この記事でわかること
クレジットカードの番号の意味
クレジットカードの番号を知られるリスク
クレジットカードの券面には、自分の名前だけでなくいくつもの番号が記載されてます。
カード会社から番号の管理は重要だといわれますが、「クレジットカードの番号が具体的にどんな意味があるの?」「なぜ大事なのか?」わからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カード番号の持つ意味や、番号を他人に知られるとどのようなことが起こり得るのか、知られてしまった場合の対処法などを詳しく解説していきます。
たしかにパッと見よくわからんけど、この番号には情報が詰まっとるんや。
だからこそ、悪用されんように気を付けんとな!
「たとえ店員でもクレジットカードの番号を見られたくない」という方にはリニューアルした三井住友カードがおすすめです。
券面 | 特徴 | 公式ページ |
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三井住友カード ゴールド | ||
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目次
クレジットカードの記載情報
手元にクレジットカードがある人は、カードに書かれている項目をよく見てみましょう。
カード会社やカードの種類によって多少レイアウトは異なるものの、記載内容はほとんど共通していると思います。
カード上方に書かれていることが多いのはクレジットカードの名前です。
「Rakuten」や「JCB Card」などカード会社の名前のほか、「PLATINUM」といったカードのランクも記載されていることがあります。
カードの中段には、14〜16桁のクレジットカード番号があります。
カード番号の桁数が異なる理由は、国際ブランドによってそれぞれ何桁にするのかが決まっているからです。
- Visa・Mastercard・JCB:4桁・4桁・4桁・4桁⇒16桁
- American Express・Diners Club:4桁・6桁・4桁⇒14桁
カード番号の下にはクレジットカードの有効期限とカード会員の名前がアルファベットで記載されています。
有効期限は月/年の順に書かれており、いずれも06/23といった2桁の数字で表されます。
カード下段の右端には、VisaやJCBといった国際ブランドのマークが載っていることが多いです。
カードによってはカード右上や左側にあるなどレイアウトが違うものの、クレジットカードには必ずどこかに国際ブランドのマークが付いています。
カードの裏面にも重要な情報があるので注意してみてみましょう。
サインはカードを使う際になくてはならないもので、サインのないカードは店頭での使用ができません。
本人確認の意味もあるので、カードを手に入れた場合は必ず署名を行いましょう。
サインをするスペースの右隣に、いくつかの番号が記載されています。
この数字の下3〜4桁はセキュリティコードと呼ばれる、カードの安全性を高める大切な番号です。
インターネットショッピングで求められることも多いので、この数字も他人に知られないようにしなければなりません。
さらに、カード裏面下方にはカード会社の名前や連絡先が記載されていることがあります。
何かトラブルがあったときにカードが手元にあれば、すぐ連絡できるような配慮がされています。
クレジットカード番号は何のためにある?
クレジットカード番号は多くの場合、カード会社による利便性を高めるためにカード会員ひとりひとりに割り当てられています。
番号はランダムにカード会員へと与えられているわけではなく、それぞれに重要な意味を持っています。
例えばカード番号のある部分を見れば、どの会社のクレジットカードかがわかるのです。
クレジットカードがカード会社から正式に発行されたと証明するために、カード番号は重要な役割を果たします。
また、クレジットカード番号からカードの所持者を特定することも可能です。
同じカード番号のクレジットカードは2枚となく、家族会員であったとしても本会員とは異なる番号が割り当てられます。
そのため、誰が・いつ・何のためにカードを利用したかがカード会社にはすぐわかる仕組みになっています。
これはセキュリティにも応用でき、カードを紛失した人のカードをすぐ止める際にも役立っている技術です。
クレジットカード番号の3つの意味
クレジットカード番号は、発行者識別番号・会員口座番号・チェックデジットの3つで成り立っています。
国際ブランドごとに割り当てられている番号が異なり、番号の桁数も違います。
国際ブランド別に見る主要産業識別子
カード番号から国際ブランドを知る方法は、番号の桁数だけではありません。
それぞれの国際ブランドには主要産業識別子(主要産業識別番号)というものがあり、固有の番号が割り当てられています。
主要産業識別子とは、国際規格「ISO/IEC 7812」で定められているクレジットカードやキャッシュカードの番号のことです。
クレジットカードの場合、番号の1桁目の数字が主要産業識別子に該当し、どのような産業のカードブランドから発行されているかが示されています。
主要産業識別子の割り当ては以下のようになっています。
- 0.ISO予約値
- 1. 航空
- 2. 航空あるいはその他将来発生するである産業用
- 3. 旅行・娯楽あるいは銀行・金融
- 4.5. 銀行および金融
- 6. 運送あるいは銀行・金融
- 7. 石油あるいはその他将来発生する産業用
- 8. ヘルスケア/医療/通信/その他将来発生する産業用
- 9. 国毎に割り当て可能な番号
- 3:JCB・American Express・Diners Club
- 4:Visa
- 5:Mastercard
発行者識別番号でクレジットカード会社がわかる
主要産業識別子を含めた最初の6桁は発行者識別番号となっています。
発行者識別番号とは、別名BINあるいはIINとも呼ばれる、クレジットカード会社にそれぞれ割り当てられた番号です。
つまり、カード番号先頭の6桁を見れば、そのカードがどのカード会社から発行されているかがわかるのです。
前述のように、JCBには3が主要産業識別子として与えられています。
その3を含むはじめの6桁「3540 08」がJCBとなっています。
JCBは3528から3589が割り当てられているため、最初の4桁がこの範囲であれば、JCBのカードだと判断できるのです。
発行者識別番号では、そのカードがどういったカードなのかを表すことも可能です。
たとえば、「3691 15」はDiners Blackと、カードの種類までもカード番号で判断できます。
ちなみに、カード番号の7桁目以降〜最後から2番目までの数字は、カード会員口座番号となっています。
家族カードの場合、はじめの6桁までは本会員の番号と一緒ですが、7桁目以降が違います。
検査数字のチェックデジットも大切な番号
カード番号最後の1桁は、チェックデジットというセキュリティを高めるための番号です。
チェックデジットは、ルーン・アルゴリズムで認証する際に重要な役割を果たします。
ルーン・アルゴリズムというのは、クレジットカード番号のセキュリティー対策の一つです。
番号に誤りがないかをチェックするためにあり、クレジットカード以外にも銀行などで利用されています。
どのようにチェックするかというと、カード番号を使って計算をすればそれが正しいカードかどうかがわかるようになっています。
ではどのような計算が必要なのでしょうか?
まず左端からひとつ飛ばしにカード番号を選んで2倍にします。
そして2倍にされた数字とされなかった数字をそれぞれ足していきます。
もし2倍にされた数字が18のように2桁になった場合は、1と8に分けて両方とも足します。
その結果、もしそのカードが本物であれば計算結果が10で割り切れるようになっています。
ここに、ランダムで選んだ16桁の数字「4559 8900 2581 1581」があります。
- 左端からひとつ飛ばしに番号を選ぶと、4、5、8、0、2、8、1、8となります。
- これらを2倍にすると8、10、16、0、4、16、2、16です。
- 2倍にされなかった数字とこれらを足すと、式は「8+5+1+0+9+1+6+9+0+0+4+5+1+6+1+2+5+1+6+1」になります。
- 合計の数字は71となり、このカードは偽物だと判断できます。
上記の例の場合、最後の1桁であるチェックデジットが0なら合計が70となり、正しいカードということができるでしょう。
このように、チェックデジットはそれまでの数の合計を10で割り切れる数に調整する重要な役割を持っています。
不正利用を防ぐセキュリティコード
クレジットカード番号と間違えやすいものにセキュリティコードがあります。
ネットショッピングで求められる機会が多いセキュリティコードですが、カード表面に刻まれているカード番号とは異なります。
セキュリティコードはカード裏面に印刷されており、通常はカード裏面のサインを記載する場所の右端に小さく書いてあります。
セキュリティコードは3〜4桁からなりますが、カードの種類によっては3〜4桁以上の数字が書かれていることもあるでしょう。
その場合、セキュリティコードは後ろから3〜4桁目となります。
サイン欄の横に「1992 568」と書かれていたら、568あるいは2568がセキュリティコードです。
3桁か4桁かわからない場合は数字の書き方に注目しましょう。
「1992 568」の例では2と5の間にスペースがあり、3桁のセキュリティコードであることが読み取れます。
セキュリティコードの意味は、その名の通りカードのセキュリティを高めることにあります。
クレジットカード番号とセキュリティコードをあわせて利用することで、不正使用対策の効果が高まるのです。
通常、店頭でカードを使った支払いをする場合、暗証番号かサインを求められます。
しかしインターネット上でのショッピングでは、それらが求められることはありません。
その代わりにカードを持っている本人である証明として、カード番号とカードの有効期限、カード会員の名前、およびセキュリティコードが求めるのが一般的です。
これをせずに不正使用の被害にあった場合、店側が本人確認を怠ったとして責任を負うことがあります。
セキュリティコードはカード裏面に書かれているため、カードの表面を他人に見られたとしても、裏面も同時に見られていなければ不正使用を未然に阻止することは可能です。
オンラインショッピングではカードが不正使用されるおそれもありますが、カード会社ではセキュリティコードを設け、カード会員が安心できるように対策を講じているのです。
セキュリティコードの詳細はこちらをご覧ください。
クレジットカード番号を他人に知られた場合のリスク
クレジットカード番号を他人に知られてしまったとき、考えられるリスクにクレジットカードを悪用される可能性が挙げられます。
基本的にクレジットカード番号が知られてしまっても、暗証番号や有効期限などの情報まで盗まれていなければ悪用は困難です。
ただし、わかりやすい暗証番号にしてあった場合などでは、オンラインショッピングなどで悪用されてしまう可能性もあります。
また、ネットショッピングを展開する多くの会社は、カードでの購入時にセキュリティコードの入力を求めています。
しかし、まだすべてのショッピングサイトがセキュリティコードの導入に対応しているわけではなく、場合によってはセキュリティコードを入力することなく買い物ができてしまえるのが実情です。
不必要に他人にカードを見せないようにしたり、カードを紛失した場合にはすぐに利用停止の連絡をカード会社にしたりと、自分でできるセキュリティ対策を日々行うよう努めましょう。
クレジットカードの暗証番号についてはこちらをご覧ください。
もしクレジットカード番号を他人に知られたら?
もしも、クレジットカード番号を他人に知られてしまったらどのような対処法を行えばよいのでしょうか?
もっともよい方法は、念のためにクレジットカード会社に連絡をして、クレジットカード番号が知られた旨を伝えることです。
SNSや動画投稿サイトといった不特定多数の人が目にするものにクレジットカードが映ってしまったなど、カード番号が知られた状況に心配があるのなら、カード番号を変更することも可能です。
カード番号を変更したら、定期的にカードで引き落としをしていたものに対してはもちろんすべての契約をすみやかに新しいカード番号に変更しなおさなければなりません。
特に携帯電話の支払いをカードで行っていた場合、カード番号の変更手続きが遅れると個人信用情報に傷がつく恐れがあります。
面倒に感じるかもしれませんが、きちんと手続きを行わないと信用が失われる危険性があるので注意しましょう。
このようにクレジットカードの番号が他人に知られてしまうと、たくさんの手間やストレスがかかる可能性が高くなります。
はじめから第三者に番号を知られないようにするのが一番楽でしょう。
紛失・盗難にあったら即利用停止!
クレジットカードを紛失したり盗難の被害にあったりした場合には、利用停止する旨をすぐカード会社に連絡しましょう。
紛失の場合、探せばどこかにあると考えて利用停止の連絡が遅れるケースがあります。
誰かの手に渡っており不正利用されるリスクを考えると、できるだけ早い対応が大切です。
紛失したことが確定した場合にはすぐにカード会社に連絡し、カードの利用を止めてもらいましょう。
カード会社によっては、カード番号を新しいものに変えるのではなく、利用の一時停止が可能なところもあります。
もしもどこかで再びカードを発見したら一時利用停止を解いてもらえばよいので、番号を変えるよりも負担は軽く済むでしょう。
どこかに置き忘れたり盗難被害にあったりした場合には、クレジットカードの利用をすぐに止めてもらう必要があります。
置き忘れたカードが手元に戻ってきたとしても、第三者にカードの情報が盗み見られている可能性があります。
その際は、必ずカード番号を変えて再発行手続きを行いましょう。
利用停止や再発行をしておかないと不正使用されるリスクが高まり、不正使用された場合にはさらに所定の手続きが必要となります。
カード会社は不正使用された場合に備え、利用された分の金額を補償する保険をかけているのが一般的です。
しかし、カード会員に大きな過失があった場合にはカード会社が全額補償してくれない可能性もあります。
カード会員の過失とは、本人が故意に不正使用に加担した場合のほか、カード裏面にサインがされていなかったり、すぐにわかるような暗証番号だったりといったカード会員の不手際のことです。
また、カード会社の判断によっては盗難されたことがわかっていたにもかかわらずカード会社にすぐ連絡しなかったということも、カード会員による重大な過失に含まれることがあります。
新デザインの三井住友カードがおすすめ
大事なカード番号は他人に見られないのが一番です。
人によっては、店員にカード番号を見られるのも嫌かもしれません。
実際に、海外ではカード番号を記憶した店員が不正利用した事件もあります。
そんな方におすすめなのが、新デザインにリニューアルした三井住友カードです。
こちらはスタンダードな三井住友カード(旧クラシックカード)で、ご覧の通り券面の表にはカード番号が記載されていません。
その他、有効期限やセキュリティコードなども裏面に集約されています。
そのため、カードの裏面を見られなければカード情報が流出することを防ぐことができます。
このようなカードはまだ少ないので、クレジットカードのセキュリティに気を使う方におすすめです。
ネットショップでクレジットカード番号を入力する際の注意事項
今ではネットショッピングで便利に買い物ができるようになった反面、ネットショッピングの際にカード情報が盗まれるといった被害も出てきており、大きな問題となっています。
ネットショッピングでクレジットカード払いを選択した場合、カード番号や有効期限などを入力します。
人によっては、カード情報をショップ内のマイページなどに記憶させているかもしれません。
このカード情報が場合によっては盗まれてしまうケースがあるのです。
対策としてできることは「そのショップのアドレスバーに鍵マークがあるか」「URLが薄緑色をしているか」「httpsから始まるURLになっているか」を確認することです。
通常、セキュリティ対策を行っているショップのURLは、上記のような状態となっています。
URLがこのようになっているからといって100%安全だということはできませんが、それでも高い確率で第三者に情報を盗まれるリスクを減らすことが可能です。
また、ショップでクレジットカード払いをする際には、4桁の暗証番号まで入力を求めないことが普通です。
暗証番号を求められるようなサイトやショップからのメールは、フィッシング詐欺を疑いましょう。
フィッシング詐欺に引っかかってしまった場合でも本人の過失とされてカード会社から補償を得られないおそれがあります。
フィッシング詐欺の対処法についてはこちらの記事でまとめました。 記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
一方、登録したカード情報が流出してカードの不正使用が行われた場合には、本人確認を怠ったショップ側の責任になるケースが多いです。
メールで送られてきたURLを不用意にクリックしたり、フィッシング詐欺で暗証番号を自ら入力したりしなければ、多くの場合トラブルが起きても補償はきちんと行われるでしょう。
まとめ
14~16桁のクレジットカード番号にはさまざまな情報が詰まっている
クレジットカード番号とセキュリティコードは他人に見せない
万が一のときはカード会社に連絡してカード番号を変更する
クレジットカードを持っている人でも、カード番号を気にする人は少ないかもしれません。
しかし、クレジットカードやその番号には大切な情報がたくさん詰まっています。
カードは大切に保管し、カード番号を他人に知られない対策を行うことが重要です。
もしもカード番号などの情報が漏れて他人に知られてしまった場合、最悪の場合不正使用されてしまうおそれがあります。
そうなれば、カードの利用停止や再発行といった手続きを取らなければならず、大きなストレスや手間を感じてしまうことでしょう。
カード番号に関する基本的な知識を持っていれば、仮に番号を他人に知られても落ち着いて対処できるはずです。
今回の記事を参考に、カード番号の大切さについて改めて考えてみましょう。
こんにちは、美咲です。
クレジットカードにはずらって番号が並んでいて、正直意味がわかりませんよね。