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元銀行員トレーダーの小川さんにインタビュー!
現在、多くの企業が副業解禁の動きをしており、お金を増やすために活動している人も増えています。FXトレードも注目されている副業のひとつです。
副業とは記載しておりますが、実際は投資という考え方が強く、副業禁止の会社でもFXトレードなら、と取り組んでいる人も多いでしょう。
それでは、銀行員の場合はどうなのでしょうか。
今回は、元銀行員トレーダーの小川さんに、FXや投資に関する事情についてお聞きしました。小川さんのトレード方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 元銀行員トレーダー小川さんのプロフィール
- 名前:小川和樹(仮名)
- 性別:男
- 年齢:当時23歳
- 都道府県:東京都
- 職業:会社員
- 年収:300万円
- 家族構成:一人暮らし
- FX歴:2年程
- 投資総額:50,000円
利用しているFX会社は「楽天FX」と「SBI FXトレード」
元銀行員トレーダーの小川さんに伺ったところ、利用しているFX会社は「楽天FX」と「SBI FXトレード」とのことです。
どちらも大手の会社であり、人気のあるFX会社でしょう。実際に、なぜその会社を選んだのかをお聞きしました。
以下、元銀行トレーダーの小川さんからFX会社のおすすめポイントを記載しております。
利用しているFX会社1:楽天FX
私が楽天FXを利用している理由は、もともと株式投資用に楽天証券の口座を持っていたからというのが主な理由です。
以前は『マネックスFX』を利用していました。しかし、マネックスFXでは、スワップのみの出金ができないことがわかり、もともとあった楽天証券の口座へ切り替えました。
この楽天FXで、朝晩にチャートや為替に関するニュースを確認しています。
- 楽天FXの魅力に思う部分
- ✔ スワップのみの出金が可能
- ✔ 売買手数料が0円であること
- ✔ 為替ニュースが充実している
利用しているFX会社2:SBI FXトレード
楽天証券を利用する前は、『SBI FXトレード』でのFXをしていました。トレードアプリは使いやすくて重宝しました。
ロットが小さいので取引しやすいのと、スプレッドが小さいのでスキャルピングなんかには使いやすいと思います。あとは、移動平均線やRSIなどの、指標以外にも線を引くことができるのもいいですね。スマホでも引けるので使いやすいと思います。
- SBI FXトレードの魅力に思う部分
- ✔ ロットが小さく取引しやすい
- ✔ スプレッドが業界最狭水準
- ✔ 取引アプリが使いやすい!
FXと出会ったのは銀行に入社する前!入社後は...
もともと投資が好きで、大学生のころから株式投資をやっていたところ、「そんなに投資に興味があるなら」と、友達から副業雑誌をもらい、その雑誌を読んでいるときにFXの存在を知りました。
口座開設に至ったきっかけは、ポイントサイトです。某ポイントサイトを通じて口座開設をすると、1万円分のポイントがもらえるというの目にし、口座開設をしようと思いました。
銀行に就職したがトレードは制限されていた
私は大学を卒業後、地元の地方銀行に就職しました。その銀行では、株やFXのトレードは社内で制限されていたのです。
株式投資は、上司に申請をすれば一応売買ができました。しかし、FXは新規口座が開設できないほど厳しく制限されていたのです。
明確な理由はわかりませんが、過去に顧客のお金を銀行員個人のFX口座で運用して、多額の損失を出したなどの不祥事があったため、FXが特に厳しく制限されているのかもしれません。
銀行員が隠してやってもバレる
FX会社の口座開設というのは、クレジットカードやキャッシングのように、会社への電話連絡がありません。
だからと言って、隠してやってもバレてしまう可能性が高いでしょう。FXでトレードをして利益が出た際は、確定申告をしなくてはなりません。
その際に、所得税や住民税が通常と異なるとバレる可能性があります。バレてしまうと会社規定で、処分になるリスクがあるためFXトレードは断念しました。
銀行員から転職して本格的にトレードを開始
社内規制が厳しく、FXトレードができないため、銀行に勤めている間は、一度FXから離れました。そこから転職活動をして、新しい会社に入社すると同時に、新しくFX口座を開設。FXトレードを再開しました。
楽天証券の楽天FXであれば、もともと株式の口座を保有している場合、手続きがスムーズという情報を目にしたため、楽天FXにしました。
まだ新しい会社に入社したばかりですので、FXトレード歴2年というのは、大学生のときにトレードしていた期間も合わせたものです。
元銀行員トレーダーが語る「FXの魅力」とは
私はFXトレードだけでなく株式投資もしています。どちらも似ているようで異なります。
それを踏まえて、FXトレードの魅力を伝えていきます。特徴を知って、「これだ!」と思った方は挑戦してみるのも良いでしょう。
トレード可能な時間が長い
FXをやれば、夜の暇な時間帯をお金を稼ぎの時間に変えられると考えました。株式投資をする場合であれば、トレードができる時間は平日の9時~15時に限られます。しかし、FXトレードでは、平日は24時間取引が可能です。
銀行員に限らず、サービス業、現場系、販売員の人は、日中にスマホを見るのが禁じられているケースも多いでしょう。そうなると、株式投資をしている場合は、市場が動いているにもかかわらずチェックできません。
それがFXトレードの場合だと、本業の仕事を終えて、チャートを確認できるわけです。むしろ、メジャーな通貨ペアである米ドルは、夜に市場が盛り上がるため、そのようにトレードしている人も多いのではないでしょうか。
投資対象の選定に手間がかからない
株式市場では、上場銘柄が非常に多く、銘柄選定に時間と手間がかかります。一方FXでは、楽天FXでは26通貨ペアと株式投資と比べて、投資対象の選定には困りにくいのがメリットです。
26通貨ペアと聞いて、「投資対象が多いのでは?」と感じる方もいると思いますが、実際の投資対象はさらに限られてきます。
通貨ペアが限られるということは、情報の絞り込みもしやすくなります。基本的に海外の通貨ペア同士では、情報が取りにくい特徴があります。情報が薄いとその分、損をするリスクがあるため、私は基本的に日本円が絡む通貨ペアのみでトレードしています。
FXの投資資金について
初めての投資資金は、30,000円くらいでした。大学生で海外旅行のためにアルバイトで貯金していたので、余ったお金を投資に回していたという感じです。
今は銀行から転職して再開したところなので、口座には50,000円程しか入っていません。毎月の給料から、家賃や食費などを差し引いた金額を積み立ててトレードしています。
毎月のお金を積み立ててトレード
今はまだ社会人経験が短く、収入や貯蓄がそれほど多くありませんが、毎月の生活費からコツコツと投資資金を捻出しています。
少しずつ、投資資金を増やして、コツコツとスワップポイント得ることで、複利の効果を得ようと考えていますね。
実際に、FXトレードを始める人は、だいたい3万円~5万円の方が多いと思いますが、私もその資金で運用しつつ、段々と投資資金を増やしていこうと考えています。
私は手動で運用していますが、ある程度仕組み化したい人は、『SBI FXトレード』 の積立FXあたりを利用してみても良いかもしれませんね。
ファイナンシャルプランナー|村上敬
ドルコスト平均法で外貨積立は効果的
投資の手法としては、下がったタイミングで買い増しをしていくのが確かに効果的です。しかし、相場がこの先どうなるかは誰にも分かりませんし、自分が安値だと思ったタイミングでも結果的に高値だったというケースも出てくると思います。
そうした事態を防ぐためには、機械的に一定のタイミングで一定の額を積み立てる「ドルコスト平均法」が非常に効果的です。安い時にはたくさん買えて、高い時には購入枚数が少なくなるので、多くの投資家が実践しています。
現在のトレードスタイル
始めは、分からないなりにチャートにラインを引いたり、ニュースをチェックしたりしてトレードをしていましたが、あまり利益を出せていませんでした。
円安に進むと思ってドル買いをしていたのに、「いつの間にかロスカットしていた」ということもよくありました。今も裁量トレードであることは変わりありませんが、守りに徹して、放置していても利益を出す手法です。
低レバレッジでリスクを減らしスワップを得る
画像引用://www.rakuten-sec.co.jp/web/fx/login.html
私が考えたのが、低レバレッジをかけて少し大きめの資金で、ドルや豪ドルなどの通貨を買って放置するという手法です。FXでは25倍のレバレッジをかけられますが、私はかけても10倍までにします。低レバレッジであれば、かなり円高・円安に進まなければ追証が発生することはありません。
仮にドルを買って放置をするとして、大きく円高に進んでも口座に入金して、買増しすれば平均購入単価を下げて、より多くのスワップポイントを得られます。
外貨預金より効率が良いと思います
銀行の外貨預金では、50,000円入金してもその金額に対して利息が付くだけですが、FXであれば50,000円でレバレッジ10倍にして50万円で運用すれば、評価損益も大きくなりますが、少ない元手で多くスワップポイントを得ることができます。
また、外貨預金よりも売買手数料が低いというメリットがあるので、銀行で外貨預金をするよりFXのほうが効率がいいという結論に至りました。
為替は予測できないというのがスタンス
自分の相場の見方として、為替が円高・円安のどちらに進むのかは、1週間単位ですら読めないというのがあります。
為替は、日本国内の動向だけでなく、海外の動向にも左右されてしまいます。そのため、自分の寝ている間にトレンドが転換することもあり、為替は読むのは難易度が高いという結論に至りました。
トレードに費やす時間は1日10分もない
基本的には、FXに時間をかけていません。朝と晩にチャートを見て、利益がどうなっているのか確認するのと、為替に影響しそうなニュースを見るぐらいです。
ロスカットを恐れる心配はほとんどないので、基本的にほったらかしで運用しています。
FXで勝てるようになるまで
私はFXで大きく勝った経験はありません。長期的に見て勝てる方法を模索した結果、今の守りの手法を見つけることができたと思います。
もともと学生時代に、「デイトレード」や「スキャルピング」をしていました。しかし、さんざん負けていたのです。そのため、銀行員を辞めてトレードを再開する際に、投資手法を改めようと考えました。
ちょうどその頃、スワップポイントや配当でセミリタイアをしているブロガーさんをインターネットで見つけて、自分もチャレンジしてみようと思いました。
守りを固めて資産を増やす
私の手法はFXの醍醐味である大きくレバレッジをかけて、利益をとる方法ではありません。低レバレッジにより極力リスクをなくして、スワップと評価益で利益を得ます。
そこで選んだ方法が、比較的リスクも少なく、高金利である「米ドル円」や「豪ドル円」といった通貨ペアです。
資金は5万円程度入金をして、レバレッジ10倍。つまり、50万円分のポジションを持ち、スワップポイントを狙います。あまり多く決済はしません。円高になった際に、ポジションを買い増すことを心がけ、て長期で保有するようにしています。
ファイナンシャルプランナー|村上敬
投資家は皆、失敗から学んでいる
国内外で投資をしている人はごまんといますが、多くの人が失敗を経験しています。失敗した時に「やっぱり投資はダメだ」と思ってしまってはいけません。失敗から何かを学び、同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切です。
特にFXは全勝は誰がどうやってもできないものですので、いかにリスク管理をしてコツコツお金を増やすかが重要です。最悪のケースを常に想定しながら、無理のない範囲で運用してお金を増やしていきましょう。
FXに出会ってからお金の見方が変わった
FXを利用してから勉強することがたくさん増えました。チャートの仕組みだけでなく、世界各国の経済事情など、勉強しなければならないことは様々です。また、お金の見方も大きく変わりました。
海外動向に目がいくようになった
一番良かったと思えることは、海外の動向にアンテナを張れるようになったことです。世界のGDPや政策金利、原油価格、物価など為替に影響を与える要因は様々です。
それらを網羅的に勉強するきっかけができたことは、為替だけでなく株式投資にも生かされています。
お金に働いてもらう感覚を身に着けた
お金は現金のまま寝かせていてもなかなか増えません。お金にもどこかへ出稼ぎに行ってもらう必要があります。それは、株式市場かもしれないし為替市場かもしれません。
自分で働いて給料を得ることはもちろん大切なことですが、自分ひとりの時間は限られています。それならば、お金にどこかで出稼ぎしてもらったほうが効率的です。
もし、それで失敗したとしても、そこから学んで次はしっかり稼いでこれるようにすればいいだけだと私は考えています。
元銀行員トレーダー小川さんからのアドバイス
これからFXトレードを始める人は、トレードをしてみたいが少し不安だと感じている人もいるのではないでしょうか。
トレードをする際は、実際に自分のなかのルールというものを確立することが大事だと思っています。
- 元銀行員トレーダーからのアドバイス
- 1.自分なりの相場の見方を確立して努力する
- 2.自分の希望は相場には届かないと考える
- 3.わからないものには手を出さない
自分なりの相場の見方を確立して努力する
私は「為替の予想はできない」という前提で相場を見ていますが、FXトレーダーの中には予想して利益を得ている方も多くいらっしゃいます。これができる理由は、為替の値動きは予想できると考えているか考えていないかの違いだと思います。
相場が予想できると考えるのであれば、値動きを予想するために努力をします。しかし、予想できないと思うのであれば、予想しなくても利益を出す方法を考える努力をします。
FXでも他の投資でもそうですが、まずはどのように相場を見るのかを定めて、それに応じた方法を模索してみてください。
自分の希望は相場には届かないと考える
基本的に相場は自分の希望が通るようにはできていません。何の根拠もなしに1万円儲けたいから、ドルが1円上がって欲しいというのは、もはやギャンブルだと思います。
自分で決めた買いのシグナルが出れば買うべきだし、売りのシグナルが出ればもう少し利益が欲しくても心を鬼にして売るべきです。
FXの相場は平日は24時間動いているので、今後何度でもシグナルは発生します。私も基本的にほったらかしですが、大きく値下がったときは買い増しして、値上がりしているときは買っても平均購入単価が上がるうえに、このまま上がる確証はないので買い増ししません。
わからないものには手を出さない
自分がよくわからないものは、利回りがよくても手を出さないのことが大切です。
FXでいうと、海外通貨同士のペアです。例えば、NZランドドルとスイスフランの組み合わせみたいに、自分にとって馴染みがない通貨は、情報も少なくトレードがしづらいです。
反対に、日本円とドルやユーロのペアなら、ニュースサイトでも情報は入手しやすいです。自分がわかるということは、勝った理由も負けた理由もわかる可能性が高いです。
どうせ投資をするなら、「自分がわかるもの」「馴染みがあるもの」でトレードをするほうが合理的です。もしも、今わからないものは、しっかり勉強して、ある程度理解できたらトレードをするようにしたほうが良いと思います。
元銀行員トレーダー小川さんおすすめのFX会社
これからFXトレードを始めようとしている人は、FX会社を選ぶのに迷っている人もいるでしょう。結論、初めてトレードする人は大手のFX会社を選ぶのが良いと思います。
おすすめは利用している『楽天FX』と『SBI FXトレード』は基本スペックも業界のなかでも優秀だと思っています。
大手のFX=利用者が多いということで、信頼感がありますし。実際に私も使ってみて機能面でも充実しており、これといって問題はありませんでしたね。これからも使い続けていこうと考えていますね。
まとめ
今回は、元銀行員FXトレーダーの小川さんにインタビューをしました。
やはり、銀行員は会社の規定で、FXトレードを禁止されていることがほとんどだそうです。
一度はFXトレードから離れた小川さんですが、それでもFXトレードをしたいという気持ちから、再開する姿勢には感銘を受けます。
分からないものには手を出さない。守りに徹するトレードという、自身のルール、軸が決まっている点も素晴らしいですね。
これからFXトレード始める人は、自分なりのルールを模索して徹底しましょう。自分のルールを守ることがFXトレードの成功への道です。
- この記事で紹介したFX会社
- ✔ 楽天証券『楽天FX』
- ✔ SBIグループ『SBI FXトレード』
ファイナンシャルプランナー|村上敬
金融機関の定めたルールには従う必要あり
FX口座を新たに持つ時にも、金融機関や政府機関に従事していないかどうかの確認は必ず行われます。
隠して口座開設やFX取引をしてしまうと、後に事実が明るみに出た時に思わぬトラブルを引き起こしかねません。証券会社や勤務先の金融機関の定めるルールには従いましょう。