この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ ユーロ豪ドルを取引したい!
- ✔ 通貨ペアの特徴は?利益を出すコツは?
- ✔ ユーロ豪ドルの取引に向いてるFX業者は?
ユーロ豪ドルは、現在低金利のユーロと高金利通貨の代表格である豪ドルを組み合わせた通貨ペアとなっています。欧州の投資家を中心に人気の高い通貨ペアで、日本でもユーロ豪ドルを専門とされているFX個人投資家の方はいらっしゃいます。
この記事では、まずユーロ豪ドルの値動きについて月足チャートを手掛かりにご説明します。その後、ユーロ豪ドルを取引するメリットやデメリット、注意点についてご案内します。最後に、ユーロ豪ドルを取引できるお勧め業者を2社ほどご紹介します。
FXのユーロ豪ドル(EUR/AUD)の特徴
上記はユーロ豪ドル(EUR/AUD)の月足チャートです(「DMM FX(PR)」より)。
豪ドルのチャートは、豪ドル円や豪ドル米ドルのように、豪ドルが左側に来ていることが多いため、上昇が豪ドル高を意味している事が多いのですが、ユーロ豪ドルの場合は反対になります。
つまり、豪ドルを買いたければ、ユーロ売り豪ドル買いのショートポジションを持つ必要があり、そうなった時の利益が出る方向は下落となっています。
日中の値動きとしては、豪ドルは時間軸が東京時間と被るため、比較的東京時間も含めて一日中値動きします。ただ、それでも欧州時間になるとユーロが本格的に動き出すため、大きな値幅を取りたい場合には欧州時間以降がお勧めです。
ユーロと豪ドルは相関性が高い?
画像引用:TradingView
一般的にユーロと豪ドルは相関性が高いと言われています。基本的には、何らかの影響で米ドルが売られると、その反対にユーロが買われるイメージです。豪ドルはそのユーロに続く感じで買われる可能性があります。
上記の画像は、ユーロ円と豪ドル円のチャートを並べたもので、2019年から過去5年分のチャートです。対円という観点で見る際は、それぞれ多少値動きは異なるものの、大きなトレンドとしては似ているという印象を受けます。
豪ドルは長期投資家向けの通貨
豪ドルはここ数年はずっと、FXの世界で言う高金利通貨の代表格でした。
最近は利下げにより政策金利は、1.50%まで下がったのですが、それでも外貨預金やFXの豪ドルロングのポジションによってスワップポイントを得ようという個人投資家の方は多くいらっしゃいます。
ユーロ豪ドル(EUR/AUD)取引時の注意点とメリット・デメリット
- ユーロ豪ドル(EUR/AUD)の特徴
- ✓スプレッド 最狭水準は1.5pips~
- ✓スワップ 売りポジションでのスワップが期待できる
- ✓取引可能なFX会社 「DMM FX(PR)」 「外為どっとコム」 「SBI FXトレード」など
ユーロ豪ドルは、低金利通貨のユーロと高金利通貨の豪ドルの組み合わせのため、ドル円やユーロドルなどとは異なる独特の値動きをします。
スワップのことを考えると売りから入って、さらに下落トレンドの為替差益を得たいと考えたくなるのですが、上昇トレンドにある場合は、マイナススワップを覚悟で買いから入っていく必要があるといえます。
- メリット
- ✓売りから入ってプラススワップをもらえる
- ✓東京時間も比較的動くことが多い
- デメリット
- ✓中長期で上昇トレンド中なので売りから入るのが難しい
- ✓ユーロが基準なので1万通貨取引するのに必要な証拠金が豪ドル円などと比べると高め
ユーロ豪ドル(EUR/AUD)を取引する時の注意点
ユーロ豪ドルで注意が必要なのは、ユーロと豪ドルの金融政策と経済指標です。とりわけ、ユーロの場合はECBの発表する金融政策に注意しておき、何か予想と違うことが発表された場合には激しい値動きに備えておく必要があります。
一方で、豪ドルの場合にはRBAの発表する金融政策のほか、雇用統計の発表も警戒しておかなければなりません。というのは、オーストラリアの雇用統計は、アメリカの雇用統計と同じく、予想通りにならないことが多いため、予想と大きく違う結果が出た場合には大きな値動きになることがあるからです。
その他、ユーロやオーストラリアのインフレ率やGDPなどの経済指標には十分情報を収集しておく必要があるといえるでしょう。
ユーロドル・豪ドル米ドルの動きも同時にチェックすると◎
元 証券会社勤務|杉崎利之
世界の基軸通貨である米ドルの動きは把握必須
米ドルは世界の基軸通貨です。これは原則としてどの通貨も一旦米ドルに交換された後に目的とされる通貨に交換されることを意味しています。
例えば日本円を豪ドルに交換(豪ドル/円の買い持ち)する場合、実際には「日本円⇒米ドル⇒豪ドル」という順序で交換されていますが、豪ドル/円の取引レートは米ドル/円と豪ドル/米ドルの取引レートから換算されています。ユーロ/豪ドルも同様に、ユーロ/米ドルと豪ドル/米ドルの取引レートをベースにユーロ/豪ドルの取引レートが算出されています。このように一見米ドルとは無関係と思える通貨ペアであっても常に基軸通貨である米ドルを通じての取引となっているため、米ドルの動きも把握しておくことは必要です。
ユーロ豪ドル(EUR/AUD)を取引するのにおすすめのFX会社
ユーロ豪ドルは、マイナー通貨の中では比較的人気のある通貨ペアです。そのため、取り扱っている業者もそれなりにありますが、スプレッドやスワップポイントなど取引条件はしっかりとチェックしておきましょう。
利用者が多いDMM FX
DMMFXは、口座数が国内トップクラスのDMM.com証券が取り扱うFXサービスです。DMMFXは複数のカバー先から受けるレートをもとに独自生成したレートでスプレッドを提供しています。
DMMFXはユーロ豪ドルに限らず、どの通貨ペアも業界最狭水準のスプレッドなので、コストを抑えたい人にはおすすめです。
取引アプリが見やすく、分析に使うテクニカルな指標も数多く取り揃えているので初心者からプロの方まで多くの人が利用しています。
元 証券会社勤務|杉崎利之
利用者数の多いFX会社を選べばおおむね間違いはない
まず財務局に登録している業者であることは最低限の必須条件です。その上で、取引ツールはもちろん、取引条件等についても検討したほうがよいでしょう。
例えば、取扱通貨ペア、最小取引単位、証拠金維持率(ロスカット条件)、スプレッド、両建ての可否など、ご自身の元手資金や目指すトレードスタイルなどにマッチしているかどうかを基準に選択するといいと思います。デモ口座を用意している業者に関しては使い勝手を試すのがよいと思いますが、そうでない業者でも口座開設は無料のところが多いので、まずは口座開設をしてからツールや実際のスプレッドなどをじっくりと吟味するのも1つの方法です。それでも判断に困る場合には利用者数の多い人気の業者を選べば概ね間違はないでしょう。
有名どころのFXだけあって、サポート面から使用感覚から見てもとても使いやすかったです。一番は、取引をするとしても分かりやすい気遣いが出来てると感じました。何となくという感覚でサイト内を触ってみてコツが掴めるという感じです。
総合力の高い「外為どっとコム」がおすすめ
外為どっとコムは、メジャー通貨はもちろんのことマイナー通貨であっても業界最狭水準のスプレッドを提供しており、初心者の方から中上級者の方まで満足して取引できる環境となっています。
情報発信にも力をいれていることにも魅力があります。多くの人は情報収集のツールとして、外為どっとコムを選んでいます。
プロからも初心者からも選ばれる総合力
その他、外為どっとコムは情報コンテンツが充実していることでも有名です。経済指標やニュースなどはもちろん、顧客のポジション比率や通貨別の騰落率なども公表しています。
また、初心者向けのトレード手法や相場の見方に関する動画や、中上級者のニーズに応えるトレードの実践方法に関するセミナーも展開しており、FXトレード力を高めるうえでも有用な業者であるといえます。
初めて口座開設だったのですが、口座開設から取引開始まであまり時間もかからず取引を開始することができました。取引ツールも視覚的に見やすく、操作も直感的にしやすいと感じました。
※ロシアルーブル/円のみ10,000通貨
バランス重視の「SBIFXトレード」
「SBI FXトレード」は、業界最狭水準のスプレッドと業界最高水準のスワップポイントを両立している、短期売買にも長期投資にもお勧めの業者です。
SBIFXトレードのユーロ豪ドルのスプレッドは、1万通貨までなら1.5pips、100万通貨までなら2.2pipsとなっています。また、スワップポイントは売りポジション1万通貨当たり67円となっています。
もちろん、ユーロ豪ドル以外のスプレッド・スワップ設定ともに、業界でも高い水準にあると考えていいでしょう。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.69銭 | 0.38pips |
会社 | ユーロ/ドル | 米ドル/円 | 豪ドル/円 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | |
SBI FXトレード | 66円 | -71円 | -60円 | 57円 | -25円 | 18円 |
その他、SBIFXは情報コンテンツも充実しており、毎日の相場の注目ポイントを紹介する「Today’s Live」や1週間ごとの更新である「アウトルック・ウィークリー」をはじめとして、文字媒体・動画コンテンツなど、トレードに役立つ様々な情報を提供しています。
ドル円やユーロ円といった主に取引する通貨ペアに関して、スプレッドが他社に比べると非常に狭いので良い業者だと感じています。また、経済指標発表時のようなスプレッドが広がりやすいときでも、ここは安定しており売買しやすいと思います。
【まとめ】
ユーロ豪ドルは、豪ドル円や豪ドルドルと比べるとややマイナーな印象を受けるのですが、売りから入ることによる高いスワップポイントや、トレンドフォローによる大きな為替差益を期待できる魅力的な通貨ペアです。
業者を選ぶ際には、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードなどトレードスタイルに応じて、スプレッドやスワップポイント、または約定力などそれぞれに必要な環境を提供している最適な業者を選ぶようにしましょう。
- この記事で紹介したFXサービス
- ●DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ●株式会社外為どっとコム「外為どっとコム」
- ●SBIグループ「SBI FXトレード」
元 証券会社勤務|杉崎利之
資源国である豪州の通貨は長期保有者が多い
豪ドルの一番の特徴は資源国通貨であるということです。一般的に資源国の経済は比較的安定しており、そのため通貨の急変動も少ないと言われています。一昔前までは豪州の政策金利もかなり高かったこともあり、かなりの数の投資家が中長期的に豪ドルの買持ちをして高めのスワップポイントを稼ぐという方法を取っていました。
しかし現在では豪州の公定歩合も1%台にまで落ち込んでいるため単なるスワップポイント狙いでの投資には向きませんが、安定通貨の1つという意味で長期保有者も多い通貨の1つとなっています。ただし、最近では中国が豪州にとっての最大貿易相手国であることから中国経済の動向によって豪ドルが大きく変動する場合もありますので中国の経済指標などにも注意が必要です。