この記事のアドバイザ
目次
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ FXで手っ取り早く利益をあげたい
- ✔ 短時間で勝てるスキャルピングを覚えたい!
- ✔ みんな短期でどうやって利益を出してるの?
FX短期売買のスキャルピングを学ぶ
FXはいくつかの手法があります。その一つが「スキャルピング」という短期売買です。数秒~数分のうちに売買します。
プロトレーダーでスキャルピングに取り組んでいる人は多くいます。今回は、スキャルピングに関する基礎知識と、取り組む際の注意点を解説します。
スキャルピングはFXの花形
一般的にFX初心者では、スキャルピングで勝ち続けるのは難しいと言われています。非常に難易度の高い手法で、FX歴の長い人や、プロのデイトレーダーが使う方法として有名です。
とはいえ、初心者でもウッカリ勝ててしまう事もあるのがFXの世界です。ここでは、スキャルピングで勝つためのコツとポイントについて解説します。
- スキャルピングで選ばれているFX会社
- ✔ SBIグループ「SBI FXトレード」
- ✔ DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ✔ JFX株式会社「JFX MATRIX TRADER」
FXのスキャルピングとは?
FXのスキャルピングとは短期売買のことです。まずは他の取引手法と比較して、自身にあっているのか確認する必要があります。確認のうえ取引手法を決めましょう。
スキャルピング【超短期】
平均保有期間(数秒~数分)
4つの中で保有時間がもっとも短く、超短期的トレードとも言われているのが、スキャルピングです。秒単位で変わるチャートの動きを見ながら、サクサクと売り買いをおこない、細かい利益を積み重ねていくトレードスタイルです。
メリットはやはり超短時間で利益が狙える点で、デメリットはコスト面の負担が他の方法に比べると大きくなる点です。
デイトレード【短期】
平均保有期間(数時間~1日)
デイトレーダーとは本来、1日で完結する取引が多いことから、その言葉が広がったものです。とはいえ、1日チャートを眺めているのではなく、朝晩やお昼の時間に売り買いだけするサラリーマンなどもデイトレーダーに含まれます。
基本的にFXのデイトレーダーは、寝る前にはポジションを決済する人が多いと言われています。
スイングトレード【中期】
平均保有期間(数日~1週間程度)
外貨の値動きには波があり、これを「スイング」と言います。一定期間に続く波の動きを狙って売り買いをすることをスイングトレードと呼びます。数日後~1週間後の値動きを予想する手法です。
保有期間は人によりますが、一般的には数日~1週間程度で決済する人が多いはずです。週末前にはポジションを決済して、週が明けたら新たな注文を入れるトレーダーもいます。
スワップ狙い【長期】
平均保有期間(数週間~数ヶ月)
FXの世界では、外貨の持ち高を保有することを「ポジション持つ」と言いますが、このポジションを長期に渡って保有するスタイルのことを言います。1度ポジションを持ったら、そうそう売買はしませんので、売買手数料を気にする必要はほとんどありません。
スワップ狙いとも言われ、数週間~数ヶ月後の動きを予想して売り買いをする手法です。細かい利益を長期間かけてコツコツ積み上げていく方法と考えてください。
スキャルピングは秒単位で利益を出すことが可能
画像引用:FX 外国為替証拠金取引なら|JFX
上記は、『JFX』の米ドル円の1分足チャートです。1本のローソク足が1分を表しています。
細かい波のような上げ下げの現象が起きているのがお解りいただけるかと思います。赤いローソク足は値動きが上昇し、青いローソク足は下降しています。
スキャルピングで1分足を見て利益を狙う
スキャルピングで利益を狙うためには、1分足を見て、チャートの動きを掴む必要があります。分単位、秒単位のトレードを繰り返してコツコツと利益を積み上げるのです。
一回一回の利益幅は少ないため、レバレッジを高くすることで利益を狙います。一回のエントリーで数pips~10Pips程度を狙っていくのが一般的でしょう。
少しの値動きで利益を狙うため、分析だけでなく瞬発力や意思決定の力が試されれます。また、いつでも注文をするというのではなく、自身が勝てると確信したタイミングを狙い注文する必要があるのです。
波に乗るように細かい利益を積み重ねる
一般的に、波が上がり始めたら、少しの期間は上昇が続く傾向にあります。下降の場合も同様の流れが多いのが特徴です。これを利用して、上がり始めたタイミングで買い、上がりきったタイミングで決済をする手法です。
秒単位や分単位で動く値動きを予想して、スピード重視で売り買いをおこなうのがスキャルピングです。短時間で完結するので、これを何度も何度も繰り返して、小さな利益を積み重ねていくイメージです。
スキャルピングで重要なこと
スキャルピング手法が初心者に難しいと言われている理由は幾つかあります。ここからはコツを紹介すると共に、いわゆるテクニックと心構えの部分を入門編のようなイメージで紹介します。
損切りの重要性
スキャルピングは短時間の取引で利益を上げるトレードスタイルです。スキャルピングにおいては、下がり始めた通貨をいつまでも持っていても良いことはありません。いつか上がるかもしれませんが、それは数時間後かもしれませんし、数日間は損をしたままの状態が続くかもしれません。
であれば「今回のトレードはダメだ」と感じたら、早い段階でダメージを最小限におさえるため、決済してしまうことが重要です。これを「損切り」と呼びます。
スキャルピングで勝つ必須条件は、損切りを確実にできることと言っても過言ではありません。半ば機械的にこなすことが、利益をあげることにおいては最重要です。
決断力が全ての世界
上記の補足とも言えますが、スキャルピングトレードにおいては「待っていれば上がるかもしれない」という思考は、もっとも危険だと言われています。人の心理的に、自分が損する状況を確定させるのは、簡単なことではありません。
決断力のない人は、スキャルピングには向いていないと言われています。冗談ではなく「迷った時点ではもう出遅れている」と考えながらトレードをおこないましょう。
元 証券会社勤務|當眞嗣也
損切りができないトレーダーは負け組の典型的な例
損切りができない人は、それだけ強制ロスカットになる可能性も高くなります。ロスカットは資金が底をつく状態になるので、できれば避けたいところです。FXで勝ち続ける人というのは、適度なタイミングで損切りを行い、ロスカットにならないように上手く調整しています。
逆に、初心者は含み損が出ても、回復すると信じてそのままのケースがよくあります。その結果、どんどん含み損が大きくなり、ロスカットになるという負け組の典型的な例となります。そうならないためにも、FXで取引をするうえでは、希望的観測はせず機械的に損切りができるようにしましょう。
スプレッドの狭い通貨を選ぼう
スキャルピングをするのであれば、スプレッドが狭く、ボラティリティーが高い通貨を選びましょう。
スプレッドは一回の取引にかかる手数料みたいなものです。このスプレッドが小さければ小さいほど、手数料がかかないので、何度も取引をするスキャルピングでは有利になると言えます。
またスキャルピングは短時間で取引するため、それに見合った値動きをする通貨にしたほうが良いでしょう。
国内FX会社では基本的に米ドル円がもっともコスト安
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 | 0.3pips |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 | 0.4pips |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.5銭 | 0.3pips |
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.69銭 | 0.38pips |
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 0.4pips |
セントラル短資FX |
0.1銭 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.3pips |
トレイダーズ証券 みんなのFX |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 | 0.3pips |
日本人トレーダーでスキャルピングをする人の多くは、スプレッドの狭い米ドル円で取引をしています。短期売買に向いている通貨ペアと言い換える事もできます。
スキャルピングをする際の注意点
続いては具体的なテクニックなどについて見ていきましょう。とは言っても、初心者が覚えておくべき基本的な部分ばかりです。実際にスキャルピングトレードを開始する前までには覚えておきましょう。
値動きが激しくなる時間帯
画像引用:GMOクリック証券 - はじめてのCFD | CFD | サービス一覧
上記は「GMOクリック証券」の米ドル/円の15分足チャートです。チャートの値動きが緩やかな時間と激しい時間があるのがお解りいただけますでしょうか。
日によってばらつきはありますが、朝の8時~9時、夕方の16時~17時、夜の22時~23時頃は値動きが激しくなる時間として知られています。
スキャルピングをする人にとっては、値動きの激しくなる時間の方が狙い目という事になります。日本では、ちょうど夜の寝る前の時間にちょうど値動きが激しくなるタイミングが訪れます。スキャルピングをメインとするサラリーマントレーダーにとっては、この時間が稼ぎ時となるわけです。
逆に言うと、ポジションを持った状態でこの時間を迎えてしまうと、気づいた時に値が大きく動いていることもあります。プラスになっていれば良いですが、逆に大幅なマイナスに動いているケースもありますので、注意が必要です。
スキャルピングのメリット
スキャルピングトレードは、FXの中では攻めの手法だと言われています。攻めて勝ちきった時には、短時間で利益を獲得できるという大きなメリットがあります。メリットは、それだけではありません。
トレンドの波に乗るから難しくない
上記の図で紹介した通り、上下する波(トレンド)の流れを読めれば、リスクを最小限に抑えることができます。ニュースのチェックや情報収集をせずに済むのもメリットです。
短時間の取引で済む
取引にかかる時間は数秒~数分なので、少ない時間で利益をあげることも可能です。もちろんスマホで取引可能なので、時間だけでなく場所も問いません。
自分の空き時間にトレードができる
専業主婦、忙しいサラリーマンなどでも取引の時間を作れます。副業としてFXをしてる人でも、本業に支障を出さずに利益を狙えます。
スキャルピングのデメリット
スキャルピングにはメリットだけでなくデメリットもあります。スキャルピングで勝ち続けられる人は上級者と言われていますが、その理由も分かることでしょう。
スプレッドでコストがかかる
スプレッドとは取引の際にFX会社に払う手数料のようなものです。「米ドル円=0.3銭」のように書かれているのがスプレッドですが、これは取引の回数が増えるたびにコストとして積み上がっていきます。
例えば、一般的なFXの取引通貨量である10,000通貨を売り買いした場合。1度の取引で必要になるコストは「30円」です。これを10回取引した場合には300円のコストが必要です。
中長期でFXをしている人は、このコスト面はほとんど気になりませんので、ここはスキャルピングのデメリットと言えるでしょう。
一度に獲得できる利益は少ない
スキャルピングは細かい利益を積み重ねていく手法なので、一度の取引でそこまで大勝ちは望めません。小さな勝ちをコツコツ繰り返すのがスキャルピングです。
精神的なコントロールが大変
短時間で取引を繰り返すので、負けを受け入れるメンタルが必要。スキャルピングは想像以上の精神的な負担がかかるものと思ってください。
スキャルピングで利益を出した実例
スキャルピングで利益を出すのは難しいと紹介した通りですが、実際に利益を出している人も存在します。多くの人は最初から調子よく勝てたわけではなく、勝ちと同じくらいの負けを繰り返しながらノウハウを蓄積し、自分なりの勝ちパターンを見つけていくのが自然です。
スキャルピングでの利益獲得事例としては「スキャルピングで5年で1億稼いだ私のトレード手法の全て」の記事が非常に分かりやすく紹介されています。勝つために必要な知識と考え方や具体的なノウハウについて細かく解説していますので、良ければ参考にしてみてください。
スキャルピング向きのFX会社
スキャルピングでの勝率をあげるためにもう1つ忘れてはいけないのが、適切なFX会社選びです。
短時間の勝負となるスキャルピングの場合、何と言っても大切なのは「約定力」と「低コスト」です。
勝率に直結するので間違えないように!
相場の値動きは1秒単位で変わるので、自分の狙ったタイミングで決済できないことは、勝率DOWNに繋がります。そのためには、約定力の高いFX会社を使う必要があります。
そして、売買ごとにスプレッドという名のコストがかかるFXでは、何より低コストの業者を選ぶことが重要です。1度持ったポジションを月単位や年単位で持つ場合は、スプレッドは意識する必要はほとんどありません。しかし、短期売買を繰り返すスキャルピングでは、とにかくコストの安い所を選ばなければ、勝率に大きく影響が出ます。
元 証券会社勤務|當眞嗣也
約定力が低いFX会社は思い通りの取引ができない
約定とは、注文が成立することを言います。注文させる力のことを約定力と言い、約定力が高いと注文した時の価格と成立した時の価格差は小さく、逆に約定力が低い会社だと価格差が大きくなります。つまり、注文してから成立までに時間差があるため、約定力が低いと思い通りの取引ができなくなります。
約定力は、FX会社のシステムの強さによるところが大きいため、サーバーが弱い会社ですと市場が開いて活発になっている時間に、サーバーがダウンするということもあります。なので、FX会社を選ぶ際は、約定力が高い会社を選ぶようにしましょう。選ぶポイントとしては、大手のFX会社だとシステムにも力を入れているので、安心です。
コスト面で選ぶなら「SBI FXトレード」
グループ単位で見た時に、国内でもっとも多くのFX口座を持っているのがSBIグループで、その代表格と言えるサービスが「SBI FXトレード」です。
銀行・証券・投資などで幾多のサービスを提供しているSBIグループなので、サーバーや通信環境が非常に安定していて、快適なトレードが可能となっています。
コスト面は業界最狭水準
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.69銭 | 0.38pips |
一般的に業界最狭水準とは「米ドル円=0.3銭」が基準となっていますが、SBI FXトレードに関してはそれを下回る「米ドル円=0.10銭」となっています。コスト面を抑えたい人は、SBI FXトレードにしておけば間違いないでしょう。
下記のように利用者からのポジティブな口コミ情報も多く、信頼できる大手のFX会社での取引を考えるなら、候補の1つに入れておきましょう。
ドル円やユーロ円といった主に取引する通貨ペアに関して、スプレッドが他社に比べると非常に狭いので良い業者だと感じています。また、経済指標発表時のようなスプレッドが広がりやすいときでも、ここは安定しており売買しやすいと思います。
総合力の高さで選ぶなら「DMM FX」
グループ単位で見た時のFX口座数国内1位はSBIグループですが、証券会社単位で見た時、国内でもっとも多くの口座数を持っているのは「DMM.com証券」で、その代表的なFXサービスが「DMM FX(PR)」です。
コスト面では業界最狭水準、初心者向けにLINEカスタマーサポート設置、仮想通貨やCFDなど投資系の各種サービスも提供しているグループで、安心と信頼の面では申し分ないでしょう。
画像引用:矢野経済研究所:有力FX企業16社の月間データランキング-2019年2月-
スプレット幅も狭いし約定速度もそれなりに速いので特に不満もなくトレードができています。可もなく不可もなくといったところでしょうか。取引ツールの作りが、某FX会社と瓜二つでしたが使い勝手がいいのはこちらです。
スキャルOK「JFX MATRIX TRADER」
画像引用:FX 外国為替証拠金取引なら|JFX
「JFX MATRIX TRADER」はスキャルピングOKと宣伝している、短期トレードではめっぽう強いFX会社です。
コスト面ではこちらも「米ドル円=0.3銭」なので、いわゆる業界最狭水準です。
利用者目線に立ったサービスを展開
代表取締役社長を務める小林芳彦社長が、SNSなどを通じて常に最新情報を配信してくれる、非常にユーザー目線に立ったFX会社として注目を集めています。米ドル円のスプレッドは「0.3銭」と、こちらも業界最狭水準となっています。
JFXにも新規口座開設の人を対象に、最大101,000円のキャッシュバックキャンペーンを開催しています。詳しくは「JFX MATRIX TRADER公式ページ」をご確認ください。
画面レイアウトは少し古臭い印象があります。ただし当然そこは取引が優位に進むといったことには関係はなく、ソフトが立ち上がるスピードは早いのであまりストレスなく取引できます。
JFX MATRIX TRADER
スプレッド※原則固定(例外あり) | |||
---|---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 英ポンド/円 | 豪ドル/円 |
0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 |
取引単価 | 通貨ペア数 | ||
1000通貨 | 24 |
【まとめ】スキャルピングはまず少額から始める
今回はFXにおけるスキャルピングトレードについて紹介しました。
FX初心者のうちは、本やネットの動画などで勉強して、まずはレバレッジをかけない状態からトレードを始めましょう。スキャルピングは難易度の高いトレード手法ですので、くれぐれも余裕資金で始めるようにしてください。
重要なのは、損切りのタイミングと、冷静な決断をできる精神状態を保つことです。熱くなってしまうと、それだけ負けがこんでしまう可能性が高くなりますので、くれぐれも注意してください。
いくつか口座を作って実際に試してみるのが◎
この記事で紹介している3社をはじめ、FX口座は基本的にどこも無料で作ることができます。
チャートの見やすさ・使いやすさについては、実際に使ってみない事にはわかりませんので、まずはいくつか使って試してみることをオススメします。
- この記事で紹介したFX会社
- ■SBIグループ「SBI FXトレード」
- ■DMM.com証券「DMM FX(PR)」
- ■JFX株式会社「JFX MATRIX TRADER」
元 証券会社勤務|當眞嗣也
短期スキャルピングをする人はかなり多い
FXのスキャルピングは最近のブームになりつつあります。短時間で取引を繰り返し、細かい利益を積み上げていく方法で、スマホ時代の現代流トレードとも言えます。トレードの時間が短いため、通勤中・休憩中・寝る前の数分などで利益を狙えます。
経済の流れを読むよりも、瞬間的な値動きを利用するため、判断力と決断力が必要となります。利益確定と損切りの判断・実行を早めに決めて、コツコツと利益を獲得してみてください。