この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ FXで安定収支を狙いたい!
- ✔ スワップで利益を出すには?
- ✔ オススメの通貨やFX会社を知りたい!
FXでは、毎日のようにトレードしなくてもスワップポイントにより稼ぐことができます。イメージとしては株式投資の配当金のようなもので、スワップポイントだけである程度の利益を出すことも可能です。ポジションを保有しているだけで、銀行に預けるよりも遥かに高い収益が期待でき、毎日パソコンの前に張り付く必要もありません。
ここでは、スワップポイントで稼ぐ方法や気をつけること、安定的に利益を出すコツなどについて紹介しています。「短期トレードには自信がない。。」「毎日相場をチェックする時間がない。。」という方におすすめです。
FXで稼ぐ手段は2つ
FXで利益を出す方法は「為替差益」と「スワップポイント」の2つがあります。為替差益は買値と売値の差のことで「安く買って高く売る」か「高く売って安く買う」ことで利益を得られます。
特に、スキャルピングやデイトレードなど短期トレードにおいて利益を得る方法です。一方、スワップポイントは長期トレーダーの大きな収益源となります。
スワップポイント
スワップポイントは、2つの通貨の金利差のことです。ドル、円、ユーロ、ポンドなど、各国の通貨にはそれぞれ国が定めた金利があり、高金利通貨を買って低金利通貨を売れば、毎日金利差を受け取ることができます。
例えば、A通貨の金利が5.0%でB通貨の金利が2.0%の場合、A通貨を買いB通貨を売ってポジションを持てば、毎日3.0%の金利差を受け取ることができます。スワップポイントは、基本的にポジションを保有している限り毎日受け取ることができ、トレードのできない土日分も付与されます。トレードで為替差益を得なくても、スワップポイントで利益を得ていくことは十分可能です。
スワップポイントの特徴
- ●金利差を定期的に受け取れる
- ●長期保有することで大きな利益になることも
スワップポイントで稼ぐ方法と安定的に利益を出すコツ
スワップポイントで稼ぐことができれば、毎日のようにトレードする必要はありませんし、トレードが苦手な方でも利益を得られる可能性があります。
スワップポイントで稼いでいくにはどのような方法があるのでしょうか。また、どんなことに気をつけると安定的に利益を得やすくなるのでしょうか。重要なポイントについて見ていきましょう。
高金利通貨を保有する
スワップポイントは2つの通貨の金利差であるため、金利の高い通貨であるほど付与されるスワップポイントが高くなります。そのため、スワップポイントでの収益に期待して長期保有をする場合は、可能な限り高金利通貨を狙った方がいいでしょう。
トルコリラや南アフリカランド、豪ドル
国 | 政策金利 |
---|---|
日本 | 0.10% |
米国 | 5.25 ~ 5.50% |
欧州 | 4.25% |
カナダ | 4.75% |
豪州 | 4.35% |
NZ | 5.50% |
スイス | 1.25% |
南ア | 6.75% |
トルコ | 50.00% |
定期的に政策金利は見直しがありますが、主要各国の政策金利は上記のようになっています(情報取得日:2018年1月30日)。通貨ペアにもよりますが、これらの通貨を持つことで高めのスワップポイントを得れる可能性があります。
ただし、高金利通貨の多くは、スワップポイントは高いですが相場変動も大きい傾向があるため注意も必要です。相場変動がそこまで大きくなく金利が高い通貨では豪ドルなどが昔から人気です。
- ここがポイント
- ●高金利通貨を買いポジションで持つとスワップポイントが高い
- ●相場変動が大きいためリスク管理も必要
証券アナリスト|山崎隆平
取引する通貨ペアの受け取りスワップ/支払いスワップは事前に把握
所有する期間が長ければ長いほどスワップポイントが損益に与える影響は増加します。エントリーを行う前に、必ずスワップポイントの確認を行いましょう。特に支払いスワップが発生する取引では注意が必要です。仮に価格の変動がなくても、支払いスワップの影響で日々維持率は低下していきます。また、支払いスワップの発生により損益分岐点の価格も変動します。エントリーをする前に取引数量と大まかな保有期間を定めたら、期間中に発生する支払いスワップの計算を行いましょう。算出した支払いスワップを元に損益分岐点を導き出すことで、的確な投資判断も可能になると思います。
スワップポイントは支払わずにもらう
スワップポイントは、高金利通貨を買って低金利通貨を売ることで金利差を得られますが、必ずもらえるわけではありません。低金利通貨を買って高金利通貨を売る場合は、スワップポイントの支払いが必要となります。
金利5.0%のA通貨を買って金利2.0%のB通貨を売れば、毎日3.0%の金利差を受け取れますが、B通貨を買ってA通貨を売った場合は金利差がマイナスになるためです。
通貨ペアのポジションの持ち方によっては、毎日スワップポイントの支払いが必要となり、長期保有の場合に大きな損失になることがあります。十分に気をつけましょう。
- ここがポイント
- ●長期保有でスワップポイントを支払うと利益が出し難い
証券アナリスト|山崎隆平
為替の動きと証拠金の状況把握は確実に
中長期の保有だからといって、相場を全く見ないのは避けた方が良いでしょう。出来れば1日1回は確認をしておきたいところです。例えば中長期で上昇トレンドに入ったと判断しエントリーしたとしても、材料ひとつで相場の流れが大きく変わることもあります。場合によれば投資判断の大きな方向転換も必要になることもあります。また、大きめにレバレッジをかけて取引を行っている場合は、証拠金や維持率の把握も常にしておく必要があります。特に流通量の少ない通貨ペアを取引する場合は注意が必要です。突然の価格変動で維持率も大きく変動する場合があります。
スワップポイントが高い業者を選ぶ
会社 | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 |
---|---|---|---|
買 | 買 | 買 | |
GMOクリック証券 | 49円 | 18円 | 34円 |
DMM FX | 46円 | 18円 | 27円 |
ヒロセ通商 LION FX | 20円 | 20円 | 10円 |
外為オンライン | 45円 | 10円 | 35円 |
SBI FXトレード | 57円 | 18円 | 33円 |
外為どっとコム | 49円 | 19円 | 27円 |
アイネット証券 | 76円 | 37円 | 31円 |
スワップポイントは各FX会社によって異なります。そのため、利用通貨ペアのスワップポイントが高い業者を選ぶようにしましょう。1〜2円違うだけでも注文Lotや保有期間で得られる利益が大きく変わります。
短期トレードがメインの場合は手数料を重視した業者選びが良いですが、長期トレード・スワップポイント狙いの場合はスワップポイントが高い業者選びが重要です。
総合的に高いDMM FXとSBI FXトレードに注目
「DMM FX(PR)」
取引にかかる手数料が安く、総合力が非常に高いのが「DMM FX(PR)」です。知名度の面でも申し分ありません。
DMM FXは控えめに言っても「安定感のあるFX会社」です。利用者数・サービス提供の歴史・DMMグループというブランド力を考えても、持っておいて損はないFX口座の1つと言えるでしょう。
「SBI FXトレード」
SBIグループのSBIFXトレードも、上記の通り中長期でのFX運用をする際のスワップポイントは高めに設定されています。
なお、SBIFXトレードには「積立FX」というコツコツ積み立てて運用するサービスも利用可能です。こちらのサービスを利用してスワップポイントを稼ぐのも一つの手でしょう。
こちらもスプレッドは業界最狭水準なので、コスト面で見てもお得な取引をすることが可能です。
安定して利益を出すにはリスク管理が重要
スワップポイントで安定的に利益を出すためにはリスク管理が必須です。高いスワップポイントを得ることだけに目が向いてしまうと、もっと重要なことを見落としてしまい、大きな損失を負う可能性があります。以下3点のリスク管理を徹底したうえで、スワップポイントによる利益を積み上げていきましょう。
レバレッジはできるだけ低く
レバレッジを効かせてトレードする場合は気をつけなければなりません。レバレッジを効かせることで得られるスワップポイントも倍になりますが、支払うスワップポイントも倍になります。
そのため、スワップポイントを支払うポジションを持つと大きな損失に繋がる可能性があります。また、証拠金維持率も低下しやすいため、注意が必要です。スワップポイント狙いの場合はレバレッジ取引はしない、もしくは低い倍率で行いましょう。
相場変動に注意
スワップポイントで利益を得ていくには長期保有が基本となります。しかし、毎日スワップポイントを得ていたとしても、その間に大きく相場変動して含み損を負う可能性もあります。
半年間でスワップポイントによる収入が1万円あったとしても、相場変動による含み損が3万円あれば、マイナス2万円で利益とは言えません。
大きな為替差損を負わないなかでスワップポイントを稼いでいくことが重要です。スワップポイントが高いからといって、相場変動の大きい通貨を選ぶのはリスクが高いです。
高い証拠金維持率で運用する
レバレッジや相場変動で注意しなければならないのが証拠金維持率です。長期保有するなかで大きな含み損を負ってしまうと、証拠金維持率が低下してロスカットの可能性が出てきます。
ロスカットになると、それまで稼いだスワップポイントも預けていた証拠金の大半も失います。スワップポイント狙いの場合は、最低でも400%以上など高い証拠金維持率のうえで運用しましょう。
- スワップ狙いの重要ポイント
- ✔ 極力レバレッジ取引はしない
- ✔ 相場変動をによる損失に気をつける
- ✔ 十分な証拠金維持率で運用する
【まとめ】スワップの仕組みとFX会社の違いを理解しよう
FXは、スワップポイントがあるため、短期トレードだけでなく長期保有で利益を得ることが可能です。
スワップポイントの高い業者を選び、相場変動が大きすぎない高金利通貨を保有しましょう。レバレッジや証拠金維持率、為替差損にさえ気をつけて運用すれば、銀行に預けるよりも遥かに高い収益を出すことが可能です。
初心者の方は、まずは1Lotから始めるなど、リスクを抑えてやってみましょう。
この記事内で紹介したFX会社は、どちらも大手と呼ぶにふさわしい存在なので、まだ口座を持っていない方は、ぜひ検討してみてください。
- この記事で紹介したFX会社
- ■DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
証券アナリスト|山崎隆平
一般的にFXの中長期は数ヶ月単位以上を指す
投資期間における「短期」「中期」「長期」の区分は厳密に定められているわけではありません。また投資対象が、「債券」「株式」「FX」によっても変わってきます。ただ、一般的にFXにおける中長期とは数ヶ月単位以上を指すことが多いです。投資をする上で必要なことは、まず自身がどのような運用をしたいのか、また何を目的に運用をするのかを明確にすることです。そして自身の目的や運用スタイルが決まれば、投資期間や通貨ペアはおのずと定まります。投資期間が違えば、重視する経済指標や指数も変わってきます。またチャート等のテクニカル指標も使い分ける必要性があります。