この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 中長期のFXで稼ぎたい!
- ✔ スワップ狙いでお金を増やしたい!
- ✔ おすすめの通貨・FX会社は?
FXで利益を得る方法というと、一般に短期的な為替差益を得るという方法がフィーチャーされることが多いですが、長期的にポジションを持ちスワップポイントを稼ぐという投資方法も人気です。
しかし、スワップ投資をする場合には注意しなくてはならないポイントもいくつかあり、やみくもに高金利通貨を買っているだけでは利益が出ない、ということもあり得ます。そこでこの記事では、スワップ投資の注意点とお勧めの通貨ペアについてわかりやすくご説明します。
スワップ投資の注意点
FXでは低金利の通貨を売り、高金利の通貨のポジションを保有していることで、定期的に金利差分のお金が貰えます。それがスワップポイントです。
まず、スワップ投資を行う上で注意すべきことをご説明します。中長期で投資をしたい人は、覚えておきましょう。
スワップ投資といっても為替変動とは無縁ではない
まず、注意が必要なのは為替変動リスクです。
スワップ投資をする場合にも、為替変動の影響は当然受けます。したがって、スワップ投資をする場合には最低でも横ばい、できれば多少トレンドが上向いているものを選ぶ必要があります。
※ショートポジションにスワップが付与されるものの場合には、この反対になります。
とりわけ、新興国通貨&高金利通貨というものは、その国の通貨制度が成熟していないこともあり、下落トレンドを描いている場合があります。そのため、表面上の高いスワップポイントに目が行きがちですが、年間を通しての値動きも必ず合わせてチェックしておきましょう。
金利変動リスクにも注意
現時点で高金利な通貨であっても、将来的に現在の金利差が保たれるとは限りません。長期的に投資をする場合には、その国の金利事情についてよく見通しを立てておく必要があります。
また、忘れがちですがペアとなっているもう片方の通貨の金利にも注意が必要です。例えば、クロス円ならば日本円の低金利が今後も継続するかどうかという判断も忘れずに行っておかなければなりません。
主要各国政策金利表は、以下のようになっています。
国 | 政策金利 |
---|---|
日本 | 0.10% |
米国 | 5.25 ~ 5.50% |
欧州 | 4.25% |
英国 | 5.25% |
カナダ | 4.75% |
豪州 | 4.35% |
NZ | 5.50% |
スイス | 1.25% |
香港 | 5.75% |
南ア | 6.75% |
中国 | 3.45% |
トルコ | 50.00% |
元 証券会社勤務|山下耕太郎
金利は各国の中央銀行が経済状況に応じて操作する
政策金利とは、各国の中央銀行が経済状況に応じて操作する金利です。物価の安定を目的にしています。景気が低迷して物価が下落する局面(デフレ)では、政策金利を引き下げて景気を刺激します。一方、景気が過熱して物価が上昇する局面(インフレ)では、政策金利を引き上げて景気を抑制します。
為替は金利が高い通貨が買われる傾向にあります。各国の中央銀行が金融政策を今後どのように行うかを注意しなければいけません。日本は低金利政策を続けていますが、アメリカでは金融引き締め(政策金利引き上げ)を行っています。米国の利上げが今後も継続されるのかどうかが注目されています。
レバレッジ管理も慎重に
スワップ投資をする場合は必然的に長期投資となります。そのため、長期的な値動きに対しては耐えられるように十分にレバレッジを下げておく必要があります。
どのくらいのレバレッジが適正なのかは、業者のロスカットルールや追証ルールなどによっても異なりますが、およそ3倍程度か高くても5倍程度に抑えておくことをお勧めします。
南アフリカランド円 月足チャート
高金利通貨の例とお勧め業者
高金利通貨を利用してのスワップ狙い運用をするなら、重要になるのは「通貨ペア選び」と「FX会社選び」です。
この選定をきちんとすることで、得られる利益も大きく変わってきます。
トルコリラ円や南アフリカランド円などの新興国通貨
高金利通貨の代表格といえば、トルコリラ円や南アフリカランド円です。
以下は、トルコリラ/円の月足チャート(GMOクリック証券)です。
トルコリラ円はご覧の通り、長期的な下落トレンドとなっています。そのため、スワップ投資をする場合には数年単位でポジションを保有することが前提となるでしょう。
また、買いを入れるポイントも非常に重要となります。2018年現在でも、上昇に転じるのを待っている投資家は多くいることでしょう。
そして、以下は南アフリカランド/円の月足チャート(GMOクリック証券)です。
南アフリカランド円は、非常に変動幅が小さいことが特徴です。横ばいの時期も長く、スワップ投資に向いている通貨ペアだといえます。
ただし、超長期で見れば緩やかな下落トレンドが終わったかどうかの判断は難しいところです。南アフリカの情報はあまり入ってこないため、慎重に情報を見極めていく必要があるでしょう。
出典: 野村證券公式ページー新興国通貨とはー
成長段階の初・中期に位置しており、高い経済成長が継続し、今後の発展が期待できるエマージング諸国(新興国)で流通する通貨のこと。発展途上のため高い成長性と収益性を期待できる半面、流動性が低く政治や社会情勢によって通貨が暴落するなどのリスクもある。
新興国&高金利通貨の取引に向いている「SBI FXトレード」
会社 | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | 南アランド/円 | トルコリラ/円 | NZドル/円 |
---|---|---|---|---|---|
買 | 買 | 買 | 買 | 買 | |
SBI FXトレード | 57円 | 18円 | 12円 | 33円 | 22円 |
「SBI FXトレード」は、ご覧のようにスワップポイントが業界最良水準であることに加え、FX会社としても大手であり、大変安定している会社です。
FX会社の健全性を示す自己資本比率も、目安となる100%台前半を大きく上回っています。とりわけ年単位の投資をする場合には、FX会社の信頼性や継続性も非常に重要です。
その点、業界最高水準のサービスを継続して受けられることが期待できるため、スワップ投資にお勧めの業者だといえます。
オセアニア通貨への投資ならJFXもお勧め
会社 | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | 南アランド/円 | トルコリラ/円 | NZドル/円 |
---|---|---|---|---|---|
買 | 買 | 買 | 買 | 買 | |
JFX MATRIX TRADER | 20円 | 19円 | 15円 | 25円 |
オセアニア通貨は、高金利通貨でありながら先進国に分類される通貨ペアであり、スワップポイントに加えて為替差益も期待できます。もっとも、最近は多くの業者でスワップポイントは低くなってしまいました。
「JFX」は、上記のスワップポイントを提供しており、スワップ運用が非常にやりやすくなっており、お勧めです。
また、新規口座開設時には「最大101,000円キャッシュバック」のキャンペーンを開催していますので、合わせて検討してみてください。
JFX MATRIX TRADER
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 24 |
【まとめ】スワップ投資も緻密な計画性が重要
下記は主要FX会社の、1日あたりに付与されるスワップ一覧表です。この記事で紹介したFX会社以外にも、魅力的なFX会社はたくさんあります。
会社 | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 | NZドル/円 | トルコリラ/円 |
---|---|---|---|---|---|
買 | 買 | 買 | 買 | 買 | |
GMOクリック証券 | 49円 | 18円 | 34円 | 21円 | 29円 |
GMO外貨 | 49円 | 19円 | 27円 | 17円 | |
DMM FX | 46円 | 18円 | 27円 | 17円 | |
ヒロセ通商 LION FX | 20円 | 20円 | 10円 | 23円 | 41円 |
外為オンライン | 45円 | 10円 | 35円 | 10円 | 36円 |
SBI FXトレード | 57円 | 18円 | 33円 | 22円 | 33円 |
外為どっとコム | 49円 | 19円 | 27円 | 14円 | 33円 |
FXプライムbyGMO | 38円 | 12円 | 32円 | 12円 | 28円 |
セントラル短資FX | 20円 | 7円 | 20円 | 15円 | 10円 |
JFX MATRIX TRADER | 20円 | 19円 | 10円 | 25円 | |
FXブロードネット | 40円 | 11円 | 27円 | 10円 | |
インヴァスト証券 | 50円 | 18円 | 25円 | 15円 | 45円 |
スワップ投資は、「一度買って放置」というイメージが一部にあるため、何も考えずに高金利通貨を買う投資方法とみなされがちですが、この記事で紹介したように為替変動や金利変動、そしてレバレッジ管理など考えるべきことは多くあります。
また、業者選びも信頼でき、サービスが充実している業者を選ぶ必要があり、短期売買とは異なった趣旨のトレードスキルが必要となります。
- この記事で紹介したFXサービス
- ●SBIグループ「SBI FXトレード」
- ●JFX株式会社「JFX MATRIX TRADER」
元 証券会社勤務|山下耕太郎
保有期間の目安を定めて利益が狙えそうなものを
中長期投資なら、やはりスワップ狙いとなります。新興国の高金利通貨を狙うのもいいですが、高金利でありながら先進国に分類され、値動きが比較的安定しているオセアニア通貨も人気があります。ただ、中長期投資では為替や金利の変動リスク、レバレッジなど考えることは沢山あります。多くの通貨ペアを取引するよりも、得意な通貨ペアに集中し、取引数量を増やすことで利益を増やすことができます。各通貨ペアの保有期間の目安を定めて、利益が狙えそうな通貨を取引するようにしましょう。過度なレバレッジを控え、銘柄を絞る。この2点を徹底していれば大きな損失は免れることができます。
元 証券会社勤務|山下耕太郎
新興国通貨は予測が立てにくいためリスクは少々高め
2018年8月に新興国通貨が下落した「トルコショック」。8月10日、トルコリラは対ドルで20%も急落しました。南アフリカランド・ブラジルレアル・アルゼンチンペソなど、その他の新興国通貨も暴落しました。しかし、やはり高い金利の魅力は残ります。
2018年の新興国FXの取引は大幅に増えていて、人気が継続しています。ポイントとなるのは、やはりレバレッジ。新興国通貨は値動きが荒く、予測が立てにくいため為替変動リスクは高めになります。FXのレバレッジは最大25倍ですが、新興国通貨は多くても5倍、できれば3倍以内に抑えましょう。