と言えるほど、各国の経済指標や地政学リスクが相場に与える影響は大きいです。情量を重視してFX会社を選ぶ場合、その情報の範囲・速度・正確さに着目しましょう。確かなソースに基づいた、幅広いエリアの情報を、スピーディーに提供してくれるFX業者を選びましょう。
情報の質・範囲はもちろんですがスピードが特に重要で、他のFX会社を利用しているトレーダーよりも早く情報を入手することができれば、それだけで取引において優位に立つことができます。情報の価値は時間が経つほど失われていきますので、常に最新の情報をアップデートできるよう環境を整えましょう。
元 銀行員|河野翔太
リスクオンは攻める時、リスクオフは守る時
リスクオン・リスクオフとは相場の先行きの大局を示す金融用語です。リスクオンとは、戦争や政変などの地政学リスクが低下し、株式や新興国通貨などのハイリスクな資産に投資をしやすい状況のことを言い、リスクオフとは地政学リスクが高まり、日本円や米ドルといった安全資産選好される状況のことを言います。リスクオンは攻める時、リスクオフは守る時と覚えておくと良いでしょう。FXで利益を出すためには相場の先行きを的確に予測することが不可欠ですので、ニュースなどから今の相場動向がリスクオンなのかリスクオフなのか、把握できるようにしておきましょう。