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目次
FXのエントリーポイントの見極め方を教えます!
FXのエントリーポイントというのは、「ポジションを保有する場所」を指します。保有するときをエントリー。決済するときをイグジット(エグジット)というのです。
FXを始めたばかりだと、「エントリーポイントはどこにすれば良いのかわからない」という壁にぶつかります。そのわからないという気持ちは、あながち間違いではありません。
プロトレーダーが決めたエントリーポイントでさえ、外れることがあります。ただ、分析をすることでエントリーポイントが見えてきて、勝てる可能性を上げられるのです。
今回は、「FXのエントリーポイントは、どう決めるのが良いのか。」に着目して解説していきます。具体的に注目する指標についても紹介しますので、参考にしてみてください。
勝ち組はエントリーポイントをルール化している
勝ち組のFXトレーダーは、エントリーポイントをあらかじめ決めています。勉強や経験を通して、利益が出る可能性が高いエントリーポイントをわかっているのです。ただ、必ず当たるというわけでなく、予想が外れた際は、自身のルールに則りきちんと損切りをします。
このエントリーポイントを見極める方法はトレーダーによってバラバラです。FXには多くの分析ツールがあり、分析手法も異なります。つまり、自身にあったトレードを方法を見つけるというステップを経て、あとは、それに則りトレードをしていくのです。
FXには王道の分析方法・指標というものが存在します。初心者の方でもわかりやすいので、まずは王道に則ってエントリーポイントを探してみましょう。
エントリーポイント【1】ラインを目安にする
FXで勝率を高めるためには、ラインの活用は必要不可欠です。FXの為替レートは上下に波打つ動きをしていますが、大きな目で見てみると、上昇・下降・横ばいといった流れが掴めると思います。
このトレンドを見極めたうえで、どこをエントリーポイントとするのか決めるためにラインを使うわけです。このラインの使い方は、FXに限らずチャートを使うものであれば、押さえておく必要があります。
上昇トレンドラインと下落トレンドライン
FXトレードをするのであれば、マスターしておきたいのがトレンドラインです。FXのチャートの動きは大きく分けて、上昇・下降・横ばいとありますが、上昇もしくは下降トレンドの際に活用します。
トレンドのラインの引き方は上記の画像のように、「上昇の場合は安値」「下落の場合は高値」を線でつなぎます。
FXのチャートは波打つように動きますが、そのトレンドライン沿って動きやすい(波打ちやすい)のです。つまり、より利益を狙うのであれば、そのラインの付近でポジションを持つのが良いでしょう。
反対にポジションを持ったものの、そのラインを越してしまった場合は、トレンドが反転する可能性があるため注意が必要です。
サポートラインとレジスタンスライン
FXトレードをするのであれば、サポートラインとレジスタンスラインについても、熟知している必要があります。以下の画像は、サポートラインを例としてあげたものです。
サポートラインは「下値支持線」ともいい、チャートの安値を繋いだものです。反対に、レジスタンスラインは、「上値抵抗線」ともいい、チャートの高値を繋ぎます。両者のラインは原則水平線になり、トレンドラインのように斜線にはなりません。
注目したいのが安値高値付近にある「ヒゲ」です。上記画像の安値で、細い線が伸びているのが分かります。これがヒゲであり、ラインと合わせて分析ができるのです。
上記の画像では、チャートが下に言ったものの、買い圧力(買いたい人の勢い)が強く跳ね返されていると読み取れます。この長く伸びたヒゲをもとに、どう推移のポイントをサポートラインやレジスタンスラインで繋げるわけです。
Q.チャートがラインを超えたときの注意点は?
エントリーポイント【2】MACDを目安にする
MACD(マックディー)とはトレンドを見極めるための指標です。移動平均線の仕組みをもとに線が表示されます。移動平均線とは、直近の為替レートを平均したものであり、5日・25日・75日など種類はさまざまです。この移動平均線の短期線と中長期の線を利用して、MACDは数値を算出しています。
上記の画像にあるMACDというのは、最新の価格に比重を置いた指標であり、シグナルというのは単純な移動平均を求めた数値です。この2つの線を使い、主にトレンドや反転のタイミングを見極めるために使います。
多くの投資家は、1ヶ月から3ヶ月のスパンでトレンドの底打ち感を探るために使っているのです。具体的な使い方としては、この2つのライン(MACDとシグナル)がクロスしているかどうかに着目します。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスは短期線が中長期線を下から上に抜けることを指します。MACDにおいては、MACDがシグナルを下から上に抜けることです。このサインがあると、上昇トレンドになりやすいと考えられます。
一般的に短期の線というのは、中長期の線より先行して動きます。短期線⇒中長期線という風に動くわけです。短期の先行して上に移動したということは、これから中長期の線も上がるという考えになります。
出典: SMBC日興証券公式ページ長期の移動平均線を、短期の移動平均線が下から上に突き抜けたとき(交差したとき)を、ゴールデンクロスと呼びます。これから相場が上昇傾向になるかもしれないという買いサインのひとつとして、相場の方向性の手掛かりになるものと考えられています。ただし、確実に上昇するとはいい切れないため、株価や為替などの価格と組み合わせて判断することが大切です。ゴールデンクロスは、移動平均線だけでなく、MACDやストキャスティクスなどのチャート分析にも用いられています。
デッドクロス
デッドクロスというのは、ゴールデンクロスの反対で、MACD(短期線)がシグナル(中長期の線)を上から下へ突き抜けるサインです。このサインがあると、「これから下落トレンドになる可能性がある」と考えられます。
出典: SMBC日興証券公式ページ長期の移動平均線を、短期の移動線が上から下に突き抜けたとき(交差したとき)を、デッドクロスと呼びます。これから相場が下落傾向になるかもしれないという売りサインのひとつとして、相場の方向性の手掛かりになるものと考えられています。ただし、確実に下落するとはいい切れないため、株価や為替などの価格と組み合わせて判断することが大切です。デッドクロスは、移動平均線だけでなく、MACDやストキャスティクスなどのチャート分析にも用いられています。
ダイバージェンス
ダイバージェンスとは、相場とテクニカル指標に違いがあることを指します。上記はテクニカル指標の一例です。左の青い丸に着目すると、相場は下がっているのもかかわらず、テクニカル指標の右側は上がっているのが分かります。
このように相場に対してテクニカル指標が異なる動きをしている場合は、トレンド転換が起こる可能性を示しているのです。MACDの場合も、相場に対して反対方向に動いている場合は、トレンド転換の可能性があるとも頭に入れておきましょう。
出典: FXブロードネット公式ページーダイバージェンスとはー
ダイバージェンスとはもともと「相違がみられること」という意味で、テクニカル分析では、相場のトレンドとテクニカル指標のトレンドが逆行することを言います。MACDでのダイバージェンスとは、相場が上昇トレンドにあるときに、MACDのトレンドラインが下降トレンドを示しているような場合をいいます。ダイバージェンスは相場の転換を暗示するものとされており、MACDのダイバージェンスも相場の天底の出現を示唆する可能性が高いサインです。
エントリーポイントでミスしない方法
FXで勝率を上げるには、エントリー(ポジションを持つ)と、イグジット(ポジションを決済する)が重要です。もちろんラインや分析の指標を使うことで、好ましいエントリーポイントを見つけることも大事でしょう。
しかし、それと同様に重要なのがメンタル面なのです。いかに分析する力があったとしても、自身のメンタルがブレて、取引手法もブレてしまえば、勝率を上げることはできません。
ここで言うメンタルというのは、自身で決めたルールを徹底してトレードをすることです。どのようなケースに注文する。もしくは売買する。というのをあらかじめ決めて守ることが大事なのです。
すぐポジションを持とうとしない
初心者にありがちなのが、「ポジションをすぐ持とうとする」ということです。このポジションからポジをとり、「ポジポジ病」とも呼ばれています。
始めたばかりの人は「お金を稼ぐためにはたくさんトレードしなくてはならない」と考えがちです。しかし、FXトレードは毎回毎回勝てるものではありません。
重要なのが、自身が勝てるエントリーポイントを見極めて、トレードをするということなのです。FXの勝ち組トレーダーはこの見極めに長けています。チャートを見極めて、自信が持てない場合は、「様子見」としてトレードしません。
なぜなら、自信がない状態でトレードをしても損失に繋がる可能性が高く、投資のパフォーマンスが落ちるからです。もちろん、稼ぎたいという気持ちは重要ですが、せっかちにならず、勝てるエントリーポイントが来るのを待ちましょう。
持ったポジションにいつまでも固執しない
FXで勝つにはイグジット(ポジションを決済)するタイミングで、エントリーポイントと同じくらい重要です。いくらエントリーがしっかりしてても、イグジットができていないと勝てません。
トレードをしていると、「まだまだ上がるかもしれない」「下落してるが戻るだろう」という気持ちが湧いてきます。しかし、明確な根拠がない、お祈りの状態はリスクが高いのです。このような状態はギャンブルになってしまいます。決済もまたエントリーと同様に自分で決めたルールに則る必要があります。
- イグジットのルール例
- ✔ テクニカル(ライン)でイグジット
- ✔ 利確、損切りのpipsでイグジット
- ✔ 時間になったらイグジット(手仕舞いする)
上記がイグジットのルール例です。分析指標や損益に基づいて決済することが重要です。短期でトレードをしている人は、その日に手仕舞いをする必要があります。いくら利益および損失に納得がいかない状態であっても、ポジションに固執するのは避けてください。
Q.つい感情で取引してしまう際の解決策は?
ファイナンシャルプランナー|村上敬
エントリーと同時に決済注文も設定すると◎
感情に流されてしまう事態を防ぐためには、エントリーする時に決済のタイミングをあらかじめ設定しておくことです。上がるか下がるかハラハラドキドキしながら過ごすのは精神的にもよくありませんし、勝てたとしてもそれは結果論になってしまいます。
新規エントリーする時に、同時に利益確定/損切り注文を入れておくことで、自分の決めたルールを忠実に守ることができます。また、人によっては全ての注文を自分では行わず、自動売買ツールを回すという方法をとっている場合もあります。
売買状況の情報も活用する
売買注文状況を使えば、FXで勝てる確率をあげられる可能性があります。売買注文状況というのは、そのFX会社を使っているユーザーがどの価格で「買いたい」もしくは「売りたい」という情報が記載されているものです。
どの価格にどれくらいの注文量があるのかがグラフ化されており、見方がわかればとても重宝します。
外為どっとコムの「外為情報ナビ」を活用
画像引用:FXを始めるなら外為どっとコム|FX
上記は『外為どっとコム』の外為ナビにある、売買注文状況です。これは外為どっとコムの利用者が、どのくらいのレートで売買注文をしているのかがグラフ化されています。中央縦列に記載されているのが為替レートで、その横に記載されているのsellとbuyのグラフが取引量です。
例えば、上記グラフの米ドル円の場合、現在のレートが111.80円です。このレートを見ると111.50に「買い」の注文が多くあるのが分かります。
この為替レートが仮に、111.50まで下落したとしても、その価格で買いたいという需要が多いため、そこで下落していたトレンドが反転すると考えられるのです。
使いやすさを重視したFX会社は?
FXで勝率を高めていくために重要なのは環境の構築です。エントリーポイントやイグジットを見極めるためには、分析ツールの使いやすさ・見やすさが鍵になります。
トレンドを見極めるためのツールであったり、その他売買に関する情報を取得することで、勝率を上げられるでしょう。そのためには、ご自身にあったFX会社を選定するということが重要なのです。
FX会社を選ぶうえで基本となるのは、利用者の多さでしょう。利用者が多い=満足度が高いという証拠でもあります。取引を手助けするツールも豊富ですので積極的に活用しましょう。
使いやすいFX会社1:外為どっとコム
画像引用:FXを始めるなら外為どっとコム|FX
外為どっとコムは、スプレッド(一回の取引にかかるコスト)が低く使いやすいFX会社です。取引ツールも使いやすく、スピード注文・全決済が可能。Mac用の取引ツールもあります。
そして何よりのメリットが情報量が多いということです。エントリーポイントを決めるために役立つ分析ツールはたくさんあります。それは外為注文状況であったり、売買比率の情報であったりです。
そのほか、ぴんたんこテクニカルという人気の分析ツールがあります。これはテクニカルなチャートと売買シグナルを示したもので、これからのチャートの動きを予測してくれるのです。
外為どっとコムは情報配信も徹底しており、DZHフィナンシャルリサーチ、FISCO、ロイターのニュースを配信しています。
最初から使っているので馴れもありますが、とても使いやすいチャートやツールも見やすいのとアプリも使いやすいそれと、情報量が多く、また、オペレーターが親切で丁寧に対応してくれて初心者にも有難い。
※ロシアルーブル/円のみ10,000通貨
使いやすいFX会社2:SBI FXトレード
画像引用:FX(外国為替)ならSBI FXトレード | SBI FXトレード
『SBI FXトレード』は、大手金融のSBIグループのFXサービスです。2019年オリコン顧客満足度の調査では、92.7%の人が今後も継続して使いたいと答えています。
システムが安定しており、相場が急変動するタイミングでも取引コストが安定。スワップポイントに関しても申し分ありません。
SBI FXトレードは、最小取引通貨単位が1通貨であるため、証拠金に余裕を持ったトレードも可能です。PC版の取引アプリはカスタマイズが自由。テクニカル指標と描画ツールは合計60種類で、満足のいく分析ができます。
スマホで取引することもありますが、チャートが見やすいため、取引しやすいです。例えばドル円の日足チャートを見て、ローソク足が長い上髭を引いたら、すかさず円買いポジションを持つ判断をくだすことができます。チャートの見やすさは、ありがたいです。
使いやすいFX会社3:DMM FX
画像引用:DMM FX
『DMM FX』は国内の口座数ナンバーワンのDMM.com証券から出ているFXサービスです。スワップポイントや取引コストなど、基本的なスペックの面でも申し分ありません。
そして最大の魅力が使いやすいという点です。取引アプリのデザインが洗練されており、非常に見やすい感じます。分析のするためのテクニカル指標は26種類を用意されており、多くの利用者から人気になっているのです。
PC画面では複数の通貨ペアや時間足を表示できて、分析のための指標は少ないボタン操作で切り替えできます。利用者が多いため、インターネット上で使い方を紹介している人もいるので参考になるでしょう。
チャート表示がとても見やすく、マニュアルもとても分かりやすく記載されています。ソフトをインストールする必要がないのでどのパソコンからでもログインして取引する事が可能です。
まとめ
FXトレードは「なんとなく」でやっても勝率は高まりません。もちろん必ず勝てる手法も存在しませんが、分析をすることで勝率を上げられます。
まずは、いつポジションを持つのかという、エントリーポイントを見極めましょう。トレンドラインやテクニカル指標を使い、チャートの動きを予測してください。
テクニカル指標で、「どのようなサインがあれば、ポジションを持つのか」という、自分なりの取引ルールを定めておくと良いでしょう。
ただし、いくらエントリーポイントが良いと言っても、それを決済するタイミングが悪ければ利益は出ません。利益を上げるためには、かならずイグジット(ポジション決済)をする判断基準も決めておきましょう。
ファイナンシャルプランナー|村上敬
いろいろなFX会社の取引ツールを試してみましょう
FXの世界はすぐに勝てるようになるものではなく、長年の経験と情報の蓄積により勝率が上がっていく世界です。そして、トレード歴だけでなく色々なFX会社を使ってみる事も経験の1つです。
デザイン・操作性・注文方法・カスタマイズ性など、FX会社によって使い勝手はまったく変わります。自分に合ったFX会社を使って取引することにより、勝率も変わってくるでしょう。FX口座は無料で作れる所ばかりで、維持費などもかかりませんので、まずは色々なFX会社を試してみることをおすすめします。
- この記事で紹介したFX口座
- ✔ 株式会社外為どっとコム「外為どっとコム」
- ✔ SBIグループ「SBI FXトレード」
- ✔ DMM.com証券「DMM FX(PR)」
ファイナンシャルプランナー|村上敬
ブレイクアウトするとそのまま伸びる可能性がある
レジスタンスライン・サポートラインを超えることをブレイクアウトと言います。レンジ相場でブレイクアウトした際は、その方向に伸びる可能性が高いと言われており、多くのトレーダーは自身で定めたラインを超えるかどうかに注目しています。
もちろん、ラインを超えてすぐに戻される場合もありますが、大切なのは自分なりの注文/決済のルールを設けることです。