この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 学生・主婦・サラリーマンの初心者トレーダー
- ✔ FXをしたいけど時間がない
- ✔ 通勤中や寝る前の10分で稼ぎたい人
「1日10分の取引で月●万円稼げる!」など書かれたFXの本やWEBサイトがあったりしますが、本当に1日10分で稼ぐことは可能なのでしょうか?
答えは「1日10分の取引でも稼ぐことはできる」です。FXは長時間取引をすれば良いというものではありません。長時間相場を見ていてもエントリーポイントは10もない場合もあります。
FXで稼ぐためには「稼げる相場・時間帯」に取引することが大事です。FX初心者の方でも、稼げる時間帯を狙って効率よく取引をすれば十分に稼ぐことが可能です。
今回は、1日10分のFXで稼ぐ方法やポイント、15分足チャートの見方について紹介しています。FXを始めたばかりの学生や主婦やサラリーマンの方は、参考にご覧ください。
1日10分のFXで稼ぐ方法
10分内での取引となるとスキャルピングがメインになりますが、相場のボラティリティが大きくないと利益も勝率もなかなか上がりません。
1日10分と取引・分析できる時間が限られているからこそ、予め取引する時間帯を決めておきましょう。ボラティリティが大きい相場で取引できれば、初心者でも短時間で稼ぐことは可能です。
稼げる時間帯を選ぶ
1日10分という短く限られた時間内で稼ぐには、相場にある程度の動きが必要です。ボラティリティの大きな時間帯を選ぶことで、短時間・1回の取引で効率的に稼ぐことができます。自分の好きな時間帯に10分間取引できる場合は以下の時間帯がおすすめです。
東京・ロンドン・ニューヨーク市場の開始直後を狙う
世界3大市場である東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場が開いて間もない時間帯は、比較的相場のボラティリティが激しくなる傾向があることから、それぞれの市場の開始直後を狙う方法があります。
- 世界の市場の開く時間
- 東京市場 9時〜
- ロンドン市場 日本時間17時〜/夏時間は16時〜
- ニューヨーク市場 日本時間23時〜/夏時間は22時〜
東京市場は他の2市場ほどボラティリティが大きいわけではありませんが、それまでのドル相場の影響を受けやすい傾向があり、比較的展開が予測しやすいです。
17時頃になるとロンドン市場が開き経済指標も発表されるため、それまでの相場の流れが一気に変わる可能性もあります。取引量が非常に多いため、ボラティリティも大きくなります。
そして、21時以降になるとアメリカの経済指標が発表され、その後ニューヨーク市場が開きます。1日の中で最も相場のボラティリティが大きくなる時間帯です。
これらの市場の開始直後の時間帯を狙い、トレンドに沿った取引をすれば効率的に稼ぐことが可能です。
アメリカの重要指標発表後を狙う
3大市場の開始直後を狙う方法以外に、アメリカの重要な経済指標の発表後を狙う方法があります。日本時間の21時30分や22時、24時に発表されることが多く、注目度の高い指標の発表後は非常にボラティリティが大きくなります。
- 主な指標発表
- ✓ GDP
- ✓ ISM製造業景況感指数
- ✓ ISM非製造業景況感指数
- ✓ 耐久財受注
- ✓ 消費者物価指数
- ✓ 失業率
- ✓ 非農業部門雇用者数
- ✓ 小売売上高
- ✓ 平均時給 など
強くハッキリとしたトレンドが現れることも少なくないため、スキャルピングで効率よく稼げます。
基本はトレンドに沿って取引する
上記は「GMOクリック証券」の米ドル円60分足チャートです。まずは長い時間のチャートを見て、トレンドの流れを掴む必要があります。
スキャルピングをするときは、基本的にトレンドに沿った取引をしましょう。時間が限られているため、転換点を狙い大きな利益を狙うよりは、強いトレンドに沿って取引する方が無難です。また、押し目買い・戻り売りも狙うようにしましょう。
証券アナリスト|山崎隆平
流れが続きそう/変わりそうと感じた時にエントリー
トレンドラインを利用した売買では、流れが続きそう・変わりそうと感じた時にエントリーするのが一般的です。トレンドラインはプロアマ問わずほとんどすべての投資家が利用しています。利用する投資家が多いということは、結果的に信頼性も高まります。
また自身の投資スタイルや保有期間によって使用するチャートが変わると当然トレンドラインも変わってきます。ただ気を付けたいのは、仮に短期のトレードであっても大きな流れを把握する為に、中長期トレンドの確認は必要です。また5分足と15分足というように複数のチャートでトレンドラインを利用することも非常に有効です。
15分足チャートの見方
1分足や5分足だとアップダウン・ノイズが非常に多くなり、ダマシに翻弄されることも多いです。30分足や1時間足もありますが、デイトレーダーに人気があるのが15分足です。
個人の好みにもよりますが、15分足は1分足や5分足のように激しくなく1時間足のようにじっくりすぎず、値動きのバランスなどから分析もしやすいです。
経験豊富なトレーダーであればストキャスティクスや平均足、MACDのゴールデンクロスなど、さまざまなテクニカル指標を絡めてエントリーポイントを探りますが、初心者の方であればシンプルにトレンドラインを活用した方法がおすすめです。
押し目買い・戻り売りを狙う
上記が「GMOクリック証券」の米ドル円15分足チャートです。
短時間で取引を行う際に15分足チャートを活用する場合は、トレンドラインを利用しましょう。下降トレンドの際の戻り売り、上昇トレンドの際の押し目買い狙いは、プロトレーダーも多く行う手法です。特に強いトレンドが発生しているときは、何度もチャンスが現れるため、大きな利益を積み上げることも可能です。
出典: 野村證券公式ページー押し目買いとはー
相場が上昇トレンドにあるときに、利益確定売りなどで一時的に相場が下がる調整局面をねらって、買いを入れること。逆張りの投資手法の1つ。
出典: 東海東京証券公式ページー戻り売りとはー
相場が下落トレンドにある時に一時的な反発を待って売ること。世界経済が持続的な景気後退局面にある中、昨日はわずかな株価反発局面で、個人投資家が戻り売りを行った。株価が下落した後、一時的に高くなったところで売るのが「戻り売り」です。戻り売りを消化できれば一段高が期待できます。
証券アナリスト|山崎隆平
底から天井までの全てを得ようとしない方がいい
「タイ焼きの頭としっぽはくれてやれ」これは、有名な投資格言の一つです。あんこの入っていない頭としっぽはマーケットにあげて、あんこのぎっしり詰まったおいしいところだけをもらおうというものです。これは「無理をせずできるだけ確実に利益をとる」と言う教えでもあります。底を狙いすぎると実はまだ底ではなかったり、天井を狙いすぎると売れずにそのまま下落に転じてしまうことがあります。
あくまで底をしっかりと確認してからの購入がよいでしょう。また、売りに関しては、初心者の方は天井後ではなく、天井前に売却した方が経験上うまくいくことが多いです。どうしても確認後になると一度高値を見てしまっているので、また上がるとの心理が働いてしまい判断を鈍らせる要因になってしまいます。
まとめ
1日10分しか取引時間がない場合でも、ボラティリティの大きい時間帯を狙い打ちすれば十分に稼ぐことができます。3大市場の開始後もしくは重要指標指標発表後を狙いましょう。
そして、できれば強いトレンドが形成されているときにトレンドに沿ってエントリーし、押し目買いや戻り売りも狙いましょう。
他のテクニカル指標を使って分析しても良いですが、強いトレンド時であればトレンドラインだけでも十分に予測でき勝つことができます。
短時間で利益を狙うなら「約定力」と「スプレッド」にこだわったFX会社を
1日10分といった短時間で利益を獲得を狙うには、FX会社選びが重要です。その際には以下2点に注意して選ぶ必要があります
- 約定力・約定スピードはどうか
- ✔ 短期売買において、自分の狙ったタイミングで決済できるかどうかは非常に重要です。スベリが生じて決済タイミングがずれると、利益に直結します。
- スプレッドが業界最狭水準か
- ✔ 短期売買の場合は、必然的に取引回数が増えます。1回の取引あたりに生じるコストは、スプレッドの設定により決まります。「米ドル円=0.2~0.3銭」といった業界最狭水準スプレッドのFX会社を使いましょう。
短期向けのFX会社「GMOクリック証券」
GMOクリック証券
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.5銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 20 |
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 | 0.3pips |
JFX MATRIX TRADER ※原則固定(例外あり) |
0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 0.4pips |
短期向けのFX会社「JFX」
JFX MATRIX TRADER
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 24 |
証券アナリスト|山崎隆平
毎日できるだけ決まった時間に取引する方がいい
毎日できるだけ決まった時間に取引をすることで、時間帯によるマーケットのクセを把握することができます。例えばこれは個人的な経験からですが、特に材料がない昼の時間帯はボックス相場になりやすく比較的テクニカル通りの動きをすることが多いです。ただ、この時間帯は値幅が比較的狭いので、ある程度の値幅を取りたい方には不向きともいえます。
為替相場は、時間帯によって様々なクセがあります。そのクセをいち早く見つけ出すことができれば、勝率もおのずと上がると思います。取引ができる時間帯から自身の投資スタイルにあった時間帯みつけることが重要です。