2023/10/11

FXで稼ぎたい人が覚えておくべき土日・祝日のルール【週末・週明けの動き方】

#取引時間

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証券アナリスト

この記事のアドバイザ

山崎隆平

大学卒業後、国内証券会社に勤務。証券アナリストとして財務分析および証券分析を担当。相場の転換点・業績の転換点を見極めることに関して非常に高い評価を受ける。退職後は個人トレーダーとして株式・ＦＸ・オプション取引を中心にマーケットの荒波に立向かう。個人投資家、機関投資家の気持ちが分かる頼れる存在。現在は投資で得た資金を元手に不動産会社を設立。金融商品のみならず不動産投資にも精通している。

土日は基本的に為替市場が休み
土日を挟んで生まれる「窓」とは
日本の祝日は通常通りFX取引は可能
月曜朝と金曜夜にどう動くかが重要
FXトレーダーは、土日は暇なくらいがちょうどいい
プロトレーダーに選ばれているFX会社は？
【まとめ】空き時間を活用して自分の取引を振り返る

この記事はこんな人におすすめ

✔ FXって土日や深夜でもできるの？
✔ 週末で効率よく稼ぐにはどうすれば良い？
✔ 週末や週明けで注意すべき点は？

サラリーマンや主婦の間で圧倒的な人気となっているFX投資。もはや副業の定番としてもお馴染みですね。

通勤時間・お昼休み・家事の合間・寝る前の時間・あるいは深夜の時間など、いつでもどこでも手軽に副業感覚でお小遣いを稼ぐことが可能で、最近では初期投資費用が安く済むという点も人気を後押ししています。

しかし、24時間いつでも取引可能と言っても、それは平日だけの話で、週末は少し事情が変わってきます。FXは自身のライフスタイルの中で無理なくおこなうのが理想です。

今回は週末・祝日・土日などのFX取引について、シンプルに紹介します。

選ばれているFX会社「DMM FX」

土日は基本的に為替市場が休み

FXの世界は、24時間いつでも取引可能と思っている人も多いかもしれませんが、基本的に土日は為替相場がお休みなので、FX会社もお休みになっています。つまり、土日は基本的に取引不可と考えておきましょう。

世界でもっとも早く開く市場: ✓ウェリントン市場(ニュージーランド)
オープン時間：日本時間の午前4時

世界でもっとも遅く閉まる市場: ✓ニューヨーク市場(米国)
クローズ時間：日本時間の午前7時
※夏時間の場合は午前6時

つまり、日本時間の土曜日早朝から月曜日の早朝までのおよそ45時間ほどの間は、FX取引はできないという事になります。これは日本だけではなく、ほぼ全世界でストップするものだと覚えておきましょう。

FXは365日いつでも始められる

FX取引はFX会社を介して行われます。つまり、これからFXを始めるという人は、まず最初にFX会社で口座を作らな開ければいけません。

この口座開設申し込みは、スマートホンやPCから24時間365日いつでも可能です。つまり、土日でも深夜でもまったく問題ありません。

むしろ口座ができるまでには数日の時間を要するので、週末のうちに申し込みをしておけば平日にはFXを始める事ができます。記事後半でも紹介しますが、「DMM FX(PR)」や「SBI FXトレード」といった大手のFX会社は申込みもスムーズにできるので、週末のうちに済ませておくと良いかもしれません。

【注目】多くのトレーダーに選ばれている人気＆実力お墨付きのFX会社

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土日を挟んで生まれる「窓」とは

上記で土曜朝から月曜朝まではトレードができないと解説しましたが、土曜朝の終値と月曜朝の始値は、必ずしもイコールではないという点を覚えておきましょう。これを覚えておかないと、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれません。

簡単に説明すると、世界のほとんどの国の市場は、土日は閉まっているのですが、一部の中東の国では日曜日でも開いている市場があります。それにより、土日の間でも為替変動が起きるのです。これをFXの世界では「窓」と呼んでいます。

こちらは「GMOクリック証券」のスマホチャートです。チャート上で示した縦の黄色の矢印部分が「窓」です。週によって窓が大きく開く場合もあれば、窓があまり開かない週末もあります。

つまり、金曜日の夜の時点ではプラスだったポジションが、週明けにはマイナスになっている可能性があるという事です。

もちろん逆にプラスに転じている場合もありますが、大きな変化が起きているかもしれないという可能性があると覚えておきましょう。

土日を迎える前に決済しておくのが常識

長期でポジションを持つトレードスタイルの人は別として、デイトレやスイングトレードをしている場合は、土日を迎える前には決済しておくのが常識と言われています。

理由はシンプルで、土日の間はFX会社が休みなので取引ができません。その間に値が大きく動いてしまったら、場合によっては大損をしてしまうからです。もちろん大きな利益になるケースもありますが、それを運が良かったと考えてしまった時点で、「FX＝ギャンブル」になってしまいます。

窓は閉まる事が多い

ちなみに、FXの世界の常套手法として「開いた窓は閉じるもの」という法則があります。これは、土日に窓が開いた場合は、比較的高い可能性で元の値まで戻るというものです。もちろんFXの世界に絶対はありませんので、手法の1つとして覚えておくと良いでしょう。

FXの週明け月曜日の窓開けと窓埋めの戦略【証券アナリスト監修】

証券アナリスト｜山崎隆平

週末のポジション持ち越しはFXを少し知ってから

取引を初めて間もない方の短期のトレードでは、週末のポジション持ち越しは避けた方が無難です。理由は週末に大きな事件や政府機関からの重大な発表があった場合、月曜日の朝の始値が大きく窓をあけて始まる可能性があるからです。
維持率の如何によっては、月曜日の始値でロスカットになってしまう可能性もあります。また、週末に行われる重要な会談や会議などのイベントに関しては、あらかじめ日程も決まっており相場にはある程度織り込まれることが多いです。しかし、マーケットの予想と大きく異なった場合は同様に大きく窓をあけてしまいます。よほどの自信がない限りは、持ち越さない方が良いでしょう。

日本の祝日は通常通りFX取引は可能

続いては、年に十数回ある「祝日」についてです。祝日はあくまでも日本が定めた日ですので、日本では祝日でも、世界から見たら普通の日です。つまり、FXの取引は問題なく可能で、相場も通常通りに動きます。

これは日本だけの話ではなく、例えばアメリカから見た世界の場合も一緒です。私達が普通に仕事をしている平日、アメリカでは祝日と定められている日もあるのです。その日は当然、アメリカの市場は閉まっていても、東京やヨーロッパの市場は開いています。

閉まっている市場(国)の通貨は動きが鈍くなる

例えば日本の祝日は、日本人は基本的に休んでいます。為替で考えてみると、日本円を取引している人は世界中にいますが、割合で見た時にもっとも多いのは日本人です。つまり、日本の祝日に当たる日は、米ドル/円やユーロ/円といった相場の動きは鈍くなるのです。

逆にアメリカが祝日になっている場合は、米ドル絡みの通貨ペアの動きが鈍くなります。自分がもし米ドルをメインとしたトレードをしているならば、その国の祝日くらいは把握しておいた方が良いかもしれませんね。

月曜朝と金曜夜にどう動くかが重要

週末関連で覚えておかなければいけないのは、金曜日の夜と月曜日の朝の動き方です。ここを押さえておくだけで、FXの通算勝率は大きく変わってくると言われています。

月曜朝は窓埋めしつつ流れを掴む

まず前述の通り、窓が開いた場合には元通りになる可能性が非常に高いので、そこを獲りにいきましょう。必ずしも金曜夜の終値まで戻るという話ではありませんが、これを徹底すれば勝率は上がるはずです。

しかし、この場合もきちんと損切り注文は入れておきましょう。「いつかは必ず戻る」という思い込みで、いつまでも持ち続けた結果、大きな損をしてしまうケースもあります。ロスカットだけは怠らないように気をつけましょう。

それと同時に、週末のトレンドを引き継いでいるのかどうかのチェックが必要です。金曜日の夜が上昇トレンドだったとして、その流れが月曜も続くのか、それとも新しいトレンドに変わるのかを、早めに見極める必要があります。目安として、東京市場が開いてから1時間ほどの間には、自分なりの結論を出しましょう。

取引可能な時間はFX会社ごとに多少変わる

商品名	夏時間	冬時間
DMM FX	月曜7時～土曜朝5時50分	月曜7時～土曜朝6時50分
外為どっとコム	月曜7時～土曜朝5時50分	月曜7時～土曜朝6時50分
GMO外貨	月曜7時～土曜朝5時50分	月曜7時～土曜朝6時50分
GMOクリック証券	月曜7時～土曜朝6時00分	月曜7時～土曜朝7時00分
ヒロセ通商	月曜7時～土曜朝5時00分	月曜7時～土曜朝6時00分
JFX	月曜7時～土曜朝6時00分	月曜7時～土曜朝6時00分
FXブロードネット	月曜7時～土曜朝5時55分	月曜7時～土曜朝6時55分
外為オンライン	月曜7時～土曜朝5時55分	月曜7時～土曜朝6時55分
SBI FXトレード	月曜7時～土曜朝5時30分	月曜7時～土曜朝6時30分

FXの週明け月曜日の稼ぎ方と勝つためのトレード戦略｜窓埋めと情報収集が重要

証券アナリスト｜山崎隆平

週明けの窓と、早朝はスプレッド変化に注意

週明けの取引可能時間から豪州為替市場が開くまでの間は特に注意が必要です。カバー先の金融機関が損失の発生を防ぐため、FX業者に対し、売りレートと買いレートの差を広げた価格の提示を行ってきます。場合によってはいくつかのカバー先はレートの提示すら行わない時もあります。
そうなるとFX業者は少ないカバー先から最良執行を選択しなければならず、より週末との価格差が生まれてしまいます。
またFX業者も、流動性が低い中での急激な価格変動は好むものではありません。その為、スプレッドを拡げることで対応を行います。特に週末に大きな材料が出た場合は、予想以上に変化をする可能性があります。

金曜日の夜は激しい動きに注意

プロのFXトレーダーなどでも、金曜日の取引は避けているという人は少なくありません。これには色々な理由がありますが、シンプルに言うと「相場が荒れやすいから」です。

週末を前にして、多くの投資家は自分の持っているポジションを決済しにかかります。利食いだったり損切りだったりするわけですが、週末にポジションを持ち越したくないから、金曜日のうちに調整しておくわけです。これにより、トレンドが読みにくくなるのです。

金曜日の夜のFXは慣れてから

荒れ場を好む人は、金曜日の夜にスキャルピングなどで稼ぎに行く人もいますが、安定運用を目指すのであれば、あまりオススメはしません。金曜日もできるだけ早い時間に資産を調整して、週末はゆっくり休みましょう。

FXで金曜日の値動きの特徴と手仕舞い時間【週末ポジション持ち越し時の注意点】

証券アナリスト｜山崎隆平

金曜の夜は指標発表が多く相場の動きが激しくなることが多い

アメリカの雇用統計を筆頭に、金曜日の夜はマーケットに影響を与える多くの指標が発表されます。発表が行われる前後では、投資家の思惑が交錯するのでボラティリティが高い相場展開が続きます。初心者の方はまず、最低限発表時間は把握しておく必要があります。また過去の発表時の内容や、その前後の相場の動きにも着目しましょう。
内容も、ただ良かった・悪かったではなく当時のマーケット予想に比べてどうだったか等、より詳細に調べる必要があります。激しい動きについていくことが難しい時には、しばらく様子を見ましょう。方向性を確認出来てからのエントリーでもいいかと思います。