この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 旦那が全く貯金をしていない!
- ✔ 今後の生活が思いやられる!
- ✔ これからどうやって貯蓄すれば
旦那さんが資産を管理して、生活費を奥さんに渡すというケースも多くあります。
ところが、ふたを開けてみると貯金はほとんどされておらず、必要経費以外のお金は全て旦那様が好きなように散在していた、という話も多いようです。
いきなり目の前に突き付けられた現実にめまいがしそうですね…。「なんとか貯金を作っていかなきゃ…」そう考えたなら、夫婦の生活費を見直すチャンスです。今回は生活費を見直すときのポイントをご紹介します。
夫婦の生活費の平均は?
夫婦二人暮らしの生活費がいくらなのか。他の家庭の懐事情はどうなのか?
「きっとうちもほかの家庭と同じくらいだと思うんだけど…」と、ふと思うかも知れません。
比べてみると、意外に出費が多かったということも考えられます。まずは、夫婦の生活費の平均金額を確認してみましょう。
年代によって生活費の平均は違ってくる
夫婦二人暮らしなら生活費だってずっと変わらない、と思っていませんか?
20代と30代では世帯収入に違いがあり、30代では管理職に就く割合も増えることから、生活費にまわす金額も自然と増えていきます。
- 20代
- ✔ 平均所得金額:25.08万円/月
- ✔ 平均生活費:24.86万円/月
- 30代
- ✔ 平均所得額:45.94万円/月
- ✔ 平均生活費:27.13万円/月
平均所得では、30代のほうが20.87万円/月も高く、それに引っ張られるように平均生活費も30代のほうが2.27万円上昇しています。
▶参照:【FP監修】使いすぎてない? 夫婦二人の平均生活費と理想額
20代と比べて30代は全般的に出費が増える
上記では、20代・30代の平均所得と平均生活費の差額についてお話しました。
では、どの費目の出費が増えていくのでしょうか?さらに詳しく見ていくと、下記のようなことが分かりました。
20代夫婦のほうが高かった費目
- ■住居費
- ■交通費や通信費
30代夫婦のほうが高かった費目
- ■食費
- ■水道光熱費
- ■生活雑貨
- ■被服費
- ■医療費(保険費)
- ■教育費
- ■教養娯楽費
- ■その他
30代夫婦のほうが、ほとんどの費目で支出が多いことが分かります。
食費に関しては約15,000円、水道光熱費は約3,000円、被服費は約3,000円と少しずつ上がっており、教養娯楽に関しては約10,000円の差額が発生していました。
収入が増えたことで習い事を始める余裕ができたり、一緒に出来る趣味を見つけたりと、夫婦の楽しみが増えるのかもしれません。
平均的にどれぐらいの貯金を持っているのが普通なのか?
夫婦の生活費、いくらぐらいが理想?
夫婦の生活費は月にいくらぐらいが理想なのかを知っていますか?
節約に力を入れているものの、そこまではよく知らないという夫婦は多いハズ。家計をしっかり管理している奥さんでも、正確に説明できる人は少ないでしょう。さっそく、詳しくお話していきます。
夫婦の生活費は手取り収入の80%以内に収めるが理想
夫婦の生活費を割り出す前に、まずは理想の貯蓄額についてお話しましょう。
毎月の貯蓄額の理想は手取り収入の20%と言われています。もし手取りが30万円の場合には、以下のような金額が導き出されます。
- 手取りが30万円の場合
- ✔ 理想の貯蓄額:6万円/月
- ✔ 理想の生活費:24万円
この生活費の中には、食費や水道光熱費、賃貸料・家のローン、雑費、お小遣いなど、生活全般に使う費用が含まれています。
ただ、手取りの20%を貯金というのはあくまでも理想の話です。例えば、将来的には子供を望んでいる場合、妊娠・出産、赤ちゃんを迎える準備に必要な費用や、その後の生活スタイルによって貯蓄額を増やす必要があります。
特に出産後は3年間は育児に専念したいと考えているなら、上手に節約をして浮いたお金を貯蓄に回すなどの工夫が必要です。早めにプランを立てて将来に備えておくと慌てずにすむのでおすすめです。
生活費が理想の金額を上回っていたら…
今の手取りから理想の貯蓄額、生活費を計算したとき「あれ?意外にお金使い過ぎてる」ということもあるでしょう。そんなときは節約できる部分を考え、実行に移すことが大切です。
続いては夫婦二人の生活費の節約方法をいくつかご紹介しましょう。
生活費の節約方法
ここからは生活費を節約する方法について解説していきます。家庭によって「ここは質を落としたくない」という部分があるはずです。どこを切り詰め、どこを現状維持にするのか夫婦でしっかりと話し合う必要があります。
まずは毎月の貯蓄をいくらに設定するのかを決め、手取り収入から貯蓄額を差し引いた金額の範囲で生活できるように努力しなくてはいけません。
支出でまず削減を検討するべきポイントは?
ファイナンシャルプランナー|横山琢哉
「固定費」を見直すと効果が大きい
支出には毎月定額の支払が必要な「固定費」と、月々の支払額が変わる「変動費」があります。たとえば電気代の基本料金、新聞の購読料金、駐車場代などは固定費です。これらは一度見直せば、その後はずっと節約できます。たとえば電気代を見直す場合、契約アンペアを40アンペアから30アンペアに下げると基本料金は毎月280.8円安くなります(東京電力、2018年12月現在)。新聞をとっているなら、思い切って解約すれば購読料金が浮きます。食費のように毎月、金額が変わる費目については買い物のつど意識をする必要がありますが、固定費は一度の見直しで効果が得られます。家計改善をするならまず固定費の見直しから行いましょう。
支出の内容を把握する
節約する内容を決める前に、まずは何にどれくらいのお金を使っているのかを書き出してみましょう。以下のような費目で夫婦で使っている金額を割り出してください。
- 主な出費項目
- ✔ 家賃(住宅ローン)
- ✔ 光熱費
- ✔ 通信費
- ✔ 食費
- ✔ 保険・税金の支払い
- ✔ お小遣い
- ✔ 雑費
一覧にしてみると『意外とお金が掛かっていた』という費目が見つかるハズ。支出の内容が把握できたところで、次はいよいよどこを節約するのかを決めます。
節約しやすい費目はどれ?
「趣味のお金はそのままで!」「洋服は私の楽しみ!」「体に入る調味料は質を下げたくない!」などなど、それぞれ譲れない費目はあるでしょう。一般的に節約しやすい費目には以下のようなものが挙げられます。
- 節約しやすい項目
- ✔ 通信費
- ✔ 水道光熱費
- ✔ 交通費
- ✔ 食費
通信費
通信費には携帯・スマホ、インターネット料金などが含まれていますが、節約する方法が多いのがこの費目の特徴です。
最近では格安シムも受け入れられるようになり、契約プランを見直すことで大きな節約効果を出すことができます。ネットの契約内容も確認し、可能であれば1ランク下げてみてください。
速度の関係等で我慢できないほど不便なら、元のプランに戻しても良いでしょう。
水道光熱費
水道光熱費も見直しが効く費目です。湯船を使う曜日を決めて、そのほかにはシャワーだけでお風呂を済またり、シャワーヘッドを節水タイプに変えるもの手軽でおすすめです。
電気はこまめに消すだけでなく、アンペアを見直したり、夫婦二人の生活の足並みを揃えることで寝る時間が一緒になるので、一人のために電気をつけっぱなしという状況が減ります。
交通費
交通費は電車通勤を自転車に変えたり、一駅分を歩き、その分定期代を浮かせるという方法もあります。
可能な範囲であれば、歩いて出社するのもおすすめです。食費も節約しやすいものの、やり過ぎると長続きしなかったりつまらないと感じることもあります。節約レシピを覚えたり、時短料理をチェックして生活に活かすと良いでしょう。
お小遣いを無くすのは待って!
節約の項目としてお小遣いが挙がる家庭は多いのではないでしょうか?貯蓄と生活費のバランスを見て、どうしても減らさざるを得ないときはしょうがないでしょう。しかし、あくまでも減らすだけで無くすことはしないでください。
お小遣いを0円にすると働く意欲をなくしたり、会社や友達との付き合いにも響いてきます。大幅な節約ができても、心が満たされていなければ成功とは言えません。他の部分で節約することをおすすめします。
【まとめ】支出を抑えて貯金を増やそう!
夫婦の生活費の見直しについて解説してきましたが、参考になりましたか?無理な節約をするとストレスを溜めてしまったり、長続きせずに挫折する可能性が高くなります。出来る範囲で無理なく節約をするのが理想です。
まずは目標として、手取りの80%で生活し、残りの20%を貯蓄してみましょう。貯蓄が苦手なら、定期預金を作って強制的に口座から引き落とされるようにすると良いでしょう。
番外編:収入アップで資産を増やそう
現代の日本では、高度経済成長やバブル期に比べて、給料をの上がり幅がなくなりました。
また少子高齢化が影響して、年金破綻の懸念の尽きません。
このような状況から、少しでも多く貯蓄額を増やしたいというのが正直なところです。
単に節約をするだけでなく、投資を活用して収入を増やすというのも一つの手です。
当サイトで投資について、詳しく解説している記事もありますので、興味のある方はご参考ください。
▶参考:中期&長期のFX投資
選ばれている国内FX会社を紹介
当サイトでは、無料で作れる国内FX会社を中心に、多くのFXプレイヤーに選ばれている証券会社・FX会社をランキング形式で紹介しています。
銀行口座と同じように無料で作れて、WEB上での手続き(PCでもスマホでもOK)のみ。FX未経験の方は、まずは少額から始めてみてはいかがでしょうか。
投資をするのには多くのお金が必要なのでは?
ファイナンシャルプランナー|横山琢哉
投資は少額でも行える時代になってきている
「投資」と聞くと、最低でも100万円を超える多額の資金が必要というイメージがあるかもしれませんが、今は1万円にも満たない少額から可能です。投資の対象は株式、投資信託、債券、外国通貨(FX)などさまざまなものがありますが、中でも投資信託やFXは始めやすいのでおすすめです。
できるだけ元本割れを避けたいのならプロに投資を任せる投資信託が良いですが、大きな利益を目指したいならFXを少額で始めるのが良いでしょう。最初はうまくいかずに損失を出してしまうかもしれませんが、初めから利益を出せる人はいません。少額で始めれば損失も小さくて済むので、興味があるならまずは無理のない金額で試してみましょう。
ファイナンシャルプランナー|横山琢哉
平均値にとらわれすぎず、自身のライフプランに合った目標を立てよう
厚生労働省が公表した「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、1世帯あたりの平均貯蓄額(熊本県を除く)は29歳以下が154.8万円、30代が403.6万円となっています。また、同時にこの調査では平均借入金額についても調査しており、その金額は29歳以下が263.4万円、30代が865.7万円となっています。
20代や30代はマイホームを購入して住宅ローンを組んでいる人とそうでない人の差が大きいため、単純に貯蓄額だけを見て一喜一憂することに意味はありません。他人と比較するのではなく自身のライフプランを設計し、必要な金額を把握して計画的に貯蓄をするようにしましょう。