この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 豪ドル円(AUD/JPY)のスプレッドはどこが安い?
- ✔ FX取引にかかるコストや手数料が知りたい!
- ✔ みんな、どこのFX会社を使ってるの?
FXには「スプレッド」と呼ばれるコストがあります。できる限りコストを抑えて取引をすることが、FXで長期的に勝ち利益を出し続けるためには大切です。
コストは0に近ければ近いほど有利になります。
ここでは、スプレッドの基本的内容や種類、豪ドル円のスプレッド比較、低コストで取引できるおすすめのFX会社などについて紹介しています。豪ドル円での取引を検討している人や、これからFX会社選びをしようとしている人は、ぜひ参考にご覧ください。
FXにおける「スプレッド」とは
FX会社・取引通貨ペアを決める際は必ずスプレッドもチェックするようにしましょう。なぜなら、同じ取引をしてもスプレッドによって得られる利益や負う損失に違いが出るためです。
「スプレッド=コスト」ということを念頭に置いてFX会社や通貨ペア選びをしましょう。ここでは、スプレッドの内容や種類について見ていきましょう。
手数料とスプレッドの違い
一般的にFX会社のホームページ等に記載されている手数料は「口座開設手数料」「口座維持手数料」「取引手数料」です。しかし、これらの手数料はすべて無料となっています。
では、コストをかけずにFX取引ができるかというとそうではありません。手数料という名はついていませんが、スプレッドというコストがあります。
上記は「DMM FX」の取引画面です。
スプレッドとは売値と買値の差のことであり、売値が1豪ドル=87.754円で買値が1豪ドル=87.761円であれば、差額である0.007円がスプレッドとなります。スプレッドは取引のたびに発生し、取引回数や取引数量が多い場合はさらに大きなものとなります。
スプレッドは固定と変動がある
スプレッドは上記3つの種類に分かれます。主流は原則固定型ですが、気になるFX会社のスプレッドをチェックする際は、これらの種類も確認するようにしましょう。
大手FX会社のスプレッド一覧表
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
---|---|---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 |
外為オンライン |
1.0銭 | 2.0銭 | 3.0銭 |
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.69銭 |
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
セントラル短資FX |
0.1銭 | 0.4銭 | 0.4銭 |
JFX MATRIX TRADER ※原則固定(例外あり) |
0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
FXブロードネット ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 |
豪ドル円のスプレッドは概ね0.7銭前後のFX業者が多いです。米ドル円、ユーロ円に比べると若干スプレッド幅が広めになっています。特にスプレッド幅が狭い業者は「FXブロードネット」の0.6銭などです。
0.2銭程度の米ドル円と比べると2倍近くありますが、決してコストとして高すぎるわけではありません。
短期売買を検討している方はスプレッド幅が僅かに違うだけで利益に大きな差が生まれますので、できる限りスプレッド幅が狭くコストの安いFX業者を選ぶようにしましょう。
FX各社での競争が進んでいる
口座開設・維持手数料や取引手数料などのコストがかからないFX会社において、唯一のコストとなるのがスプレッドです。スプレッド幅が広い=コストが高い、スプレッド幅が狭い=コストが安いとなり、多くのトレーダーがスプレッドを重視してFX業者を選ぶ傾向にあります。
そのため、ほとんどのFX会社がスプレッドを他社よりも狭くして顧客を獲得しようと競争していて、大半のFX会社が「業界最狭水準」を謳い、期間限定の縮小キャンペーンなども実施しています。
トレーダーにとってはプラスなことですが、FX会社によってスプレッドにあまり差がないようになってきています。
豪ドル円(AUD/JPY)の特徴と利益の狙い方
豪ドルにはどのような値動きの特徴があるのでしょうか。そして、豪ドル円で取引する場合は、どのようのして利益をを狙えばいいのでしょうか。
ここでは、豪ドル円の値動きの特徴や注意点、利益の狙い所について見ていきましょう。
豪ドルの特徴は?
値動きの特徴と注意点
オーストラリアは、世界的な金産出国としても有名で、金価格やコモディティ価格と強い相関があります。インフレや原油高にも強く、コモディティ価格や金価格が上昇すると価格が上がり、コモディティ価格などが下落すると豪ドルの価格も下がる傾向があります。
オーストラリアのシドニー市場が東京市場よりも早い時間(夏時間:6時〜15時、冬時間:7時〜16時)に開くこと、オーストラリアの指標発表が日本時間の午前中に集中することから、午前中に相場が活発になることが多くなります。
また、土日に相場に影響力のある出来事などが起きた場合は、月曜日の早朝から大きく値動きして急落することもあります。高金利通貨としても人気が高く、相場のボラティリティも大きい通貨ですので、相場の急落に注意して動向を見る必要があります。
どんなときに相場の急変動が起きる?
元 銀行員|手塚大輔
指標発表・為替介入・地政学に着目
相場の変動が起きる理由を明確に予想することはできません。しかし、多くの場合には政治的な理由が介在すると相場が動くことが一般的です。例えば政府や中央銀行の指標発表によって景気が拡大していることが発表された場合には、通貨が上昇することもありますし、その逆もあります。政府が為替介入をした場合にはほぼ確実に相場は変動しますし、この予測でも相場は変動します。また、隣国や地域の政情不安定などの地政学上の理由などでも為替は変動しますので、経済ニュースだけでなく幅広い情報へアンテナを立てておくことが重要になります。
効率の良い利益の狙い方
豪ドル円で取引する場合は、スワップポイント狙いの長期取引が1つの手法です。
2016年1月は2.0%、2015年1月は2.5%、2011年1月には4.75%もありました。もちろん、これから金利がすぐには上がらない可能性がありますが、「豪ドル=スワップポイント」という昔からの定石で取引していくこともできます。
会社 | 豪ドル/円 | |
---|---|---|
買 | 売 | |
GMOクリック証券 | 18円 | -19円 |
DMM FX | 18円 | -19円 |
ヒロセ通商 LION FX | 20円 | -75円 |
外為オンライン | 10円 | -45円 |
SBI FXトレード | 18円 | -25円 |
外為どっとコム | 19円 | -34円 |
FXプライムbyGMO | 12円 | -27円 |
セントラル短資FX | 7円 | -22円 |
JFX MATRIX TRADER | 19円 | -74円 |
FXブロードネット | 11円 | -49円 |
豪ドルを長期保有するは何に着目するべき?
元 銀行員|手塚大輔
豪ドルを長期保有する可能性があるならスワップ金利にも着目しましょう
業者を比較するにあたっては「どのような通貨を保有するのか」「どのような投資スタイルなのか」によって選ぶべき口座は変わってきます。例えば、中長期保有に向いている豪ドルを取引する場合、短期売買であればスプレッドに注目するのがよいかもしれません。しかし。定番通り、長期保有をするのであれば、スプレッドよりもスワップポイントに注目すべきです。長期保有が目的なのにスプレッドを重視して、スワップポイントが低かったら意味がありません。投資する通貨や投資スタイルによって選択すべき口座を異なりますので、まずは自分なりの比較軸を明確にして口座を比較していきましょう。
豪ドル円は週明けに利益を狙いやすい
次に、月曜の早朝・指標発表後を狙う方法です。シドニー市場が早い時間帯に開くので、土日に相場に影響を与える出来事が起きた場合は、相場動向が読みやすく、ボラティリティも大きいため短時間で大きな利益が狙えます。
また、RBAの政策金利発表や雇用統計、CPI、GDP、ウエストパック消費者信頼感指数など、重要指標発表後にトレンドを狙うのも有効的です。
コストの安い初心者向けFX会社
これからFXを始める人は、少しでもコストの安いFX会社を選ぶようにしましょう。コストが高いとその分利益が下がり、長期的に見ると非常にもったいないくらい利益が押し下げられてしまいます。
1円でも多くの利益を得るため、損失を減らすためにも、最初のFX会社選びがとても大切です。ここでは、低コストで取引できるFX会社の中から、初心者にもおすすめの2社を紹介しています。
低コストで取引できるSBI FXトレード
「SBI FXトレード」は、豪ドル円のスプレッドは僅か0.59銭と非常に低コストであり、豪ドル円以外の通貨ペアも業界最狭水準のスプレッドとなっています。
スプレッドが狭いので短期売買でも有利ですが、スワップポイントも高水準のため長期取引においても恩恵を受けられます。
総合力の高いFX業者
シンプルで高機能な取引ツールや約380もの金融機関に対応したクイック入金など、初心者にも嬉しい環境となっています。
2020年オリコン顧客満足度調査FX取引初心者部門1位にも輝いている、間違いのないFX会社です。証券・銀行・投資部門で強みを持つSBIグループなので安心して使える、総合力の高い業者です。
利用者数が多くバランスの取れたDMM FX
映像・音楽・ゲーム・仮想通貨などでも有名なDMMグループのDMM.com証券は、国内FX口座数ナンバーワンを誇ります。
米ドル円「原則固定0.2銭」、ユーロドル「0.4pips」など業界最狭水準スプレッドとなっており、システムの安定性などが非常に優れています。多くの人に選ばれているという事は、それだけ優れたサービスを提供しているということでもあります。
有名どころのFXだけあって、サポート面から使用感覚から見てもとても使いやすかったです。一番は、取引をするとしても分かりやすい気遣いが出来てると感じました。何となくという感覚でサイト内を触ってみてコツが掴めるという感じです。
【まとめ】
豪ドル円は米ドル円やユーロ円ほどのスプレッドではありませんが、低コストで取引できる通貨ペアです。主要通貨ということもあり、ほぼすべてのFX業者で取り扱っています。
以前に比べると金利差が縮小し、スワップポイントは少なくなりましたが、根強い人気を誇ります。市場が開くことが早いことから月曜日の早朝を狙うこともできますし、ボラティリティも大きいので短時間で大きな利益を狙えます。
業者によって若干スプレッドに差もありますので、できる限り低コストのFX業者を選んで取引しましょう。
- この記事で紹介したFX会社
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
- ■DMM.com証券「DMM FX(PR)」
元 銀行員|手塚大輔
豪ドルは中国経済と関係性が強い
オーストラリア最大の貿易相手国は中国です。オーストラリアは鉄鉱石や石炭や金などの天然資源を多く中国に輸出しています。そのため、豪ドルの相場を予測したいのであれば、中国の景気も重要になります。中国の景気が良好であれば、オーストラリアからの輸出が伸びオーストラリア景気は上向いていきますが、中国の不景気や政情不安定などの場合にはオーストラリア経済にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。豪ドルを取引するのであれば中国経済にも注目しましょう。また2番目の貿易相手国は日本ですので、日本の景気動向も豪ドルに少なからず影響しているのです。